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何か味がたりないときはちょっぴり砂糖を入れてみると意外と味が決まるもの。

※このnoteはライブの発言内容までは詳しく書いてはいませんがネタバレ要素を含みますので、ご注意下さい。


※また、この感想はあくまで山里亮太の1イタいファンである僕の視点を中心に書かれたものですご了承下さい。








12年という普通の漫才コンビでも最早若手か中堅どうかという線引きが難しくなり、ショーレースもそろそろ出られなくなってくるような年月。



そんな長い期間ユニットととして活動してきた「たりないふたり」



そんなたりないふたりの集大成として発足した今回のたりないふたり春夏秋冬。



過ぎゆく春を惜しみながらも

僕らの幕開けたあの夏

色んなことを分かり始めた秋と

なにか失った冬


ロードオブメジャーの心絵の歌詞にもあるように春夏秋冬というモノは起承転結とたびたびリンクして動き出すモノです。




とまぁ、ライブの数日前からスマホのメモにしたためておいたクサいテンプレコメントはこんな感じにして。


今回でたりないふたりは解散ということだけれど

果たしてどうなるのか、こればかりはどんなに考察しても予想不可能でした。


色んな人の書き込みや呟きにも

「さよならたりないふたりでやる事やりつくしたんじゃない?」なんて言葉もチラホラあったけど

春夏秋を経てまた新たに生まれた遺恨というかわだかまりというか解決しなければならない事が出来て

それを今回はどうキレイサッパリなくせるのかがポイントなのだろうと思っていた。

世に言うカレーライス福神漬け事件を経て

このふたりがどうなっていくのか、どう終わっていくのか気になってたまらなかった。


山ちゃんは結婚して仕事もたくさんこなして

側から見れば順風満帆。

だけれど自虐の竹槍を捨てきれずにいる姿を見て

色々言ってくる人もたくさんいた。


若林さん自身はもうたりないの剣を手放して

人間力のマシンガンを持って最前線に向かって突き進もうとしていたから余計その対比が世間から見る印象を悪くしていたのかもしれない。


だけれど

結婚したからと言って

仕事がたくさんあるからと言って

人間ってそこまで変わるのだろうか。


そんな事はありえない。


なぜなら人間だから。


機械やAIならアップデートで今までの事全て忘れて新しくよりスマートに生まれ変わるけど


人間はAIじゃない。

今まで培ってきた記憶や経験、全ての過去という材料から作られるのが人間に心だから記憶喪失にでもならない限り変わらない。


山ちゃんに対して、そのことを周りの誰より先に気づいてくれたのは何を隠そう若林さんだった事が僕はたまらなく嬉しかった。


ジェダイはライトセイバーを持ってるからジェダイなのであってブラスターを持ってるジェダイはジェダイじゃない。


芸人山里亮太は自虐の竹槍でどんな敵にも向かって行くから山里亮太なんだと痛感する事が出来た。


この事実が若林さんの発信で分かったとき

今まで若林さんの発言なんかを楯に山ちゃんに対してあーだこーだと言っていた人たちは

きっと今までずっと味方だと思っていた峰不二子が撃っていた銃は実はモデルガンで

そもそも最初からルパンの仲間だと分かった時の敵の親玉くらい面食らったと思う。


明日のたりないふたりは

結局たりないふたりで

山ちゃんにとって若林さんは

若林さんにとって山ちゃんは

結局、プライドにまみれてハートが壊れたサイコなお友達なんだなぁと心から思えた瞬間に僕の目は自然と潤んでいた。


たりないふたりはこれで解散してしまうけど

R-指定さんのリリックにあったように

僕らはこの人たちのまいた種だし

まだまだたりていない最中だ。


僕に関して言えば


仕事もたりていない。


恋愛もたりていない。


このふたりの境地には全然たりていない。


そんな、まだまだ若手のたりない人間なりに


この立派なたりないふたりを目標に


たりない人間として


この世の中を生きていかなければと思えた。


そんな勇気をもらえた。


そんなライブだった。



最後に

DJ松永さんにはちゃんと喜怒哀楽の感情があり

R-指定さんはいちいちリリックの文字数を気にしがちな尊敬する人のために歌詞を追加するという心配りができる大人だなと改めて思いました。


そしてそして




全ての集大成だった



明日のたりないふたり




ふたりの12年間








私はコントやと思う。








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