2016.07.05

絵を描くのがすき
音楽を聴くのがすき
文章をかくのがすき
本を読むのがすき
食べるのがすき
散歩するのがすき
お酒を飲むのがすき
お風呂に入るのがすき
歯磨きするのがすき

こんなにすきなことが沢山あるのに得意にしてるものがひとつもない。
どれに関しても、知識もない。

絵を描くことや文章をつくること本を読むことなどに関してはどれも没頭することが大切なはず。だけど、没頭できるほどすきじゃない。
その作業をするには、自分が没頭できるように仕向けていく。
スタートを捕まえて、ゆっくり、なんの音も聞こえないくらい、広い海の中に沈み込む感じで。

そういう自分がきらいじゃない。
没頭できるほどすきじゃなくても、没頭させることはできる自分のことが。

☔️☔️☔️



音楽を聴くのがすきなんだけど、詳しくはない。詳しくなりたくない気持ちがあるからかも。

中学のときは周りが知らないバンドを知ることが生きがいだった。知らないバンドがあれば恥ずかしかった。「それ知らない」が言えなかった。

だけど「それ知らない」が言えるようになってから、ずいぶんひとの話がおもしろく聞けるようになった。
知らないことがたくさんあることは、これから知る情報がたくさんあることだもん。

ひとって、自分のすきなものを話したいから、何にも知らない人間との需要供給がハンパなく成り立つ。詳しいひとの話って、情報だけじゃなくてちょっとした感情も入ってるからおもしろいんだよな。

それに、なんとなくすき、という感覚に陥ることがすきなのである。
詳しいひとの曲の説明は
「ここがコーでアーでポロンピロンでウフフアハハな関係で最高なんだ」
って話をするんだけど、正直そこに関してはクソ。

どうでもいい。

なんかわかんないけど、グッとくるというトキメキ的なものをこちとら欲してるわけで。恋に落ちるのにはハブ ア ノーリーズンなわけで。演奏する側でもないからそんな知識は要らない。オアシスの兄弟喧嘩の話だけが聞きたい。
詳しけりゃそういうアーだコーだの細かいところもすきになれるんだろうけど、そういう楽しみもあるんだろうけど、何となくですきでいたい。

🌪🌪🌪

お風呂や歯磨きや食べること、正直なんだっていい。

なんかの雑誌で読んだけど男の人って「こだわりのある俺」がすきらしい。こだわりなんかない方が人生楽しいのに。
銭湯でも家風呂でも温泉でも。なんならシャワーで行水気分になれんの。

歯磨き粉は絶対コレ！がないから薬局での特売品に大喜びできる体質だし。

食べ物も何でもおいしく感じるので、マックの水っぽいソフトクリームだって、クリミアの豆腐より食感のあるソフトクリームだって、どちらもこよなく愛せる。


🌫🌫🌫

すきなもの、詳しくなりたくない。
こだわりたくない。

だけど得意にはなりたいことではあるなあ。

無知のままで誰よりも得意になりたいなあ。
そんなのって無理かな。

なりたい自分になるにはなりたい自分なんか考えたくないな。
そんなのって無理かな。

何歳になったら答えのないことを考えなくなるんだろう。
そんなのって無理かな。

無理、したいな〜。



⛅️⛅️⛅️

 
すきなものに寝返り打たれないようにしっかり睨みつけとかないとな〜。