リンク、くるみ
リンク
私はRPGが苦手だ。
敵がワーっと来て、剣振り回して戦って、、、みたいなのがうまくできない。
苦手というか下手で、しかも小さいころから飽きっぽい性格だったので一つの物語を進めていくことに興味が持続しなかったのだ。
自分でやるのはうまくいかなくても、人がやるのを見ている分には好き、というのがある。
スポーツ観戦とかがそうだと思うのだけど、動画投稿サイトが一般的になった昨今ではゲーム実況というのがあるそうで、夜な夜なホラーゲーム実況を見ながら眠りにつくという知人の話を聞いて、幼少期の私に時代が追い付いてきたなと思った。
幼稚園の頃だっただろうか、母が「ゼルダの伝説」にハマっていたのである。
その主人公の名前が確かリンクといって、「リンクをはる」みたいな言葉を初めて知った時には「え、リンクってリンク?」と思った記憶がある。
テレビにゲーム機をつなぐと、テレビの画面いっぱいにゲームの世界が映し出される。
戦闘シーンというより、戦わなきゃいけないという切迫感が見ているだけでも苦手で、しかも結構毒々しいビジュアルの敵とか生物が出てくるので完全に怖いもの見たさ。
怖いもの見たさでも、そこは我が家だしそこに居るのは母親。
どきどきしつつも安心していた、そんな我ながら可愛らしい記憶。
くるみ
私はクルミアレルギーだ。
アレルギーと言ってもそこまで深刻なものではないのだけど、うっかり食べると翌日必ずニキビができる。
その程度のアレルギーだが、一度肌の調子が崩れるとなかなか治らなかったりまた別の肌荒れが生じたりと、微妙に厄介なのである。
そこまで好物でもないのであまり困らないのだが、クルミというのは結構いろいろな部分に混ぜ込まれていて、神出鬼没なのだ。
パン、ケーキやクッキーなどのお菓子、サラダ、ドレッシング、ソース、などなど。
ごろごろ入っていて目視できれば選ばないし、ちょっと人に食べてもらう、ということができるときならいいのだけど、ナッツ系の何か、という程度にしか判別できないような大きさで含まれている場合、だいたいは気付かず飲み込んでしまうし、口の中で気づいたとしても今更ペッと吐き出すわけにもいかない。
これはもうしょうがない。
そういう時は、預言者か呪術師みたいに
明日私の顔のどこかにニキビができるだろう、、、これはクルミの呪いだ、、、と心の中で呟きながら噛み潰し飲み込んでいる。
しかし、今まではそんなにくるみ好きではないからよかったのだが、殻つきピスタチオの塩気の美味しさを知ってしまってからは結構本当に恨めしく思っている(くるみと同様ピスタチオでも翌日何かプツッとできる)。
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