コロナ禍における、スマブラSPオフラインイベントの運営団体や個人に対しての、効果的な「応援」「批判」の方法について考える(前提編)

この文章の読み方

当ページ+他2ページでの3部ほどでの構成であり、それぞれが長いので、「結論」の項目からお読みいただくと理解がしやすいと思われます。

他の部分を読まなくても趣旨が伝わる書き方をするつもりでもいます。


文章公開の目的

スマブラSPのオフラインプレイヤー、オフイベントの企画や主催、宅オフ家主、競技的にゲームをプレイする方向けの講習などの活動を都内で行っているHikariと申します。

普段まとまった文章での発信はあまりしませんが、発信したい内容があり、記事にしました。お読みいただけますと幸いです。


コロナ禍をめぐって、様々な立場からオフイベントに関する活発な議論がされている現状、様々な個人や団体に対する「応援」「批判」がよく目につきます。

しかし、応援をするための手段は幅広いにもかかわらず、多くは浸透しておらず、かつ、特に経済的に負担を被りながらも支援を求める声をあげる人が少ない現状で「応援に感謝を伝える以外の方法がとられないこと

また、立場が異なる個人や団体に対しての暴言を含む「建設性のない批判が多いこと」が問題としてあると考えています。

応援する/される側 批判する/される側、それぞれの立場にとって利益になるよう、それぞれにできることがあると考えています。

「応援」や「批判」という目的で発信される内容が、する側とされる側の両方に利益があるような手段について考えよう、という趣旨になります。


支援を受けたい個人(団体)と、応援をしたい個人の双方が得をする形を作る

悪意を伴う建設性のない批判を減らし建設的な批判を増やす


ことを目指し、主に金銭的、精神的な観点からオフイベント界隈の維持をしやすくすることを目的とした文章です。


3部構成です

・同じコロナ禍中でオフラインイベントに対して各個人のスタンスや行動に違いが生じる理由と、それぞれが協力するには(前提編)(このページ)

・コロナ禍でのオフイベント界隈における、より効果的な「応援」「批判」とは具体的にどうすればよいか(具体編) (8/10 5:13時点で未公開)

・支援を求める団体や個人のリストアップと、支援の呼びかけ(僕個人が網羅できる保証がなく、呼びかけにとどまる可能性があります。)

といった3部構成の予定です。


読んでいただくうえでの注意

・この文章は、書いている本人がコロナ禍でのイベント運営に対して肯定的か、否定的かに関係なく、中立の立場で書いています。

・現在の情勢におけるイベント運営を否定したり、肯定したりする内容ではありません

・イベント運営団体や個人や会場や医療などの立場、すべての人が納得いく形で行動を統一させることを目的とした内容ではありません

以上を踏まえたうえでお読みいただけますと幸いです。


-----------以下本文-----------

結論 前提編で言いたいこと(先に書きます)

各個人や団体がとる行動は、各々の状況により異なり、必要性やそれぞれのモチベーションに応じて行われている

オフイベントに対するスタンス(参加する、しない、反対する、賛成するなど)は、それぞれがおかれている状況の差が原因で、単に「応援」「批判」をするより、相手がおかれている状況を理解し、そこにある問題を解決するのが効果的である

・応援する/される側、批判する/される側、それぞれがお互いのためにできることがある

応援する側は支援の手段を幅広く知ること

応援される側求めるものを公表すること

批判する側建設的な代替案や意見を出すこと

批判される側は不要な批判や誤解を避けるべく必要情報を公開すること

が例として挙げられる


具体的な方法については、続編である具体編で書いていきます。

これら結論について、より詳しく読みたい方は以下をご覧ください。



各個人や団体のスタンスの種類


コロナ禍においては、

・オフイベントを開催する人

・オフイベントに参加する人

・オフイベントを開催しないでいてほしい人

・オフイベント開催を否定しないが参加しない人

などのスタンスがあります。


スタンスの違いの原因となる、おかれる「状況の差」

このようなスタンスの違いは、以下のような違いによって生まれます

コロナウイルス感染症や医療に関する知識の量

個人の考え方

(感染を嫌がるかや、自粛することへの感じ方等の違い)

・自分含め身近に感染したときのリスクが大きい人がいるか

イベント会場の維持費確保の必要性

イベント用機材の倉庫費などの維持費の確保の必要性

などなど


これらのいろいろな要素を総合した「状況」は、個人や団体によって異なります



おかれる状況が異なる限り、行動は統一することができない

異なる人同士や、異なる団体どうしのおかれている状況を統一することは不可能なので、完全に行動や立場を統一することは不可能です。

何らかの形で維持費を確保しなければ解体されてしまう団体と、維持費がかからない団体とでは、状況が異なるので、オフイベントを開くかどうかについてなど、取る行動が異なる可能性が高いです。

