クビにできる人間

 派遣労働者の問題と技能実習生の問題は根は一緒な気がする。「クビにできない人間なんか雇えない」ってどこかの経済学者が言ってたらしいが、要は「クビにできる人間が欲しい」という事なのだろう。
 人間は機械じゃないので景気や経営状況の調整弁の対象にしてはいけない。人を雇うという事はそういう事だ。他の国が非人道的な雇用週間によって競争力を付けてるからと言ってマネしてはいけない。
 そのクセ、古い業界の保存にエネルギーを使い過ぎな気がする。本来人的流動性ってもう儲からなくなった業界に参入する人を減らし、これから儲かりそうな業界へと方向転換させる事なんじゃないか?
もちろん、もう開業してしまった人に無理やり業種替えさせるのは難しいので仕方がないが、古い業界の人たちを保護する(延命させる)ことにエネルギーをあまり使わず、新しい業界に参入する人を応援するような政策にすればいい。
 そうすれば、20年もすれば産業構造は変えられる。
 どんな業界でも農業以外は産業のライフサイクルというのものがあるのだから子供に継がせられない職業があるのは仕方がない。

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