経営者は未来ベースで、現場は現状ベースでモノを語る
私は物流倉庫の現場で働いている。
食品関連の物流倉庫なのだが、そうなってくると、
冷凍、チルド、常温の3温度帯の中での仕事となる。
主にはチルド帯の温度の環境で仕事することが多いが、
もちろん冷凍庫の中でも作業をする。
それは、荷物の移動が絡むので、リーチフォークリフトに乗りながら作業をしている。
今現在は、このニチユさんのリーチフォークリフトに乗っている。
全くこれと同型と、これの多少カスタマイズされた機種、両方に乗っている。
このリフトに対する批評はこの場では避けるが、
一言で言って、リフトとしての機能は悪くない。
タイヤがどうとか、ここが壊れやすい、幅がどうだとか色々
ありますが、ここでは避けます。
誤解が無いように言いますが、ニチユさんのリフトは好きです。
モノもいいと思います。
さて、本題ですが、
どこの会社でもこの傾向はあると思いますが、
会社組織は、
経営者、及び経営陣は、仕事に対して物事を語る時、未来ベースの理想論を語りがちだと思います。
対して、現場従業員、及び経営陣の下側は
物事を考えるときに、現実の現場ベースで考えます。
そうなると、どうなるかというと、
経営陣の未来ベースの思考、考え方を聞いた時に
現実の現場の人たちは、現実の現場の目線でモノを見るので、考え方の乖離が発生します。
ただ、これは経営陣が未来ベースで語るのが悪いわけではありません。
問題は、現場とのすり合わせが必要ということです。
私が物流サイドの人間なので、物流現場の例でお話しをしますが、
ある一定の時間に大型トラックが荷物を毎日積みに来ます。
ある一定ではありますが、そこはトラックの移動・渋滞・積み込みの時間の手間・待機時間等があるので、多少のずれがあります。
そして来る台数も日によって違います。
経営サイドはこう見ます。
「一人でもできる」
確かにできなくもないんです。
ただ、現場サイドとしては、ニ人以上でやりたいと思ってます。
来る荷物が来る時間がばらつきがあるので、
忙しさの差が激しいんですよね。
だけど、一旦忙しい時間になると日によっては止まりません。
何台もトラックを待たせてもいいのなら、
一人でもさばけるでしょう。
その代わりに、順番に対応するので、待ってるドライバーの感情なんて知った事ではありません。
でも、それではまずいので、できるだけ早く対応したい。
これは本音です。
ですので、いくらトラックを待たせてもいいのなら、一人でも対応できるでしょう。
その代わり、待たせる分こちらもゆとりは無くなります。
不満も出ます。
間違いも出ます。
でも、仮にやり切ってしまえば、
「なんだ、一人でもできるじゃん」
上はそう思います。
そうすると、経営陣はこの作業に対して
1人工で考えます。
でも現場はこー思います。
「一人でやるのしんどいんだ、息切らしながらやってんだぞ」
日によって、作業メニュー、物量は異なります。
イレギュラーは想定しない考えでやるのなら
この作業は1人工で設定されるでしょう。
ですがイレギュラーは付き物です。
Aの確認をするのに、Bの作業が止まります。
Bの作業を止めると、後工程のCが遅れます。
だから、できることは早めに終わらせたい。
現場はこの空気感で仕事をして、
一人でもやり切ります。
だからって、いつも1人工で考えないでね。
ヒロヒトでした。
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