ブログをはじめた理由について、それなりに本気出して考えてみた

皆さん、こんにちは。noteでは「はじめまして」ですね。C&Dと申します。

ねえ、知ってた?C&DがC&Dになった由来ってチップとデールなんだって!

閑話休題

昨日、footballista様のウェブサイト上に、興味深い記事が掲載されました。

我らがジェイさん!大好きなジェイさん!どこまで行っちゃうんだジェイさん!

これですね、同じ地方クラブを応援する者として、大変勇気づけられる記事であります。夏休みの課題図書に設定していいレベル。クラブやホームタウンの規模の大小に関わらず、応援したい、追いかけたいと思えるクラブがあるって幸せなことだと再確認させていただきました。その流れで、自分がブログを書こうと思った頃のことについて、思いを馳せていると仕事が手に付かなくなったのでnoteに残すことにした!

はじめに簡単な自己紹介をさせていただきます。

私は徳島県出身で、高校卒業を機に関西へ引越し。その後、大学・社会人と関西圏(主に神戸と大阪)で生活をしてきました。典型的な地方出身者の人生といえるでしょう。高校の同級生も、多くが関東・関西圏で生活をしており、今も地元に残っているのは本当に数えるほどです。

「故郷のことが好きか?」と問われると「どちらでもない」というのが本音です。良いところもある。でも、外に出てみて分かった嫌なところもある。もう一度人生を自由に選択できるとしたら、都会で青春時代を過ごしたい。でも、そこには両親がいて、自分の思い出がたくさん詰まった場所でもある。アンビバレントの極致。

そんな私にとって、故郷への思いを繋ぎとめていた大きな要因の一つが「徳島ヴォルティス」の存在でした。

とはいえ当方、住所不定無職の男性社会人。年を重ねるごとに仕事や付き合いなどで、自由な時間は限られてきます。惰眠を貪っていた大学時代が懐かしい。よって近年は必然的に、関西及びその近郊でのアウェイゲーム(岡山や岐阜など)での観戦がメインになっていました。

稀に出張や旅行にかこつけて、首都圏での観戦に訪れることもあり、記念すべきアウェイ初観戦は、2010年三ツ沢での横浜FC戦でした。今は大阪の某チームで8番を背負っている選手が、交代後の態度で物議を醸したあの試合ですね。

ちなみに、徳島ヴォルティスといえば、J2の中では比較的裕福な立ち位置を生かして他クラブが羨むような選手を獲得するものの、肝心のサッカーの内容は肉でも魚でもない!長年そんな存在ではなかったかと思います。

クラブにとって大きな転機となったのが、2017年のリカルド・ロドリゲス監督の就任。周到に準備された新体制発表会でのプレゼンテーション、「J1のクラブに大勝した」「今年は雰囲気が例年になく明るいらしい」と良い評判しか聞こえてこなかったプレシーズン、そして衝撃の内容だった東京ヴェルディとの開幕戦・・。今までの縦ポンサッカーが嘘だったかのように、攻撃的で相手を圧倒する試合内容が続きました。

「監督が替わるだけでチームがこれほど生まれ変わるのか・・」

多くのサポーターの皆さまも同じ思いを抱かれたことでしょう。

同時に自分の中で「奇跡のように美しく、強いこのチームを、形として残しておきたい」という、一種の使命感にも似た思いが芽生えはじめました。

当時から「観戦記兼マッチレポ」のスタンスでは孟浩然師匠やカスケさんが素晴らしいブログを書いておられ、またヴォルサポの間でも広く認知されていたと思います。

頻繁にホームゲームを観戦できるわけでもなく、後発の自分が同じ土俵で勝負をしても勝ち目は無い。一方で自分の知る限り、試合内容そのものを深く掘り下げた戦術分析の観点から、記事を書いている方は見当たりませんでした。この分野なら、自分の努力次第でサポの間に浸透する余地が残されているのではないか・・。

勝負する切り口を決めてからは、戦術ブログや戦術本の類を読み漁りました。既にシーズンは始まっている。新たな切り口で勝負するとはいえ、ウカウカしていると試合は次々と迫ってくる。最初はそんな焦りとの戦いと、有名ブロガーさんのパクリ丸出しの文章で、とても読めたものではなかったと思います。

右往左往する自分にとって、目標であり道しるべとなってくれたのが、アジアンベコムさんの「北海道コンサドーレ札幌について考えるブログ」でした。

初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。

「所属するカテゴリーやレベルに関係なく、試合を深堀りすればこんなに面白い記事が書けるんだ」

「面白い記事は、そのチームに対する思い入れの有無は関係なく、早く次が読みたいと思うものなんだ」

それ以来「いつかアジベコさんに近づきたい」というのが、大きな目標でした。たとえばプレッシングのルール。このフォーメーションではここが弱点、だからこういう風に攻略するんだよ。サッカーの根幹をなすものを教えてもらいました。目標があったからこそ続けることができた。間違いなく、最も影響を受けた戦術ブロガーさんです。

ある時から、ヴォルティスのサポさん、他クラブのサポさん、しかもフォロワー数が多くて影響力のある方が拡散してくれるようになりました。これは非常に心強かった。自分のやっている事が、少なくとも一部の界隈の人には届き始めた。間違ってなかったと思えた。今でもその方々にはとても感謝しています。

ちなみに、ジェイさんのインタビューにもある「逆に言うとライバルが少ない、いないということでもある」という要素はとても重要でした。今まで「サッカーを戦術的に観る」なんてしてこなかった人間が、学び、試行錯誤する時間があった。もし徳島界隈が、今の仙台藩のような状況だったなら、当時の私など一瞬にして海の藻屑と消えていたでしょう。

その後もブログのコメントやTwitterを通じて、たくさんの嬉しい言葉をいただきました。私のようにサッカーで飯を食ってるわけでもなければ、休日に指導者をしているわけでもない人間にとって、読者の方からの反応は、ブログを続けていくうえで大切なモチベーションです。本当にありがとうございます。

ブログを使って発信する、それなりに軌道に乗せるという段階まではきたように思うので、もちろんまだまだ甘いですが、継続と進化を次のテーマに掲げて更新していきたいと思います。

いつもブログを読んでくださる皆さま、そして素晴らしいインタブを届けてくれたfootballistaさま、ジェイさん。サンキュー!サンキューな!

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