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要するに何者なのか

あれやこれやと活動をしていると、「何してる人なんですか?」とよく聞かれます。これが的確に返すのがなかなか難しいのです。
自分の中では、取り組んでいることや所属しているところは、時と場合によって柔軟に変わると思っています。だから、問われたときのシチュエーションや、問うてきた人の属性によって答えが変わることもしばしば。
そのときそのときの最適な自分の姿をお返ししています。

とある人から見ると、自分は「自然体験の人」。
また別の人から見ると、自分は「写真の人」。
とある人からは「社会教育の面しか知らなかったけど、SEや複業などいろんな側面があったんですね」と言われたことも。
こどもたちからすると「あそび場の人」が多いのかな。

そういうわけで、ここらでちょっと簡単にまとめておきたいと思います。

自然体験活動の人

自然体験活動上級指導者という資格を持っていて、キャンプだったり自然あそびだったりでこどもたちを自然の中に連れ出しています。
毎年夏になるとキャンプが何本もあります。
役割もいろいろで、中心的役割で回すものもあれば、写真を撮るだけのものまで様々です。
月に一回幼稚園に行って自然遊びの先生をしていたりもします。
最近は新しく登山の指導をしてほしいという依頼をいただいたりもしています。

あそび場の人

みやうち冒険あそび場と花見山森のあそび場というこどものあそび場づくりをしています。みやうち冒険あそび場の会の代表で、プレーパークづくりをして8年になります。
こどものあそび場なんだけど、大人も楽しむことが大事ということを設立当初から周りに伝えています。大人が楽しくゆるんでて、こどもから目を離せるからこそ、こどもが自由に遊べる(自由にケンカもできる)わけです。
そんなあそび場づくりを率先して行うために、あそび場中はずっとフラフラ歩きながら遊んでます。

写真の人

写真家です。専門は遊んでいるこどもの自然な姿を撮ることです。
キャンプやこどもの活動をしている傍ら、記録写真を撮っていたらウデが上がり、写真展を開催するまでになりました。
最近は写真撮影の仕事もいただくようになりました。

体験活動の人

ちょっと前までは、公民館(廿日市では市民センター)の活動で、こどもを対象とした体験活動のスタッフをしていました。
料理・レク・工作・キャンプ・雪遊びなどなど、一年を通して様々な体験活動をこどもたちに届ける取り組みをしていました。
そのとき小学生で参加者だったこどもたちが、今は高校生~社会人くらいの年齢になっていて、いま取り組んでいる活動を手伝ってくれたりしています。

青少年の市民活動の人

青少年のやりたいことを応援する団体「青少年夢プラン実行委員会」の会長をしています。
自分が中高生のころから夢プランの活動に関わっていて、自分で団体を立ち上げたりもしていました。
いまは夢プラン本体の会長となり、青少年のやりたいことを実現する取り組みのほか、青少年に体験活動を届けたい人への支援に取り組んでいます。

社会教育の人

コロナでちょっと暇だった時期に社会教育士の資格を取得しました。
社会教育の勉強をするうちに、自分が歩んできた道は社会教育の道だったんだなとしみじみ感じた次第です。
ほどなくして、市から声がかかり、廿日市市の社会教育委員になりました。あまりなじみがないかと思いますが、社会教育について教育委員会に助言をする役割になります。
最近は、母校の小学校の学校運営協議会委員にもなりました。中高生のころから関わってきた地元地域に再び関われるのはうれしいものです。

協助員の人

廿日市警察署管内少年補導協助員という名前だけ怖そうな役もしています。
青少年の非行防止のために、担当の学校の様子を見て、困っていそうな人に声をかける取り組みをしています。
こどもたちに「警察の人?」と聞かれることもありますが、「悪い人をつかまえるのも警察だけど、困っている人を助けるのも警察だよ」と答えています。警察官ではなく警察ボランティアなだけなので、そもそも怖くないです。

モノづくりの人

出身は高専の機械科です。そのためモノづくりが得意です。
廿日市は木のまちとも言われていて、木材港があったり木材利用センターという施設があったりします。こどもの頃から木工にふれる機会があり、工作好きが高じてモノづくりの面白さに目覚めていました。
一通りの木工の手工具は小学生のうちにマスターし、一部の機械も使っていました。高専に入ってからは旋盤やフライス盤などどれも面白かったです。
2DですがCADも使えて設計製図ができます。
プログラミングも得意でした。

システムエンジニアの人

高専でプログラミングにハマり、授業以外の時間でも趣味でプログラミングをしていました。高専の卒業研究は災害対応ロボット。ゼロから設計して加工して組み立てて、電子回路も作ってプログラミングをして動くようにして、WindowsのPCからロボットを操作させるソフトウェアまで開発しました。
就職してからは社内SEとして、業務システムの開発や保守管理などをしていて、データベースと連携したソフトウェアの開発を主としていました。
いまは退職して、フリーのシステムエンジニアとして時々プログラミングをしています。

放課後児童クラブの人

会社を退職してから、放課後児童クラブに勤めています。
といっても常勤ではないですが。
こどもたちの非日常にずっと関わってきた自分にとって、こどもたちの日常に関わるのははじめてでした。
毎日の積み重ねだからこそ巻き起こるあれやこれやというのも、たいへんだけれどおもしろいものです。
この放課後児童クラブはちょっとおもしろくて、遠足とか自然体験とかが多いです。遠足ではバスを運転し、写真を撮り、自然の中で遊ぶこどもたちの安全を見守ります。得意分野がギュッと集まっている感じですね。

風の人

いろんなことをしてきた経験から、最近はあちこちから何かのプロジェクトの立ち上げを手伝ってほしいというお話をいただきます。
・あそび場を立ち上げたい
・サマースクールを立ち上げたい
・こどもの居場所を立ち上げたい
・ボート体験を立ち上げたい
・街中の山にプレイパークを立ち上げたい
いろいろとありますが、そもそも乗り越えられる試練しか起こらないと思っているので、基本的に時間が空いている限りすべて受けています。
それぞれに学びがあり、人と人のご縁が広がり、自分にできることが増えていきます。
そして、ますます何の人なのか分からなくなっていきます(笑)

旅人

結局は、風の人であり旅人なのだと思っています。
どこか一つのところに留まっていることはできないようです。
毎日決まった時間に決まったところに行くのは無理なことで、病んでしまいます。
そんな自分を理解して受け入れることで、いまの複業スタイルが確立されています。
毎日居る場所が違うし、毎日やっていることが違います。そのぶん準備やスケジューリングなどセルフマネジメントは大変ですが、そのほうが生きている実感があって良いのです。
ときどき、ふらっと長距離長期間の旅に出たりもします。国内ですけどね。
そういう物理的な「移動」が、自分の中の何かを回復させているようです。

要するに何者なのか

長々と書きましたが、要するに何者なのかという問いの答えは出ませんね。
この中の一部分も自分だし、全部も自分です。そして、ここに書ききれなかったものもあるような気がしています。
でも人間みんな、少なからずそうなのかなとも思います。「これだけが自分」ということはなくて、みんなどこかしら不確定なところを持っていて、時と場合で形が変わります。それでいいんだよ。

とある人からかけられた言葉があります。
「人間は毎日細胞が生まれ変わっているのだから、昨日と今日と明日で違う部分を持っている。だから、考え方が変わっていても何にも変じゃない。」

こどもたちには「今を生きろ」と常々伝えています。
自分自身も、今を生きようと思うのであります。

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