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ワーママ歴11年、ジェンダーギャップはまだまだ解消されそうになく悔しいので。

7月は誕生月。今年も1つ年を重ねました。

緊急事態宣言が発令される中でオリンピックが開催されるとか。
子どもたちの行事は、遠足、運動会、林間学校はことごとく中止に、
体育の授業の水泳さえ中止になる中で、
オリンピックが開催されるこの不思議。
信じられないというか、呆れるというか。
悔しさとやるせなさを感じる状況下、誕生日を迎えております。

そして、悔しいといえば、
残念ながら、ジェンダーギャップはまだまだ解消されそうになく。

ジェンダーギャップ指数は、120位と相変わらずの世界最低レベル。

子育てをしながら働き続けやすい環境が整いつつあるとはいえ、
時短だからと、上司からパワハラされたり、
同じ会社の総合職同士の夫婦なのに、
夫の海外転勤が決まると、妻側が退職を余儀なくされたり、
主宰するオンラインキャリア講座には、そんな悲痛の声が未だに届きます。

女性が活躍する以前に、
働き続けることさえ阻止するような出来事が
大企業でもまだ横行しており悔しい・・・



私が長男を出産したのは11年前の2010年。

ちょうど、育児介護休業法が改正されたタイミングで、
3歳までの時短勤務が義務化され、
この法改正以降、ワーキングマザーが増えるようになりました。

もちろん、法改正を狙って出産したわけでもなく、
たまたまこのタイミングで妊娠、出産。

2011年に復職した先が、人事部

ワーキングマザー当事者として、
また、人事部の立場で、
独立して以降は、キャリア支援者の立場で、
ワーキングマザー界隈を10年以上、見続けてきました。

当時は、ワーキングマザーの先輩は社内にも少なく、
何かと「社内初のママ●●」の役割に立たされ、
復職後、人事で色んな仕事をしましたが、
「社内初のママ新卒採用担当」の役割は最高に楽しくやりがいに溢れ、
一方で、自分の中にたくさんの矛盾を抱え苦しくなる、
学びが深すぎる経験でした。

私が新卒採用を任された期待値は
直接そう言われたわけではありませんが、
「子育てしながらでも働きやすい会社です!」を
アピールする係であることはすぐに理解できました。

10名ほどの新卒採用を、私ともうひとり、
2人の担当者で実行するという、結構大変な感じで、
めちゃくちゃ楽しかったですし、ピーク時はなかなか大変だった。

ですし、人事部にいたので、
表向きでは
「出産しても仕事がんばってね!女性活躍推進全力応援!」
と言っている男性マネジメント層の方でも、

「自分の部署は特別だから時短の人には無理、受け入れは難しい」
「妊娠が発覚した派遣スタッフの次の契約更新はしない」
と人事部にこっそりと相談がくる。

そんな本音と建前に日々触れて、
ワーママ当事者だった私は、悔しくてたまらなかったし、
日々憤りながら仕事してた。

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ま、今思えば、
当時は、残業も割とし放題、
時間制約のある社員はほとんどいない時代で、
ワーママもマイノリティすぎる存在。

彼らは、意地悪したいわけでもなく、
自分が任された仕事を全うするために、
頑張っていただけだと分かるのですが、
当時の私は、日々プンプン憤っていた。笑

どんな憤りや怒りを感じながらも、
新卒採用担当として、会社説明会などで
いざ、学生さんの前に立つと、
「子育てしながらでも働きやすい会社です〜(^o^)」
とにこやかに、仕事も家庭も充実してるワーキングマザーを演じる。

言っていることと、実態が違う、
言動一致していない状況が苦しくて。

ま、こんなの会社員やってれば、
よくある状況だとは思うのですが、
ピュアな学生さんを前にして、言動一致していないのが嫌で仕方なくて。

時短勤務で新卒採用の仕事をする大変さ以上に、
本来の自分の状況とは違う、
理想のワーキングマザー像を演じなければいけないのが
辛かった記憶があります。

ま、個別に話す機会には、
聞かれたことには素直に、嘘偽り無く話してましたが。

会社員ワーキングマザーをしていたのは丸4年。

復職した先がたまたま人事部だったこともあり、
2010年出産という、たまたま法律改正のタイミングで、
ワーキングマザーが量産化される黎明期の時期だったこともあり、
日々、怒り、葛藤しながら、毎日を過ごしていましたが、
今となってはすべてが糧に。

あのタイミングで、人事に身をおけたことも、
あのタイミングで、出産したことも、
振り返ってみればすべてが今につながっていて不思議なくらいです。

会社員ワーママ時代には、
いろいろなことがあり、本当に色んな感情を味わったので、
そんな話も追々書いていけたらとは思いますが、

こういう過去を経験した私だからこそ
女性のライフキャリア支援の仕事に強い思い入れがあり、
情熱を絶やすこと無く続けられています。


「女性がライフステージの変化に柔軟に
才能を活かしながら幸せに生きていける社会の実現」

これが私の目指す社会であり、仕事の原動力。

まだまだそうはなっていない側面も多く、
もどかしくもあるのですが、
やらなければいけないことはたくさんあるし、
出来ることもたくさんある。

そんな風に思っています。


で、これから。

目指す社会の実現に向けて、
強いチームを作り、さらに邁進していく
そう決めていますが、

独立した5年前当初からオンラインで
キャリア講座を運営しており、
ありがたいことに全国各地、世界各地に仲間がいる状況で。

そんな私たちだからできることに
これから取り組んでいきたいと考えています。

実は、先日登壇した東京都のイベントで、
これから取り組んでいきたいプロジェクト構想は
少しだけお話しさせていただいたのですが、

「地方×女性×キャリア」を軸に、
新プロジェクトをスタートする予定です。

まずは福井をモデルケースに。

早速、来週末に始動する案件があり、
ドキドキ、そわそわ準備中です。

そんな話もまた追々。

ということで、41歳の1年も、
情熱的に進んでいく所存です。
巻き込まれてくださる仲間も絶賛募集中、
ぜひ一緒に、良き時代にしていきましょう!

いつもありがとうございます。
感謝の気持ちを込めて。

岩橋ひかり

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