【Avid Leap】と【水野姫桜】という地下アイドル
こんにちは、hikkyです。
100日以上続けていたnoteを、昨年の6月からお休みしてまして、久しぶりの更新。
昨年の3月、私はあるライブを見て感動し、その勢いのままに「これは今書かないとダメだ!」と、近くのネットカフェに駆け込み、この記事を書きました。
今日書いているこの記事を読んでくださる方は、先にこちらをご覧ください。
書いた当初は特に何の反響もなく「スベったな…まあ仕方ないか」くらいに思っていたのですが。
なんとAvid Leapのリーダー:水野姫桜さん本人が読んでくれました。
たまたま読んでくれたのが私の誕生日の頃だったようで、何の前触れもなく誕生日のお祝いメッセージを頂いた時は、目が点になりました。
割と最近「これはいつ読んでも泣くんだよね」とTwitterに書いてくれた時は、それはそれは嬉しかった。
さて。
来たる2021/3/20のライブをもって解散するAvid Leapの話を1年ぶりに書きます。
1年経ち、Avid Leapのメンバーに顔と名前は覚えてもらえましたが(彩乃さんは怪しいかも)、相変わらずAvid Leapについて何も知りません。
より正確に言うなら、出来るだけ知らないようにしてきた。
前回に続いて、今回書くことは、ほぼ私の想像です。
まるで的外れだったら「全然違うんだけど!!」と怒られるかもしれない。
それでもどうしても書きたいと思った。
そして考えた結果、今がそのタイミングだ、と思いました。
細かな説明や背景は省いており、ペルソナ(読み手)を姫桜さんに設定して書いた記事です。
知らない方には非常にわかりにくい記事ですので、読んでくださる方はご了承ください。
前回の記事に書いた、私がAvid Leapを初めて観た頃の印象。
「オープニング、パフォーマンス、衣装、無駄のない時間の使い方。
まるで他の人たちと次元が違う。
この人たちは東京かどこかから来た『本物』の人たちなんだな。」
『本物』の定義は「これで飯を食ってる人」。
結論から言うと、そうではなかった。
これだけの熱量のあるパフォーマンスをするんだから、『人生を賭けている』、言い方を変えれば『膨大なモノを犠牲にしてきた』レベルの血の滲むような練習をしているのは間違いない。
衣装も毎回違ううえに、クオリティがめちゃくちゃ高い。
ドン・キ●ーテでは買えそうにもない。
最初は「本物の人たちだから、事務所かどっかがお金を出してるんだな」と思いました。
違ったんです。
フリーで活動していると知った時は「そんなわけない」と思いました。
条件は周りと同じはずなのに、練習や衣装にかけている時間とお金が明らかに違う。
地下アイドル、特に人数の多いグループがものすごい速度で入れ替わったり、辞めたりするのは、すべてとは言わないけどお金の要素が大きい。
5年間の活動のなかで、お金に苦しんだ(時期が少なくともあった)のは間違いないと思います。
私が知っている約1年半、札幌の地下アイドルグループで原型をとどめているグループはAvid Leapだけです。
なぜ、彼女たちだけが生き残ってこれたのか。
これはひとえに姫桜さんのリーダーとしての求心力だと思います。
活動に対する姫桜さんの思いに、メンバーが強く共感していなければ、絶対に脱落者が出ている。
思いの中心にあるのはたぶん「いつでも自分たちのでき得る最高のパフォーマンスを見せること」です。
言うのは簡単ですが、これが難しい。時間もお金もかかる。
解散発表ライブ以降、疑問に思っていたことがあります。
「なぜライブで新曲をやらないのか?」
私の知る限り、昨年3/15の解散発表ライブ以降、Avid Leapはカバーを含む新曲を一切やっていません。
姫桜さんを含むメンバー個々人では、新しい曲を歌いたい、踊りたい、と思った事もあるでしょう。
それでも
・中途半端なパフォーマンスは絶対にしたくない
・でもメンバーに時間とお金の負担をできるだけかけたくない
・大好きなこの5人で、あと1年を走り抜くために
・2021/3/20を、この5人で迎えて、最高の1日にするために
新曲を練習することを捨てた。
そんな姫桜さんの思いに、メンバーが共感しているからこそ、Avid Leapというグループが1年間1人も欠くことなく今に至っているんだと思います。想像です。
昨年の6月、『ざごしゅ』のしぇりーさん、ねむこさんと話す機会がありました。
私が姫桜さんと初めて話をする前のことです。
「姫桜ちゃんは厳しい人だけど、誰よりも熱い思いを持って、誰よりも努力してる」
「だから、どんなに厳しくてもメンバーがついて行くんだと思います」
演者さんや関係者で、Avid Leapや姫桜さんを悪く言う人に出会ったことがありません。
「Avid Leapはすごいし、それを投げ出さずに引っ張ってきた姫桜さんはもっとすごいと思う」
誰かにそう言うと、100%共感してくれます。
とはいえ姫桜さんにだって、心が折れそうな事もあったはず。
そんな時はメンバーに支えられた事が数多くあったんじゃないかと思います。
グループ在籍の長いももさんと、ののさんの2人には特に。
この一連の記事に初めて登場する、成田ののさん。
昨年の3月に私がAvid Leapの記事を書いたあと、ののさんにお礼の言葉を頂きました。
のぞみんから「ののちゃんが『お礼を言いたい』って言ってましたよ」と伝言を受けた時は「ののさん??なんで?」と思いました。
私が書いた記事にののさんは登場しないんです。
なのにわざわざお礼を頂くということは、きっと悲しい事もツラい事もムカつく事も一緒に乗り越えてきたんだろう、と感じました。
