30代正社員経験無しで就職支援に行って思った事
私はずっと派遣社員で仕事をしてきた。
それでも正社員にならなきゃなあ、と思い立ったきっかけがある。
そのきっかけの話は今回は置いておくけれど、来る日も来る日も正社員の面接をし、ある日ふと目に留まった「就職支援」サイト。
毎日面接で心が折れそうだったというか、虚無だった事もあり、こういうのも行ってみようかな、という気持ちで就職支援を受ける事にした。
就職支援で自分が考えた事
就職支援には同じように「就職先を探している」人が何人もいた。
この時は同期が15人くらいいたと思う。年齢は其々だったが、
自分のように30超えているのは自分だけだった。他は皆20代前半がメイン。
私は周りとの年齢差をあまり気にするタイプではないので、
この辺りは特に問題もなく、皆と一緒に就職支援を受けていた。
私が想像していた就職支援は「履歴書の書き方、面接のやり方、ビジネスマナーの徹底」など、要するに「面接対策」だと思っていたのだが、そういった事ではなく、そもそもの人間としての根本的なところの支援だった。
就職支援で行った事といえば、
・グループで1分間の「自分のプレゼン」※1日ずつテーマが変わる
・相手のプレゼン評価、良い所、悪い所を必ず書く等
・声を出さずにグループで1つのパズルを完成させるゲーム
・面接官となり、グループの人を面接する
・名刺交換、簡単なビジネスマナーと「その意味」
といったようなものだ。
直接面接に関わるものがプレゼンとビジネスマナー位だったが、
私は其れよりも多くのものを得たような気がする。
この就職支援で最も大事なものは、「自分の中にある軸」である。
何の為に働いて、何の為にそこで働くのか、そして将来どうなりたいのか。1つ1つにきちんと意味を持たせて、1本に繋げていく事が重要だった。
私はこの就職支援を行っていく事で、自分のやりたい事や、何の為に何をするのか、そういったものを見つける事が出来たように思う。
今まではただ何となく「自分の得意なものを仕事に」してきたが、
職歴を見ると「本当に何も考えていなかったから何の成長もない」職歴になっていたのである。
そこまで考えた事はなかったが、そういう風に考えるようになったのである。
…結局、ひたすら面接面接面接、対策対策対策、とがむしゃらにやっていても、余りいい結果は得られないし面接も落ちる事が多く、段々と滅入ってくる。私は頼れるものには頼っていくべきだな、と感じた。
今回15人くらいいたので、色んな人と話をした。皆凄くしっかりした考えを持っている人だった。こんなに若いのに…と思う事が多かった。
「社会に出るのが初めてだから、社会に出る前にこういう所で学んでおきたい」とか、「特殊な業種だったが、普通の社会の常識や面接、そういったものをしらないから勉強しておきたかった」とか、皆何か知ら目的を持っていた。私は「とにかく現状を打破したい」とかそういう漠然とした考えしかなかった。
だから周りの人間がとても眩しく見えたし、自分もこれくらいの年齢でこんな意識を持っていれば、とか色々と考えた。
自分が今までやってきた事が例えどんな内容であったとしても、それには誇りを持つべきだし、それを武器に戦うべきだと思う。
例えば私は派遣社員の経験しかないし、そのどれもが大体2年位で職が変わっている。退職理由は殆どが契約期間満了だけど、とはいえ転職回数が多い事に変わりはないし、正社員経験がない事も事実だった。
でもこのままではダメだと感じた事や、自分の職歴を見て思った事、
正社員をあえて選んでこなかった事を考えて、それを「今後にどう活かすのか」をしっかりと考えていれば、なるようになるものである。
というより「何も考えずにやる事」が一番愚かで無意味な事なんだと気づかされた所でもある。
就職支援はずっと「自分で物事を考えて課題をクリアしていく」事がメインだったので、その一つ一つが意味と目的が明確になっているし、行動力が増していく。いい意味で主体的になれる場所でもあった。
就職支援が約2週間ほどあり、終わった後は各々が就職を目指していく事になる。
履歴書や経歴書の書き方の見直し、面接の態度であったり、質問の仕方とか、企業研究とか、ビジネスマナーとか、今まで適当にしていた事も、ちゃんと見えるようになってきたように思う。
それからはやっぱり書類選考に通る率も上がったし、内定をもらう率も高くなった。
ここで思う事は「職歴は変わらないのに結果が変わっている」事であって、
やっぱり今までの自分では幾ら職歴が良くても通らなかったんじゃないかなーと思う。
自分と同じような人間は、きっと自分の職歴や過去の事を詰められたら自信がなくなってしまったりすると思う。
でも自信もって答えて行けばいいと思う。というかそうしないとダメだなって思う。
もし自分と同じような人がこれを見ていたら一旦考えて欲しい。
頼れるところがあるなら頼って行って欲しいと思うし、周りの力は幾らでも借りればいいと思う。
それで自分がちゃんとした所で働けるのであればそれに越した事はないから。
就職支援にいって思った事は、自分自身を全然見ていなかった事、分かっていなかった事。それを分かろうとする事で自分は何がしたくて、何を目指しているのか、何が好きで何が嫌いで、とかそういうのが段々と分かってくる。自己分析って大事なんだな、って、そんな風に思った。
それが出来れば色んな事が変わっていく。色んな見方が出来るようになる。
それは面接だけじゃなくて、就職してからも、例えば周りの友達や恋人と接するときなんかにも影響がある。
自分自身を見つめ直す事、それも徹底して見つめ直す事がとても大切だと思う。
そしてこの就職支援は「七つの習慣」という本をメインにしたプログラムだそうで、私も恥ずかしながら今回初めて知りました。
講師がお勧めしていた動画を見るととても分かりやすいので、
良かったら見て欲しい。
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