ようこそわが家へ

先日、我が家に第一子が誕生した。

「子供はいいぞ」「とにかくいいぞ」と方々からのセールストークを聞いてはいたが、日々妻から送られてくる写真や動画を眺めているだけでも、たまらなく愛しいものである。熱望した女の子だったからなおさら。

現在、妻と子供は病院に入院中。このご時世とあって、退院までは面会もできない。日曜日の昼、妻の陣痛が始まって病院へ連れて行ったのち、夜中に助産師・医師から電話があり「奥さんは頑張っているけどだいぶ疲れている。この後の展開次第では帝王切開の可能性もあります。その場合赤ちゃんの状態はかなり悪くなってしまいます。」と聞いたときは気が気でなかった。病院へ向かう車中、私の身体はどうなってもいいから妻と赤ちゃんは無事でいてほしいと心から願った。あんな気持ちになったのは、生まれてこの方はじめてだった。

人生とは不思議なものである。進学・就職・結婚・出産(してないけど)。全て定められたタイミングに思えるが振り返ってみると、それぞれにその年代で経験する意義が確かにある。

妻の頑張りと病院スタッフの皆さんの手助けもあって普通分娩ですみ、現在のところ母子ともに順調。間もなく退院を迎える。

もうすぐ世に出てくる我が子へ。
現代は受難の時代だ。疫病、戦争、物価高、自然災害、少子高齢化。リスクを列挙すればキリがない。日本という国家がこの先、V字回復で成長することもないだろう。何かを諦めることが必要な時代になっていくのかもしれない。

でも、人生はいつでも素晴らしい。多くの仲間に出会い様々な経験を積み、自らの手で人生を開拓してほしい。困難も幸福も、すべてを全力で楽しんで。微力かもしれないが、お父さんにできることは惜しまずに協力するつもりだ。

ようこそわが家へ。パパに課された使命は、君を一人前の徳島ヴォルティスサポーターにすることである。


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