私には想像もつかないだろう、壮絶なレベルで。
それから間もなく、現場でののさんと喋りました。(2020年7月)
のの「えっ!?若っ!!思ったより若っ!! 何歳ですか?」
俺「3x歳です」
のの「あっ…(困惑) なんていうか…それなり…ですね」
俺「…^^」
私がAvid Leapを初めて観た2年前の夏。
「パフォーマンスも熱量もケタ違いにスゴい。なのに、メンバー全員が全然楽しそうじゃない。なんでだ?」と思いました。
熱量もどちらかと言うと『鬱屈とした怒り・不満』のような負のエネルギーに感じました。社会や周りへの怒りをぶちまけるロックバンドのような。
それなのに、「やらされている」ようにしか見えないのに、フリーで活動しているという。矛盾だらけで当時はワケが分かりませんでした。
おそらくその時期は、思い通りにいかない活動の闇の中で「いつまで続ければいいのかな」と、姫桜さんとグループが自分で決めた決めごとに縛られていた時期だったんじゃないか、と今になって思います。
そして昨年の解散発表の日。私が前回書いた記事に話は続きます。
解散発表以降、何回かライブに行きましたが、メンバーのステージ上での表情が、初めて観た頃とは見違えるように明るく、キラキラしているように見えます。
こんなに楽しそうにパフォーマンスできる人たちだったんだ、と。
そしてももちゃんは宇宙一かわいい!(`・ω・´)(`・ω・´)☆キリッ
あ、真面目に書いてきたのに、心の声が出ちゃいました。立て直し。
最終章です。
つい最近まで考え続けていた、Avid Leapと姫桜さんにまつわる最後の疑問。
「解散ライブの会場、なんでXENONなんだろう?」
キャパ的にも、てっきりmoleあたりでやるんだろうと思っていました。
半年くらい考えていて、自分なりに出していた答えは「姫桜さんが、Avid Leapが、最後まで『地下アイドル』としてマイクを置くため」。
ただ、この答えは全くの的外れではないと思いますが、ちょっとズレていました。
思わぬ形で答えをくれたのは、意外な人。
XENONの野村さんです。
挨拶程度しかしたことがなかったのですが、この3月に入ってから、野村さんとお話をする機会がありました。
XENONのカウンターで飲んでいる時『XENON5周年祝』のご祝儀袋が目に入りました。
私「5年ってことは、Avid Leapが出来た頃ですよね。Avidももうすぐ解散しちゃいますね…」
野村さん「ああ、hikkyくんはAvidのまよちゃんが好きなんだっけ」
私「まよさんも好きです! でも、ももちゃんが大好きです。いわゆる神推しです(`・ω・´)キリッ笑(以下、熱く語る)
だけど…姫桜さんは本当にすごいと思います。尊敬してます。」
野「姫桜ちゃん!…姫桜ちゃんは筋の通った、なんていうか熱い… 漢気とロック魂を持ってるって言うか(笑)。本当にイイ子だな、と思うよ。」
私「?」
野「解散ライブね。『他の会場も考えたけど、やっぱり最後はXENONでやりたいです』って。本当に嬉しかった。XENONを作ってよかった、と思ったよ。」
私「…」
野「ここ(XENON)を作ったばかりの頃、Avidを作りたてくらいの時の姫桜ちゃんが、挨拶にきてくれてね。
『このキラキラした場所で、最高のステージを作りたい。よろしくお願いします!』って言ってくれたんだ。
それから5年も経ったわけだけど、『お世話になったこの場所で終わりたい』って…さ。
本当に筋を通すカッコイイ子だな、って。」
私が出来る限りAvid Leapの情報を遮断してきたのは、人の話にはノイズが混じるからです。
Avid Leapと姫桜さんについては、嘘か本当かわからない話より、自分がどう感じるのか、どう思うのかを大切にしたい、と思ってきました。
だから過去の事はできる限り知らないようにしてきた。
Avid Leapの歴史がキレイな話ばかりじゃないのは、とっくの昔に、初めて見た時から気付いている。
でも、野村さんの話を聞いて。
「姫桜さんはこんな人じゃないかな」と私が考えていた姫桜さんの人物像は間違っていなかったことを知りました。
終わりに。
今のAvid Leapは、Avid Leapを作った5年前に姫桜さんが描いていた姿とは違うと思います。
成功したグループとはお世辞にも言えない。
私が一度だけ交流券を使って、姫桜さんと話をした時。
「上を目指してた時期もあったよw」ってケラケラ笑いながら言ってた。
笑えねぇよ、馬鹿。
思い通りにいったことなんて、ほとんどなかったはず。
でも。
この1年間は、解散ライブの日を最高の1日にすることしか姫桜さんは考えてなかった。これは間違いない。
「最高のステージを作る」こだわりは5年間揺るがなかった。これも間違いない。
そしてAvid Leapのステージはいつも最高だった。
姫桜さん、アンタは偉い。本当にすごい。
前にAvid Leapの記事を書いた1年前。
「これからの1年間、勝手にAvid Leapを応援します」と書きました。
まるでヲタク要素がなくて、今でもアイドル音楽に全く興味がない俺には、応援の仕方は結局よくわからなかった。
ちょこちょこライブには行ったけど、湧けない地蔵だし、コールは何一つわからんし、覚える気もないし、物販の空気感が苦手だから逃げるようにすぐ帰るし。
応援できてたかどうかはよく分かりません。
それでも俺はAvid Leapが大好きです。
一人のファンとして、1つだけ強く願う事。
2021年3月20日が、Avid Leapにとって最高の1日でありますように。
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