破滅の心臓は瓦礫の底(1-1)
●界螺の享受者たち
GM: 界螺組、鐘杏組、凌渦でそれぞれ別れてオープニングしますよ。最初は…あ、バニサドルは牢から出してもらわないといけないのか。
バニサドル: じゃあ、バールが迎えに来るってのはどうだ? オープニングまとめられるぜ。
バール: オレは界螺から言われればいくよ。
GM: じゃあそれで行きましょう。まずバール。あなたは二日ほど前、サリフィエル支部長から、ファーユの牢獄にいる男を連れてきて、そいつと共に仕事をしてもらいたい、と話をされました。それで、バニサドルを迎えに来ました。
バール: なるほど。鍵は?
GM: 身分証明は必要ですが、サリフィエルからの命がでているので渡してくれます。半妖霊も閉じ込められる特別製の牢ですね。バールに鍵を渡すと、監視の人間はそそくさと牢を後にします。
バール: では牢獄の前まで行って声を掛けてみよう。「アンタがバニサドルさんかい?」
バニサドル: 「ずいぶん若いのが来たな。何の用だ?」
バール: 「サリフィエルさんにアンタを連れてこいと言われたんでな。鍵を開けに来たよ」
バニサドル: 「ほう……(ニヤリと笑って)死ぬ覚悟はできてるのか?」
バール: 怖いなあ(笑) 「ま、仕事なんでな。やり合いたいなら後でやってやるよ」
バニサドル: 「なかなか言うねぇ。じゃあさっさと鍵を開けてもらおうか?」
バール: そのまま開けよう。がちゃり。
GM: 鍵は抵抗なく開きますね。
バニサドル: 「ふう……六年ぶりの娑婆だな」(一同笑)
バール: そんなに入ってたのかよ(笑)
バニサドル: 服を着替えながら…牢の始末はした方がいいのか?
GM: 必要ないですよ。待遇はいいです。界螺の秘密兵器だから。
バール: ちなみにオレはどうやってここまで来たんだ? ルフ?
GM: ルフです。巨大な鳥、ロック鳥ですね。この世界では飛行機のように扱われています。
バニサドル: 「ほお、今回は大がかりだな」
バール: 「おい、準備が終わったらとっとと帰るぞ」
バニサドル: 「空はあまり慣れてないんだがね……」
GM: 二人はルフに乗ってシェオールまで飛び立ちます。この後、全員合流するときに再登場お願いします。
バール&バニサドル: 了解。
●鐘杏(と袈唇)の享受者たち
GM: では鐘杏組。場所はシェオールとします。シェオールの鐘杏支部です。
シャティエル: シェオールの支部って、娼館でしたよね?
サーリヤ: ああ、シェオール最大の娼館らしい。(R&Rの特集記事のコピーを確認しつつ)「構成員は従業員も兼ねており、客のあらゆる要望・嗜好に答える用意があります」……。描写が細かいな。
別行動中バニサドル: ほう?(キラリ)
別行動中バール: ……やべえ。ルフから降りたら行きそう。無理矢理支部に引っ張っていこう…。
シャティエル: ここの受付なんてやらされたら、そりゃあ【枕事】も覚えちゃいますね(←習得してる)
サーリヤ: なぜ、まるで俺が悪いみたいな言い方を……。
GM: さて、二人はいわゆるVIPルームに呼び出されます。そこには支部長のエザレラがいます。
サーリヤ: ダーリラではなくて、エザレラの方だな?
GM: エザレラです。怖いババアじゃなくて、怖くないババアの方(一同笑)ともかく、あなた方はエザレラに呼び出されました。呼び出された理由は二日前に起った大地震について。
シャティエル: 地震?
GM: はい、ふたりとも地震については知っています。結構大きい揺れが来ました。エザレラはあなた方にお茶を出して、対面のソファに座って話始めます。「お仕事のお話ですが……詳細については界螺の集会場でお話しましょう」
サーリヤ: 「界螺の? ……向こうからの依頼、ですか?」
GM: 「いいえ。全ての紫杯連で、事にあたることになります」
シャティエル: 「すべて……?」 まあ、PL的には知っていますが(笑)
サーリヤ: 「全部の紫杯連……ということはあの地震は……」おっと。GM、PCはガイヤヴルマを知っていていいのか?
