THE LAST BLUFF 本間至恩

 みなさま、こんばんは。すっかり日が暮れあたりも暗くなった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。都会にしか住んだ経験のない方はご存じないでしょうが、田舎の夜って暗いんですよ。街灯もろくになくて、まさに「闇」って感じですからね。私も帰省するたびに実感してたのは「徳島の夜暗っ!!」ってことでした。そんな街にも、素晴らしい強化部と監督と選手の三種の神器で、どこよりも先進的なサッカーを展開するチームが出来あがるんですよ。夢のある話でしょう?

 タイトルをお読みになった方は「え!あのシリーズ続編やるの?」と思われたでしょうが残念!これはしがない小市民が『J2ドラフト会議2020』というニッチ極まりないイベントに参加した際の、感想と振り返りを粛々と行っていくだけの記事となっております。さっそくですが、それでは参りましょうか!J2ドラフト会議ってなに?って方は、せこさんがまとめてくれた以下の記事をにしてくれ!​

1位指名・岩尾憲(徳島)×→カイオ・セザール(長崎)〇

 事前には「C&D氏、本間至恩を単独指名か!」と怪情報が流れたようですが、このイベントに参加することが決まった瞬間に、徳島のキャプテンを1位指名することは決めていました。おそらく来年はチームが昇格するため、このイベントに参加できない。最後になるであろうJ2ドラフトで後悔しない1位指名は、彼しか思い浮かびませんでした。徳島ヴォルティスの核、心臓、魂。岩尾憲といえば、こんな素晴らしい記事があるので全員10回は通読しておくように。

 しかしなぜだかわからない。わからないが、気がつけば岩尾憲をTanaLifeって人に掻っ攫われてたんだ。おまけに運営の方からは「三味線を弾いた」「嘘をついた」などと散々な言われようだった。解せない。

 気を取り直してハズレ1位指名したのは、カイオ・セザール。身体でかい、脚長い、存在感異常、と三拍子揃った選手。以前に参加者のとめさんが「カイオ・セザールはヤヤ・トゥーレみたい」と表現されていたことがありましたが、ピッタリだなと。とめさんも指名してくるのでは?という予想が的中する形で再度の抽選と相成りましたが、今度は無事にゲット。岩尾とはタイプが異なりますが、Box to Box型のセンターハーフとして異常な存在感を発揮してもらいましょう。

他のCH①候補・岩尾憲(徳島)


2位指名・ヨルディ・バイス(京都)

 今回のドラフトで1位・岩尾とともに決めていたのが「徳島に所縁のある選手を揃えて終わろう」という方針でした。もっと長く一緒に戦いたかったね。でも大人の事情がそれを許してくれなかったね。あなたたちの雄姿は決して忘れず、J1でも頑張ってくるよ。巷では「3バック向きの選手では?」という見立てもあるようですが、少なくとも昨年の徳島では4バックにも普通に対応してました。相変わらず健在な対人の強さ、正確なロングフィード。そして当然、C&D軍の監督はリカルド・ロドリゲス御大なので何の問題もありませんね。

他のCB①候補・舞行龍(新潟)、上島(福岡)、グローリ(福岡)


3位指名・セランテス(福岡)

 今年の指名傾向の1つとして「キーパーがなかなか呼ばれない」というのがあったと思います。セランテス、小島、上福元あたりは2位以内で消えてもおかしくないと思っていましたが、みんな残っている!これは行くしかない!というわけで、セランテス突撃。

 みんなめっちゃキーパー獲るやん。

 またもTanaLifeさんとの抽選。というか、過去二年の開催で抽選が少なかった鬱憤を晴らすかのように抽選箱へ向かうJ2ドラフト軍団。運営の皆さんはさぞ大変だったでしょう。ありがとうございました。今度は当選!「神!」「マジ神!」「めっちゃ神!」とアビサポの皆様から崇め奉られるセランテス神。C&D軍でも神がかり的なビッグセーブを期待します。

他のGK候補・小島(新潟)、上福元(徳島)、カルバハル(琉球)、永井(北九州)


4位指名・加藤陸次樹(金沢)

 ここからは、ウェーバー順の指名になります。私は最後の順番なので皆さんの指名を、指をくわえて眺めます。毎熊、仙頭、舞行龍。。欲しい選手がどんどん消えていくぞ!というなかで、指名したのは金沢の加藤。大卒ルーキーながらすでに13ゴール。徳島との試合でもゴールを決め、動き出しの鋭さと得点力が印象に残った選手でした。あと後ろが比較的ベテランの外国籍選手が並んだので、前線には若さと躍動感が欲しいという狙いもありました。C&D軍のエースはキミに決めた!

