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私的推し活の心得

『推し』という概念が世間一般に浸透して早幾年。
推しがいるから頑張れたり、元気がでることは勿論ですが、間違った方向へ突っ走ってしまうと逆に心身をすり減らしたり、生活を破綻させかねない事も。
昨日友達と飲んでいて、酔っ払った勢いで私的推し活の心得を語ってたんですが、ここに記録しておきたいと思います。

知識欲とは程よい折り合いをつける

推しの事をもっと知りたい!推しの事で知らない事があるのはイヤ!
よーくわかります。誰だって好きな人のことは深く知りたいものです。でも、推しだって人間です。私たち「ファン」が知らなくても良いこと、知らない方が幸せなことは必ずあります。
私は以前ビジュアル系バンドが好きで、ファンになった時には10周年ともう長く活動をしている人たちだったので「もっと彼らの事を知りたい!」ってgoogle先生に尋ねたんですね。
………ご存知ですかね、た◯き掲示板。
まだ10代の私には…刺激が強かった……ワケ…
そんな経験がキッカケというわけではないですが、ライブに行っても、「あ、この人は裏ではあんな事やこんな事してんだよな…」って頭を過ってしまい、純粋に楽しむことに支障が出てしまうんですよね。
推しはステージ上(場合によってはコート上、画面の中etc.)がかっこよければそれでええ…
というスタンスは大事。

距離感を見誤らない

これは先述の「知りすぎない」という事と少し似通っているんですが、推し側がいくらフレンドリーで手の届きそうな所にいても、距離感は見誤らないように心がけることは大事だと思っています。
あくまで「ファン」と「推し」という距離は一生縮まらないし、縮めない方がいい。
仮に縮まったとしても、そこからはまた別の地獄が待っていると思っています。そこは私の実体験ではなく、周りにいた「ファン」から一歩踏み出した人たちの経験談を聞いた上での所感ですが…。
推しを見たい!から推しに見て欲しい!に思考が変わったら危ないぞ、と昔どこかで読んで首がもげるほど頷きました。

人と比べない

SNS上のファンコミュニティってどこの界隈でも形成されていると思うんですが、上をみりゃ際限がないと思うんですよね。
現場全通、毎回最前、認知貰って爆レス、、、
自分の行けない現場で「今日も最高でした😭これてよかった〜😭😭」って楽しそうにしている様子を見て「楽しそうでよかったな〜羨ましい〜」ではなく、「あの人はあんなに現場行ってるのに、私は全然行けていない…こんなんじゃファン失格かな…」てなったり、現場の予定を見て「あの人全通するんだ…私は2回しか行けないのに…」と人の行動と自分の行動を比べて、自分は推しにとって無価値なのでは…と落ち込んだり。または「わたしは行けないのに、なんであの人は毎回現場にいけるの?ズルい!」と相手方は何にも悪くないのに一方的に憎しみを持ってしまったり。ファンコミュニティ内の人間関係をクラッシュしてしまうキッカケになります(実体験)
コロナ禍、職業上行動制限をされた関係でね……妬み嫉みから界隈フォロワーブロ解祭り開催した苦い経験からも、人と比べるの本当良くない。
ヨソはヨソ、ウチはウチ。と割り切れるようになるには辛くなったら別の逃げ道を作るのも大切だし、思い切って距離を取るのも自分を守る手段だと思います

「身の丈」を弁える

自分の収入以上に推しに貢いでも、果たして推しは喜ぶでしょうか。
人と比べない、というのは「身の丈を知る」ということと通じていると思っています。
生活を破綻させてまで推しを追いかけることは、健康的な趣味の範疇を逸脱しているし、そこまでしたから、と後に引けずに破滅まっしぐらです。
自分の可能な範疇を明確に線引きして、その中で全力で楽しむ!というのは、ウン十年オタクしてきて最近やっと折り合いが付けられるようになったと思います。

最後に

推しを通してエネルギーを貰ったり、励まして貰うことは勿論沢山あります。
でもその推しのことで精神を病んだり、生活が困窮してしまったら元の子もありません。

ヨソはヨソ、ウチはウチ。貴方と私は一生他人。辛い時は逃げちゃえばいい。

そんなマインドで推しもハッピー!私もハッピー!皆んなもハッピー!な推し活ライフを全人類が送れますように!

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