アサド: (獄王顕現を見て)ああ、地震を起こすやつなのか、ガイヤヴルマ。
GM: んー……首領級の基本的な事は知っていてもおかしくはないけど……まあ邪霊絡みかなぁとは思う。「細かな話は界螺の集会場で、ウリアーンがするでしょう」
一同: ウリアーン!?
サーリヤ: さ、さすがに驚く…なあ。ちょっと息を飲んで、びくっとしてから「ウリアーン……ですか」と。
シャティエル: サーリヤの驚きようを見て、ちょっと首をかしげておく。すごくびっくりしているから。
別行動中アサド: まあ…ウリアーンと聞けば並の享受者はビビるだろうが。GM: でまあ、エザレラというか鐘杏的には先にいくつか入れ知恵をするでしょうから……。今回の地震について四大紫杯連で協力する訳ですが、袈唇は頭数が足りず、また音頭を取るというのも信用ならないというわけで、バックアップに回るらしいと言うことは教えてくれます。そして他紫杯連は人手の提供。界螺は大きいのでそれに加えて場所の提供をします。
サーリヤ: それはそうか。袈唇は表に出るタイプではないしな。
シャティエル: そこまで協力するのは珍しい…というより、わたしにとっては初めてです。
GM: 「滅多にないことです。そこで鐘杏からはあなた方二人を出すことになりました」
サーリヤ: 「鐘杏からは…私たち二人、ですね」(含みのある言い方)
シャティエル: 「わたしは、サーリヤと一緒ならかまいません」
GM: 「本来はうちからは一人の予定でしたが、頭数は多いに越したことはありませんしね。……なにせ、四行詩がらみと来ましたから」
一同: 四行詩……!
サーリヤ: 「四行詩はもう出ているのですか?」
GM: 「そうでもなければ四大紫杯連が手を組むなんてコト、すんなり行くはずがありませんよ」そして……エザレラなら教えるだろうな。四行詩の内容を教えてくれます。
別行動中バニサドル: おい、俺たちより情報が出てるぞ、あっち。
別行動中バール: ほんとだー。
GM: 鐘杏は情報で戦うタイプなので、こういう展開になるんですよ。直接戦闘になると相性差で袈唇に負けて、物量差で界螺に負けて、単純戦闘力で凌渦に押し切られるから。
サーリヤ: おそらく凌渦が一番相性が悪い。小細工無し正面突破だし、抗争慣れしてるからな。
GM: さて四行詩の内容です。
大いなる四を傾け、その雫を一とせよ。
瓦礫をのけ、書を学び、海を臨み、剣を鍛え、賭に勝て。
別行動中アサド: ああ、どうも都市の事みたいだな。あとでワールドパートを読み返そう。
サーリヤ: シェオール、ウァス、ファーユ、タベル、カリュオンだな(さらり)
別行動中アサド: ありがとう、読まなくて良くなった(一同笑)
別行動中バール: タベルは凌渦の本部のあるとこじゃなかったかな。というか、全紫杯連の本拠地とここ(シェオール)だよ。
GM: まあその辺はバレバレですが、続きいくよ。
さすれば心臓を喰らう刃はその姿を取り戻す。
さもなくば、煉獄は砂に没すだろう。
サーリヤ: ……。やばいな!(一同笑)いや、なぜ笑う。
別行動中バール: いやいや……いきなり一大事だよ。
別行動中アサド: 世界が滅びます、とさらっと言われたな。
シャティエル: 一瞬ナイトウィザードをやっているのかと思いました(笑)
GM: 45ランクですからこれくらいやらないと。エザレラはその四行詩の書かれた紙をサーリヤに渡します。それにはシャーフィルのサインが入っている。
別行動中バニサドル: シャーフィル……ってどいつだっけ。
サーリヤ: うち(鐘杏)のトップの女の方。シェオール支部長より上……というか一番上だな。信憑性は完璧じゃないか。
GM: はい、紙もサインも四行詩も本物です。これをあなた方に対処してもらいたい、という事ですね。報酬などは集合後に話します。集合は昼過ぎくらいです。
サーリヤ: 「たしかにこの四行詩はまずいですね。四大紫杯連が手を組むのも頷ける……。わかりました。引き受けましょう」
シャティエル: 「ええ、放っておく訳にはまいりません」(素になって)というか断る要素が見つからない(笑)
●凌渦の享受者たち
GM: 最後は凌渦です。ヴィーダ誰かやる?
別行動中サーリヤ: 適当に乗っ取ろう。
GM: お昼前くらいなんですが、アサドは普段何してます?
