2018.09.20

好きな人はあんまり人に興味ない。

だから嫌なことがあって落ち込んだこともまったく知らないでいた。

会ってもお互い今日なにがあったかとか、相手が聞くまでお互いにあんまり話さない。

どんな話しても、ふうん、って。返事はそれだけ。
よくわかってなさそうな顔。でもあの顔、なんか犬みたいで可愛いくてすき。たまにさせたくなる、よくわかってなさそうな顔。(追記:それが嫌になって別れたから好きってだけでなんでもよく見えるのはほんと)


◎◎◎

嫌なことがあった後の日、一人一人の意見に返事をした。なんだかあまり話の噛み合わないひととLINEでずっとやりとりも。
いくつかポコポコ好意的なものとそうでないものがLINEでもInstagramでも送られてきた。

目も心も脳みそも疲れる。

相手の言ってることがまったく理解できなくてほんとにパニックになってた。
文字が文字でしかなく、言葉として見ることができない。
読めてはいるけど、文字がただの黒い塊化してしまって、理解することが
できなかった瞬間が何度もあった。

普段、人に辛いことを話すの、得意じゃない。否定も肯定もされたくないから。こうやってひとりごとみたいにぽつぽつ書くのは好きなんだけど。

だけど今回の件は割りと疲れてたから、なんとなく「仕事での人間関係が荒れに荒れちゃった」って言ったの。

「そういうのやめよ、って言って気付いたらそうなっちゃった。」

って言ったら

「喧嘩売ったんだからそりゃしょうがないでしょ。そんなの文句言うべきじゃないよ。」

って完全に敵側の方の意見言われた。1番近くに1番の敵いたわ。


「好きな人にくらい甘やかされたかったよ〜」でこの話はおわった。


すぐ「おなかすいたねー」なんて話題に変わってた。

◎◎◎

先に言っておくけどひどい、って話じゃない。

LINEとか画面の向こう側の人からは、話が逸らせないのがつらい。

話し合った人の中で「もうこの話をやめたいです、疲れました」って言うと、「論点をずらさないでください。」「話を変えようとしないでください。」ってどうしても答えを求められてしまった。

「お互いの考えを理解し合いたいんです。」って。


これがいちばん怖いな、と思う。

ひととひとは分かり合えないからこそいい、って。だから誰かを好きになることができるんだ、って思ってて。

好きな人に対しては大丈夫だよ、って頭を撫でてほしい気持ちではあったけど。
作戦失敗。


相手のぜんぶを知れるわけがない。
相手と同じきもちで常にいられるわけがない。
常に同じ度合いの「好き」を保てるわけもない。

だから通じ合えたときがすごく嬉しくて。
おそろいのきもちで居られたときが幸せで。

無理にすり合わせなくても、その瞬間は別にある。
分かり合えない話をすぐに議論し合わないで終わらせられるところだっておそろいだと思う。

1日の話をしないのも、無頓着とはまた違って、ふたりでいるときはふたりの話をしたいからだと思う。
なに食べるか、つぎの休み何するか、とか。

自分といっしょに居ないとき、何してるかな、いま。とか考えるときもある。
ご飯食べてるのか、テレビ見てんのか、コンビニ行ってるのか。
考えてもわからないから、答えあわせのために会う。

あ、いまこのひと自分と一緒に歩いてるんだ、ってことがこれまた嬉しくなる。

わかりあえないから知りたくなるし…寄り添いたいんです〜。

理解し合うことが絶対的な正義じゃないと思うし、し合えなくてもいい。

お互いのことを認め合おうとできたらそれがいちばんうれしいな。