これが先に書いた、4つのオフイベントに対するスタンスに分かれる理由のひとつです。


行動や立場の統一自体は不可能でも、協力ができる場面はある

異なるスタンス、立場であっても、共通の目的のために協力することが可能な場合があります。

オフラインイベント開催に否定的な人と、オフラインイベント開催/参加に積極的な人の双方は、立場と行動は違えど、共通の目的として「オフイベントコミュニティが存続すること」をあげている場面が多々あります。

双方のスタンスが生じている原因であるそれぞれの「状況」を公表し、理解することで、双方の視点で共通の解決策が見つかる場合があります。


当然、同じスタンス、立場の人間を応援、支援することも可能です。


個人や団体に対して、「批判して行動を変えさせる」「応援して貢献する」には、おかれている状況の差について考え、何を目的として活動しているのか、何を必要としているのかに目を向けることが、双方の利益のために効果的です。


わかりやすくするため、異なる立場の2人の例をあげます。

・プロプレイヤーAさん

生計を立てるためにプロチームに所属している。所属チームからはオフ大会成績による知名度の向上か、配信の収益ノルマの達成を求められているが、知名度がなく、ただ配信をするだけではノルマの達成を見込みづらい

・アマチュアプレイヤーBさん

趣味としてオフ大会に出ている。自宅でもできる趣味があり、オフイベントに参加することには執着していない。


これら2人について考えると、生計が絡む点、オフラインイベントの代替がある点、などが異なります。

もし、ふたりが同時に「オフラインイベントに参加するな!」と言われても、Aさんは生計を立てなければいけないのに対して、Bさんは生計が絡まず、かつ他の趣味もあることから、比較的抵抗なく参加をあきらめる可能性が高いです。

また、異なる立場の人同士でも、支援などの工夫次第で、双方の目的に沿う批判が行える場合があります。

Aさんを応援していて、Aさんの生計を気にしつつもオフラインイベントの参加に否定的な人がいるとしたら、

「オフラインイベントに参加するな」という、行動自体をやめるよう呼びかけるより

配信に投げ銭をする等で、本人の求める支援をしたうえで、「オフラインイベントに参加するのは反対だ、投げ銭するから配信を増やしてほしい」等の呼びかけにより

オフイベントに参加する行動の原因になっている「生計の問題」にアプローチする解決策を提示するほうが、「オフラインイベントに参加させない」という目的が達成される可能性が高いです。


やみくもに自身と立場や考え方の違う個人などに要望を出すならば、相手の目的に沿って代替になるような案を提示することが理想的であり、損をする人が出づらくなるということです。


応援をする場合も同様に、求められるものを支援することでより効果的なものとなります。


結論(再掲)

各個人や団体がとる行動は、各々の状況により異なり、必要性やそれぞれのモチベーションに応じて行われている

オフイベントに対するスタンス(参加する、しない、反対する、賛成するなど)は、それぞれの状況の差(個別差)が原因なので、単に「応援」「批判」をするより、相手がおかれている状況を理解し、そこにある問題を解決するのが効果的である

・応援する/される側、批判する/される側、それぞれがお互いのためにできることがある

応援する側は支援の手段を幅広く知ること

応援される側求めるものを公表すること

批判する側建設的な代替案や意見を出すこと

批判される側は不要な批判や誤解を避けるべく必要情報を公開すること

が例として挙げられる


具体編に向けて

上記の点を踏まえて、

建設性の薄い批判代替案や改善案をセットで提示した批判

言葉のみの応援を、提示された必要なものを支援したうえでの応援

に可能な限り変えていくことが必要です。


とはいえ、型がない状態で改善案を提示をすることや、方法や支援先が明確でない状態で支援をすることについて考えることハードルが高いという現状があると考えています。それらのハードルを下げるべく、

支援を受けたい人に声を上げてもらう

支援はどのように行えるのか示す

・建設的な批判をするためにどう考えるべきかを示す


といった内容を次の具体編で書いていきます。


前提編 あとがき

前置きとしてはかなりの長文になりました。

読みづらい点、理解しづらい点については指摘や質問等いただけると大変ありがたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

具体編は公開次第、↓にリンクを貼ります

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