アサド: 昼前なら寝てる(キッパリ)
別行動中バール: なんか駄目な人みたい(笑)
アサド: 駄目な人なんだ(笑)
ヴィーダ: ひとりで遊んでたりしてたけど、あきたからぱぱとねるのー。
アサド: 結局パパになったのか(笑)
GM: あ、じゃあその前に。ヴィーダが遊んでたときに、誰かが尋ねてきます。そしてヴィーダに紙を二枚渡して帰ってしまいました。
ヴィーダ: んー? よくわかんないけど、ぱぱにおてがみー。「ぱぱーおきてー」(ゆさゆさ)
アサド: 「なんだ騒々しい……。(手紙を見て)なんだそりゃ?」
GM: 「ぱぱー、とらのおじちゃんがこれ、ぱぱに渡してってー」(一同吹き出す)
アサド: 「アハハハハハハ(乾いた笑い)。虎のおじちゃんかー……虎のおじちゃんって!!」起こせよ、アリーの大将!!(一同笑)
GM: その手紙には汚い字で先ほど鐘杏のオープニングで言った四行詩が殴り書きされております。あ、同じ筆跡でアリー・ターリブっていうサインも入っている。今日は解読できるのでだいぶ読みやすいですね(一同笑)
別行動中サーリヤ: サインか。肉球押印じゃなかった分、事態は深刻だな(一同笑)
アサド: 寝ぼけ眼が一気に吹き飛んだ。このわかりにくい字が書けるのは大将しかいねぇ。しかし支部長抜いて俺に直接持ってくるとは……いや直接ですらねえ。(素になって)GM、どこから突っ込めばいいですか!!(一同笑)
GM: でもやりそうじゃない?(笑)
アサド: やりそうっちゃやりそうだが……一応ヴィーダに大将の特徴を言ったりして確認しつつ、もう一枚を見る。
GM: もう一枚目には、集合場所と時間がアリー文字で書かれている(一同笑) 間違えて凌渦の支部の場所書いてぐちゃぐちゃっと塗りつぶした跡があったりする。
アサド: 新しい紙に書き直せ! いや、そもそも起こせよおれを!!(一同笑) 「しかしこの物騒な四行詩……面倒事になりそうだな」
GM: 明らかにヤバい内容ですからね。
アサド: そして世界が滅ぶヤバい以外の背景事情がまったくわからん。なんで界螺?(笑) とか思いつつも準備しよう。午後集合だったから実は時間ぎりぎりだ。
ヴィーダ: 「あ、ぱぱお仕事? お仕事? ヴィーダもついてくの!」
アサド: 「ああ、かなりでかい仕事だ。死なないように気をつけろよ」とヴィーダの頭を小突く。
ヴィーダ: 「ぱぱがいるなら大丈夫だよ! おてつだい頑張るね!」
別行動中バニサドル: 帰ってきたらイイ所につれてってやるよ(一同笑)
別行動中バール: どこにだよ!! 女の子を!!
別行動中バニサドル: 鐘杏の支部とか(一同爆笑)
別行動中サーリヤ: や、やめろうちの支部は!? 勝手に枕事とか覚えられるんだぞ!(笑)
別行動中シャティエル: ちょ、ちょっとなんですかその言い方は!(笑)
アサド: てめえらウチの娘にくだらねェこと教えてんじゃねェぞ!!(一同爆笑)
GM: はいはい、あんたら舞台裏で喧嘩しないでください(笑)
●第X回シェオール怖い会議
GM: みなさんが来る前に軽く界螺の集会場の様子を説明します。シェオールの各支部長、界螺のサリフィエル、鐘杏のエザレラ、ダーリラ、凌渦のユーネス、ユーシェリー、そして袈唇のウリアーンの6人が、車座になっているテーブルがあり……
一同: こ、怖えええええええええ!!
バール: 怖い怖い怖い!! 何その状況! なんかその間に圧力の壁がある、間違いなくある……!!