他のCF①候補・垣田(徳島)、エジガル(長崎)、クレーベ(千葉)、フアンマ(福岡)、ルカオ(金沢)


5位指名・遠野大弥(福岡)

 ウェーバー下位から折り返しとなる奇数巡は、偶数巡と連続での指名が可能となります。SBとSHのセット、同じチームのコンビなどいろんな選択が出来ましたが、前線から埋めることにしました。こちらもスピードと運動量のある選手。JFLから川崎という成り上がりも、岡田強化本部長がいかにも好きそうなストーリーじゃないですか。バイスを獲ったので、DFラインを超積極的には押し上げづらい。そんななか、ミドルブロックから加藤と遠野でカウンターってめっちょ効くと思うんです。

他のCF②候補・ディサロ(北九州)、明本(栃木)、山口(水戸)、ルキアン(磐田)


6位指名・岸本武流(徳島)

 今年徳島で最も成長した選手は?とサポーターに聞けば、小西、渡井、福岡あたりと並んで必ず名前が挙がるのが岸本でしょう。武器であるスピードに加えてクロスの精度や守備力も大きく向上。もともとFWの選手なので、前向きなメンタルでガンガン仕掛けてくれる姿勢も頼もしい。岸本のスピードとドリブルは、徳島のサイドアタックにおいて貴重な質的優位となりました。隙あらば前線の選手をサイドアタッカーに改造してしまうリカルドコレクションの中でも最高・最強の成功品です。間違いなく。

他の右SB候補・毎熊(長崎)、飯野(群馬)、サロモンソン(福岡)、前(松本)、大本(新潟)


7位指名・岡村大八(群馬)

 今年の徳島の対戦相手を分析するとき、CBの質を計るのって非常に容易なんですよね。前線に高さ・強さ・速さを高水準で兼ね備える垣田がいるので。彼とどの程度渡り合えるかが、大きな判断基準となります。2位のバイスもそうでしたが、岡村のプレーも印象的でした。高さ・強さはもちろん、大卒ルーキーとは思えない落ち着きぶりも印象的。岡村くん、札幌も良いけれどリカルドの下で運べるCBにならないか(浦〇に行けと言っているのではありません)

他のCB②候補・西村(大宮)、伊藤(磐田)、山本(磐田)、山崎(愛媛)、ヨンジ(琉球)


8位指名・田向泰輝(徳島)

 加入初年度のデビュー戦から「リカルドのサッカー」と「自分に求められるタスク」を非常によく理解してるなというプレーぶりが心に残っています。渡井の分かりやすい優位性大事。垣田の頑張りも超大事。でも田向の縁の下の力持ちぶりも、現在のチームにおいて同じぐらい大事だと思うんです。クレーバーなディフェンスだけではなく、ドリブルによる持ち上がりや左足での鋭いロングキックも身につけつつあり、そのプレーと同様、着実に努力できる選手なんだろうなと。現在のヴォルティスにおいて、非常に好きな選手の一人です。

他の左SB候補・外山(水戸)、徳元(岡山)、河面(大宮)、ジエゴ(徳島)


9位指名・杉本太郎(松本)

 創造性あふれるプレーの数々と激しいプレッシング。真面目そうに見えて脱いだらすごいみたいな。同居する二面性。なにこの表現。この手のタイプの選手としては、守備でも非常に頑張ってくれるところもいいです。松本でも頑張っていますが、チームのスタイル次第ではJ1でも十分にやれる選手だと思うんだけどなあ。リカルド初期のサッカーを支えてくれたファンタジスタです。

他のSH(OH)①の候補・渡井(徳島)、本間(新潟)、仙頭(京都)、上門(岡山)、氣田(長崎)


10位指名・黒川淳史(大宮)

 ここは非常に迷ったポジションの1つです。2017年に指名した泉澤?徳島枠の前川?無慈悲に大森?いろんな候補が残っていましたが、水戸時代の活躍に敬意を表して黒川に。セカンドトップからサイドハーフまでこなせそうですし、スペースが無くても打開できる良い選手ですよね。彼もチーム次第ではJ1で十分にやれると思います。

他のSH(OH)②の候補・西谷(徳島)、泉澤(甲府)、曽根田(京都)、前川(山形)


11位指名・シシーニョ(愛媛)

 彼もまた、リカルド体制下における貢献者の1人です。チームの歯車が思うように回らなくて、苦しかった2018年。移籍1年目の彼は獅子奮迅の活躍でした。ケガさえなければ…と思う徳島サポも多いことでしょう。一生懸命に日本語で発信してくれるSNS、リカ将から「シシは日本人だから」と評される人柄。今年の出場時間?そんなのは野暮な話なんですよ。シシーニョはシシーニョなのだから。

他のCH②候補・前(福岡)、中村(山形)、秋野(長崎)、藤田(東京V)、米原(松本)


完成したチームはこれだ!

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まとめ

 今年も大変楽しませていただきました。まさか岩尾が被るとは思わなかったけど。抽選で外れるのも想定外だったけど。終わってみれば抽選も2勝1敗だったので、くじ運にも恵まれた方ですね。贅沢を言っちゃいけません。

 いくつかの後日談を話しておきますと、5位は直前まで遠野と西谷で迷いました。自分のリストの中でSBが少し薄かったので、ここで徳島の枠を使うのが怖くて遠野にしましたが、直後にとめさんが指名。ちょっぴり後悔してます。

 卒業(になるであろう)J2ドラフトということで、好きな選手を集めたいという思いもあり、米原(松本)は捨てがたかったですね。彼は熊本時代に見たときから、サイズがあって雰囲気のあるレフティだなと思ったのですが。おかしい!ポテンシャルはこんなものじゃないはず!頑張ってほしい選手の一人です。

 参加者の皆さん、運営の皆さん、一緒に楽しんでくれた皆さん。今年も非常に楽しかったです。私なりに考えて飛ばし記事を書いたりしましたが、盛り上がりに一役買うことが出来ていれば嬉しく思います。とりさわさん良かったね!来年から悪役はもういないよ!

 楽しいイベントはもう少しだけ続くよというわけで、参加者が考えたチームから、お気に入りへの投票を受け付け中です。こちらも奮って参加してね。


 みんなありがとう!また来年!

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