音楽的ルーツ

改めて思い返してみても特別な音楽的環境で育ったわけでもないので特別なエピソードを期待してくださる方にはたいへん恐縮なのですが、僕にとって音楽的ルーツといえば、ほとんどの方がそうであると思うのですが、他ならぬテレビから流れてくる音楽でした。親が聴いていた一般大衆向け音楽、つまりは歌謡曲、そして夢中になって観ていたアニメの主題歌や挿入歌、いわゆるアニソン。さらに記憶を辿ると「ひらけ!ポンキッキ」という朝の子供番組から流れてた音楽にもかなりの影響を受けたのは間違いありません。「およげ!たいやきくん」「いっぽんでもニンジン」「パタパタママ」などは今でも歌えるほど脳裏に焼き付けられていますが、こういった童謡チックな音楽以外にも、実はビートルズやカーペンターズ、スティービー・ワンダーなどの洋楽も流れていて、当時はそれほど興味のなかった洋楽も無意識のうちにそのメロディや歌詞が刷り込まれていたのだと思います。そういう意味ではテレビから流れてくる音楽といってもジャンルはかなり多様で、歌謡曲にしてもアニソンにしても、またその中で音楽性は多岐に及んでいるわけで。ロック、ファンク、ポップス、ジャズ、ボサノバ、etc…ひとつのジャンルに捕らわれたくない、という僕の現在の音楽的嗜好やベースのプレイスタイルは、それらのすべてから無意識に何らかの影響を受けているものとなっていると自己分析しています。ちなみに、親に初めて買ってもらったレコードは実写ヒーローものの主題歌だったと記憶してるのですが、買ったその日に聴かずして踏んで割ってしまって怒られたのをうっすらと覚えています。まあしかし、こうして音楽的ルーツを辿る作業というものは、当時の生活の記憶を辿ることにもなってしまい、なんだかノスタルジーに浸ってしまいますね。次回は子供の頃好きだった歌謡曲について書いてみることにします。余談ですが、ひとつのジャンルに捕らわれたくないといえば、僕の性的嗜好にもあてはまることなのですが、その件に関しましてはここでは割愛させていただきますね。本当は割愛したくないけど…。それでは、また次回。

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