ふじみ野のイオン、完成するまではワクワクしていた

僕の店のある埼玉県ふじみ野市に新しくイオンが出来た。正確にはイオンタウンが出来た。イオンタウンとはいうがまぁイオンだ。普通の大型ショッピングモールだ。

先日早速行ってきたが、ゲームセンターがあったりフードコートがそこそこ大きかったり、楽しかった。テンションが上がってタピオカミルクティーを買った。30分ぐらい並んで買った。翌日志木に行ったら同じお店が一人も並んでなかった。悲しかった。

ただ、言ってもイオンだ。それ以外は生活の利便性に特化したようなものばかりで特別なものはあまりない。１度目は楽しいがおそらく来週また行ったら「こんなもんか」で終わると思う。そんなことはできる前からある程度わかっていた。

なのにだ。僕はイオンができると知った時から約1年。ずっとわくわくしていた。何が入るのか知らないうちからなかなかワクワクしていた。
どれぐらいワクワクしていたかというと、店でイオンの話になると座り直すぐらいにはワクワクしていた。

これは不思議だなと思った。

なぜならイオンなんて今全国そこらじゅうにある。そして、僕自身かなりの回数行ったことがある。そして、今まで行った中で、イオンにワクワクしたことは人生で一度もない。なのに新しくできると知るとワクワクしていた。

なんなら「映画館入らないかな」なんて思い、今までに5.6回は「イオン　ふじみ野　映画館」で検索した。

だが、僕は映画館で映画を観るなんて半年に一回あるかないかぐらいだ。なんならネットフィリックスに登録しているくせにそれでも1ヶ月に1本ぐらいしか観ない。ツタヤで借りた方が安い。解約しろ。

今考えるとなぜあそこまで映画館を求めていたのか意味がわからない。あの時の僕にツッコんでやりたい。「お前大して映画見ないやないか！」って言ってやりたい。

さらに言うと、そのイオンは駅から徒歩15分。僕の店からも徒歩10分はかかる。どう考えても頻繁には行かない。たま〜に、他に行くところがない時、もしくは中途半端に時間が余った時に行くくらいな気がする。それもわかっていた。できる前から絶妙に近くないと言うのもわかっていた。移動時間的には隣の駅にできるのと大差ない。

もちろん当バー前の人通りが増え、客が増えるなんてことも皆無だ。

なのに、近くにイオンができることに僕はワクワクしていた。正直今冷静に考えればワクワクする要素は皆無だ。

あれはなんだったんだろう。おそらくその答えは「大きさ」にある。近くにでかいものができる。それだけでワクワクしていた。いやもっと具体的に言えば、例えば高層マンションが近くにできてもワクワクしない。でかい病院ができてもワクワクしない。

自分が気軽に立ち入れるでかい施設と言うことにワクワクしたのだ。多分どでかいバッティングセンターでもワクワクしたと思う。どでかい薬局でもワクワクした気がする。

つまり僕は「自分が気軽に立ち入れるでかい施設」にワクワクするのだ。

書いていてあまりの単純さに恥ずかしくなってきた。この辺で終わりにする。おわり。