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見続けないと、変化は見えない。

2011年3月の東日本大震災から、10年が経ちました。十年前、この記事を読んでくれている君は何歳でしたか?そして今年は何歳でしょうか??

先日の新聞に、全くその通りだと思う記事が掲載されていましたので、ここに一部、ご紹介します。

原発のある福島県いわき市出身の社会学者開沼氏(37・現在、東大の准教授)は原発事故直後に『フクシマ論 原子力ムラはなぜ生まれたか』という著者を出されている。その時のインタビューで、社会の関心が薄れても「僕は行動を続けています」と語った。その宣言通り、今も福島に通い、地元の目線で復興への動きを見つめ、発言している。

開沼氏の2011年11月のインタビューより。

大きな流れとして、今、脱原発って言ってる人間が…5年後とは言わないです。2年後に、今の規模で、15000人とか集まって、一丸となってデモをしているとは、思わない。僕の提示する議論を表面だけ捉えて、「お前は現状肯定的だ」とか、「なんの解決策も出してない」とか、よく言われますが、じゃあ2年後にもう一回会いましょうよ。僕は行動を続けてますから、その時あなた、来てくださいよ、お待ちしてます、という話です。どうせ来ないだろうから言ってます。だからアホみたいに騒いで、アホみたいに忘れて、アホみたいにそれを何度も繰り返した挙句にこうなっている。

この記事。どう思いますか?このインタビューを受けた時、この方は27歳ですよね。そして、10年間被災地を、原発の問題点を見つめ続けているって事です。この方が書かれている通り、10年経って、社会も当事者である原発反対と騒いでいた人たちも誰も同じテンションの人はもはやいない。でも、実は解決できない、解決目処が経っていない問題は山積みのまま。実際、福島第一原発の廃炉にはまだ20年~30年はかかるということ。このインタビューを行った記者が福島原発の問題は複雑でわかりにくく、伝えにくいと話すと

『見えないのは見ようとする意思が足りないから。分からないのは分かろうとしないから。単純化するのではなく、しっかり頭を使って福島の事を伝えてほしい』

ばっさりこう言われたと記されていました。この言葉、どう思いますか?

マザーズ4号は、ずしんと心に響きました。結局、いま、時代の流れは速い。どんどん加速しているように思います。その中で、瞬間瞬間、人々の意識は注目する方へ向かいますが、ほんの一時で忘れ去られて、これまたどんどん風化してしまっている。

この記事、正直言って原発の事とか、ましてや被災地の現状、問題点とかわからない。でも、この教授の言っていることはよくわかる。この記事が教えてくれたものは大きいです。この先生は十年前に決意した行動をとり続けて、今日を迎えている。そして、30年後も見続けるって。

だからこそ、大事なものから、目をそらさずに、見続けないと変化は見えない。自分の心もそうだと思います。瞬間瞬間に気をとらわれていたら、大事なことが何たるかも見えてこない。同じことを、コツコツ。ぶれない自分軸を持って進み続けることが必要かなと思います。

君たち、10年後どんな自分になっていたい?誇れる自分になってるかい?