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VIVA LA ROCK 2022

2022年4月30日、5月1日、3日、4日の4日間にわたってさいたまスーパーアリーナにて開催された、埼玉県が全国に誇るメガロックフェス。

音楽雑誌「MUSICA」を手掛ける鹿野淳さんがオーガナイザーです。そんなVIVA LA ROCK 2022に全日程で参戦してきました。

VIVA LA ROCK 2022は新型コロナの感染対策として、公式アプリでの本人確認、手指消毒徹底、COCOAインストールといった全体的なルールが敷かれました。
LIVEアクト中は歓声、ダイブやモッシュ、シンガロング禁止やフットポイント制が導入され、自分と他者との距離を保ちながら感染防止する工夫がなされ、フードエリアではイートインスペースとアリーナスタンド席でのみ飲食可能と、飲食の際は黙食の徹底など細かいところまでルールが敷かれたフェスです。
運営の皆さんが自治体と話し合いを重ねてこのような形での開催まで漕ぎ着けてくれました。
フェスと地元は切っても切れない関係性ということをひしひしと感じます。

今回のVIVA LA ROCKは3ステージ制で、アリーナにWORLDステージとPEACEステージが横並びに配置され、別の区画にCAVEステージがあるという構成。
前述の通り、各ステージの観覧エリアにはフットポイントが設定されており、70cm間隔でLIVEを観るという形になってました。正直「近すぎやしないか?」と行く前に思いはしましたが、現場に行ってみると、飛沫が飛ばないルールが敷いてあるという環境下で、尚且つ従来の形に近づけるにはこれが最適解なのかなと感じたところ。
鹿野さんは「さいたまスーパーアリーナは最高クラスの換気システムがあります」とフェス開催前にインスタLIVEで発言されていて、確かに空気の流れを感じるところが随所にありました。

LIVEアクトでは、異常なまでの熱量をどのアーティストのパフォーマンスからも感じ取れました。オーディエンスも声を出せない状況ながらも拍手やハンズアップなど現在のルール下で精一杯アーティストの想いに応えていました。
加えて、アーティストの面々が口をそろえて言っていたこと。

「やっとここまで戻ってきた。もうあと少しだ。」

新型コロナ禍初期には、音楽コンサートやLIVEなどをはじめとしたエンタメ業界が「みんなで密集して歓声を上げ、飛沫を飛ばして感染者を増やす環境にある」と槍玉に上がっていた時期もあり、リアルな形でのフェスを開催しようにも難しく封じられてきたような流れがあります。
アーティストのワンマンLIVEも同様ですね。首都圏で行われているフェスはそのようにコロナ禍前に近づけた形での開催に向けてもがいてきました。

VIVA LA ROCKはいわゆる「春フェス」に位置付けられるロックフェスであり、他にアラバキロックフェスやJAPAN JAMがあります。昨年は入場者を大幅に制限してVIVA LA ROCKとJAPAN JAMが開催されましたが、アラバキは開催前に急遽中止となってしまいました。
ここまで来るのにアーティストの皆さんも配信LIVEなどで活動はされてきていましたが、やはりお客さんが入っている現場でのLIVEに勝るものはないようですね。

VIVA LA ROCK 2022に全日程参加して、従来の形に戻ってきている流れを体感することができました。これも関わっているオーディエンスである我々を含めて全ての人の努力の賜物かなと思います。
しかし、これを活かすも殺すもまた我々を含めた関わっている全ての人にかかっていることもまた現実。
今ある形を壊さずにコロナ前まで戻していければと思います。

これから夏へと向かっていきますが、夏フェスも無事に開催できることを祈るばかりです。
この先もアーティストと我々の戦いは続いていきますね。

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