妊娠の漠然とした不安が急に晴れたことについて
さて急ではありますが、私今妊娠しております。
妊娠が発覚してからというもの、ずっと漠然とした不安がありました。
なんだか幸せになるイメージがあまり湧かず、家事育児でどんどんと自分が色あせてしまうような、これまでの幸せは手放さないといけないような、そんな気がして、なんとも将来に対して前向きになれなかったのです。
ただ理由がまだ漠然としていてうまく対処することもできず、急に機嫌が悪くなって、周囲にイライラするということも多々ありました。
それがこないだ急に晴れやかになったのです。
それはどうしても行きたくて、でも妊娠しているから行くのを諦めたテイラー・スウィフトのライブ動画をネットで見ている時でした。
私は好きなアーティストのライブでは思いっきり叫んで、飛び跳ねます。動画でも自分のやりたいことで思いっきり輝く彼女と沸き上がる観客を見て「自分がその場にいたら…」と想像していました。
そして、ふと思ったのです。「いや待てよ。私は今後こんなふうに感極まって思いっきり叫んだり飛び跳ねたりすることがあるのだろうか」と。
というのも、母親になった後は、なんだかそんなことをするのは恥ずかしいように感じたのです。
ライブで叫んだり飛び跳ねたりするように自由に自分を表現したり、
そもそもライブに行くなんていうエクサイトメント(興奮するような楽しみ)を追ったり、
してはいけないような気がしたのです。
そして気づいたのです。妊娠が発覚してからの漠然とした不安の原因は自由な自己表現やエクサイトメントを手放すことへの恐怖だったのだと。
そしてこれは、ライブに行くことに限らず、
妊娠してからの服装や友だち付き合いや仕事での振る舞いや家族への接し方など、本当に些細なこと1つ1つに根深く関わっていました。「こんな格好をしてもいいのか」「友だちと今まで通り遊んでいいのか」「仕事で”母親”として見られた時にどう振る舞うべきなのか」「家族から期待されることに全て応えなければいけないのか」
などなど。「母親としての正解は…」と考える度、全てのことが今までよりも制限がかかり、私個人の楽しさを求めてはいけないと思うことに、とても息苦しさを感じていたのです。
でも原因が「自由な自己表現やエクサイトメントを手放すことへの恐怖」だと具体的に明確になれば、あとは対処法を考えたらいいだけ!なので、ちょっと考えてみました。(←ここポイントです。悩みはできるだけ具体的に明確に分析していきましょう)
そもそも妊娠してからというもの誰も私に「母親になったら自由に自分を表現したりエクサイティングなことをしたりなんてしたらダメだよ」なんて誰も言っていません。
また、自分らしさを失わず楽しい母親生活を送っている人の情報は巷に溢れています。
そこで、自分は勝手に枠を作っていた、ということに気づきました。母親になっても私だって楽しく生きていけるはずなのに、なんだかそうしてはいけないと自分で勝手に母親像を作って、自分を押し込めていたのです。
そこまでわかったら「じゃあ別にこれからも自由に自己表現をして、エクサイトメントを追っていったらいいだけか」とふっと気分が軽くなりました。自分でかけていた縛りを自分で解いてみただけです。
もちろん実際に出産したら自由な時間は大幅に減るでしょうし、必然的に自分よりも子どもが優先になるでしょう。また今想像できていない大変さもいっぱいあるでしょう。
ただ、だからといってそれ以外の場での自分の表現方法や生き方を全て押し込める必要なんてないはず。
これは母親だけでなく、父親、社会人、上司、部下、兄弟など、あらゆる立場において起きてしまうことです。誰に言われたわけでもないのに「立場上こうあらねば」と自分を縛ってしまう。でもそこから解放されるととても自由になれます。じゃあどうやって解放するか?すごく簡単。自分が解放されることを許してあげるだけです。
「女子の心は、なぜ、しんどい?」であれだけ女性役割に縛られる危険性について書いたのに…やっぱり社会通念というのは無意識に強く刷り込まれてしまっているものですね。
賛否両論あるでしょうが。誰かが代わりに私の人生を生きてくれるわけではないので…自分の幸せの実現は自分が実行していくしかありません。
だからこれからもライブで叫んで飛ぶし、プライベートでは好きな格好をするゾ!!
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