2016.06.01

同情するなら金をくれ

ドラマ「家なき子」の我らが安達祐実パイセンの名ゼリフ。
同情、は相手からの親身になる気持ちからきてる筈なのに、実際されると惨めで腹立たしい。

かわいそうに………。
なんて言われたところで可哀想なんかじゃない！勝手に人に不幸を被せるな！って生まれ持っての反逆心が渦巻く。

でも明らかに目立つ痛々しいケガをしたとき他人に見せびらかしたくなる衝動もある。
こんなに大きいケガしたんだよ〜見てみて〜可哀想でしょ？すごくない？
そうするとちょっと笑いつつ大抵の人が心配してくれる。それは嬉しい。



可哀想、という感情の先には心配、と同情、があると思う。

心配、はありがたいけど同情は不要。


同情の目を向けるとき、相手の苦境にもう改善する余地がありませんよ、ってことを伝えてるようなもんだから。
何もできないから同じ気持ちになったような気でいてあげる、っていうおこがましい行為はやめていただきたい。

一方心配の目を向けるとき、こうした方がいいよ、とかこうなるといいね、とか相手に苦境から脱却できる兆しを見せてあげられる。

だから、同情するなら金をくれになる。

何もせず憐れむだけだなんてこっちからしたらありがた迷惑。
同情は優しさじゃない。ただ相手の苦境を自分とは違うフィールドに立つものだって考えた人の行為。

最近、かわいそう、が口癖になってる。自分が向けてるのは同情の目でも心配の目でもない、好奇の目…。

悩むひとを見たときこんな目にあうなんて可哀想、そんでもってめちゃくちゃおもろい！
って感じてちゃう。

他人の悩みとか、正直に言うと「こんなことで」悩んじゃって〜と思う。

四六時中脳を食いつぶす白アリみたいにタチの悪い悩みも、第三者からしたら全部「こんなことで」のサイズになるはず。

「こんなことで」とはなんだ！って思うかもしれないけど、これまで自分が対峙してきた数千個の悩みを全て思い返すことはできますか。
過去の自分だって、今の自分からしたら「こんなこと」で悩んでるんですよ。
自分をいちばんバカにできるのも、一緒に悩んでくれるのも、全部自分なんですよ。

第三者の「こんなことで」視点を知れば、確かに大したことないように思えたりするときもあるよ。

客観的に楽観視。空海が言ってました。嘘です。

心配も同情も他人に求めるもんじゃない気がする。
他人に求めていいのは好奇の目だけ。

笑い飛ばしてもらいたくないことは、誰にも見せちゃいけないよ。


そういえばこの間友達がが性病にかかったと言ってました。

かわいそう〜〜！！！！！