2018.09.25

文章の中でも、実物でも、自分はとにかく滑舌が悪い。
話をするのがへたくそ。

言いたいことが、いつも上手に言えない。なんだか、言葉がつっかえちゃう。



感情的になりながら文章を書くと「どうしてそんなに話が飛躍したんだってなるし、支離滅裂で意味がよくわからない文章が完成してる。
これは早口なとき。

ゆっくり考えながら文章を書くと遠回りしすぎて「結局何が言いたかったんだ」ってなって結論までうまく辿りつけない。
これは口数が少なく、途切れながら話してしまうとき。

なんだか、ずっと違うスピードで、同じ道を行ったり来たりしながら言葉を走らせてる気がする。

◎◎◎

音楽にしろ、文章にしろ、なんでも短いものの方が好み。

せっかちなのかもしれない。
なんだか長くてまどろっこしいものより、短いものの方が、結局芯の部分はここだ！って力強さを感じられる気がする。

いや、単に短ければいいんじゃない。
その短いものの中に、いろんな意味合いやこだわりが凝らされてるものが好き。
なんだかそれって、とてもエロチックな感じしない？

この「エロチック」って言葉だって、「エロティック」って表記すべきか、「エロちっく」って表記すべきか、はたまた「エッチな」…？とか悩み抜いた結果。

そういった、「細かすぎて伝わらない」ものって、妙に馬鹿らしくて可愛げがあって、エキゾチックで、マヌケで、シュール。
某番組のものまねコーナーみたいに。あれ好きなの。



とまあ、他の人からしたら一見どうでもいいようなことまで考えてたり、なかったりする。

自分のこれまでの人生で育て上げた歪なカタチをした感性とか、みてきたもの、知ってる言葉、好きな音楽、ちょっとした知識や情報とかが「エロチック」のこの単語にも詰まってるの。

いわば自分の人生が、この2分くらいで読めるこの日記に、一部だけ刷り込まれてるの。

どんなものだって、そうなの。ぜったいに。

作り手の人生が詰まってるの。

音楽、絵、文章。
いろんなひとの手がけたものを見るたびに、知るたびに、うっとりしちゃう。触覚で感じるはずがないはずなのに、すきな音楽を聴くたびに音がバチバチあたるような感覚になるし、文章や絵を見ると、身体的になにも変わってないはずなのに、体が重たくなったり軽くなったりする。

なんというか、もう、痺れる。

そういうものに触れようとすると、身体がおかしくなったのかと思う。
痺れる。

なにからなにまで手が抜けないのは、 疲れるけど、やっぱり見る人の
心を揺さぶるものがある。

◎◎◎
今日、吉野家のキャッチコピーの異変に気付いて、自分はこのままでいよう、って決心した。

早い、うまい、安い

この３拍子のキャッチフレーズ。1970年代に採用されていたもの。実は、今ではもう

うまい、安い、早い

に変わってる。
調べてみると、なんと2000年代からそうなってたらしい。

最初のキャッチフレーズの印象が強かったから、今のものを見ると、ものすごく違和感を感じた。

でも、食べものの宣伝で、「早い」がいちばん最初にくることが話題性を生んだんじゃないか、とか今は人手不足で前ほど早く提供できないからこうなっちゃったのか？とか。ずっと吉野家のキャッチフレーズ問題が頭から離れないでいた。

この3拍子の1行に何時間も頭を悩ませられている自分に気付いた。
  
ああ、こんな少しの言葉で何かを感じられるものを自分も紡ぎたいな、って。吉野家によってやはりそこまで読むのに時間がかからない文章を作りたい自分を発見。

いや～、ありがとう吉野家。
ほんとは松屋派なんだけどね。

早い、うまい、安いよりも頭に残る言葉をつくりたいな。

◎◎◎


今日も今日とて話がへたくそなもんで、短いのがいいっつってんのに、いつもより長い文章になっちゃった。

あわてんぼうのサンタクロースとかけまして、今日の日記とときます。

その心は。

どちらも、オチつかない。
（落ち着かない）

以上、ねづっちでした！