GM: 地下の集会場にはその6人以外はいません。人払いがされている状況です。ちなみに界螺と袈唇が対面、凌渦と鐘杏が対面になるような形で座っていますね。そして机の上にはそれぞれの紫杯連のトップのサインが入った四行詩のメモが3枚置かれており、「おい、凌渦のがねえぞ」「またアリーか!」という状況になっておりまして、ユーシェリーがキレてる。(一同笑)
アサド: いろいろと申し訳ない……。 大将、なぜユーネス支部長のところに持っていかないんだ!(頭抱え)
GM: そんな所で入りたい人はどうぞ。
サーリヤ: 状況を聞けば聞くほど入りにくいな!(笑) どうもピリピリしているようだからそっと様子をうかがうが。
シャティエル: わたしは後ろをついていきます。そしてうっかりダーリラさんと目が合いました(笑)
GM: ダーリラは「ウチのモンが来たから、ちょっと席をあけておくれ」とキレてるユーシェリーに割ってはいる。サリフィエルが「おっと失礼。鐘杏の方々だね」と場所をずれて席を譲ってくれる。
サーリヤ: 内心はともかく、見た目は平然と席に着く。ウリアーンとは目を合わせない。
GM: なお本日のウリアーンさんは少年の姿です。今日はショタの気分。
バニサドル: では我々も入っていこうじゃないか、バール君。
バール: アンタ、先に顔出さなきゃいけないから、遊びに行くのは後だぞ?
バニサドル: なに、俺の刑期はサリフィエルが握ってる。刑期が消えるまではヤツの顔を立てるぜ、懐刀さん。
バール: ならいいけどさ……と二人で入っていくよ。そして面子を見て、うわぁ……と思ったけど顔には出さない。一人見知らぬ男の子がいるけど、消去法で考えるなら間違いなく……。
GM: この顔ぶれで平然としてるなら、ウリアーンしかいません(笑)
バニサドル: 俺はファーユにいたからよくわからんが、まあバール君の反応を見る限りはこの町のトップなんだろう。おとなしくしている。
シャティエル: わたしはよく分かってないからきょろきょろ。この男の子はだれかな?
サーリヤ: 頼む、じっとしててくれ(固い声)
シャティエル: わかりました、じっとします(素直)
GM: そしてサリフィエルが「丁度いいところに。きみたちはこっちだ」と隣の席を示します。「で……凌渦はいつ来るんだ?」と青筋立てたユーシェリーが。
一同: (アサドを見る)
シャティエル: アサドさん、ユーシェリーさんのカップが無事なウチに早く。
GM: 残念ながら、ユーシェリーさんのカップはすでにお亡くなりになっています(一同笑)
アサド: (遠い目をしつつ)恨むぜアリーの大将……。いつの間にか最後になっちまったし。しかし事情が事情だからユーネス支部長は分かってくれるだろう。と言うわけで普通に入っていこう。……その前にヴィーダはランプに入れておく。この状況でいつもの発言したらおれの胃が死ぬ(笑)
サーリヤのPL: ちっ。
アサド: PLの中に敵が居る!(笑) 全員が揃っているとは思わなかったから、集合場所の尋常ならざる状況に思わず足を止めるが…「おれが最後のようですね。遅れました」と挨拶しよう。
GM: それにユーシェリーがくってかかろうとするのを、ユーネスが止めつつ「アリーさんから何か預かっていないかな?」と問いかけてきます。
アサド: 例の手紙を二枚とも取り出して机に置く。「これのことなら。……遅れた言い訳になりますかね?」
GM: ユーネスはそれを見て一瞬、うわぁって表情をするんですが、「十分だ。口頭だけというのも覚悟していたから、いい方さ。まあそっちに座ってくれたまえ」(一同笑)
アサド: 少し緊張を解いて、ユーシェリー支部長の隣に座る。
GM: 全員が席に着いたところでウリアーンが口を開きます。「さてみなさん、今回集まっていただいたのは他でもない。二日前の地震の件です」とそれぞれの紫杯連のトップのサインが入った四行詩のメモを全員に示します。「読んでいただければ解りますが四行詩です」。
バニサドル: 俺たちは初めて読む(笑)
アサド: おれは読んでいたが、この集会が地震の事の話し合いだということをさっき知った(笑)
GM: 「この件に関して、あなた方六人に対処していただくことになりました」
一同: 六人?
アサド: あ、ああ。腰につけたランプをカンカン、と叩いてヴィーダを呼び出そう。これで六人だな?
GM: そうです。妖霊も一人とカウントしてますよ。
サーリヤ: びっくりした、今からNPC一人増えるのかと思った(笑)
ヴィーダ: ランプからちらっと首だけ出してみて……なんか深刻な空気だったからかえる。ぴゃっ。(笑)
アサド: いい、ぐずられても困る。
GM: 「地震の震源はほぼ直下……。あなた方にはその調査をしていただきたい」というところで【魔術知識】で判定を。目標数は7です。
バール&アサド: 判定数1だからどう頑張っても無理。
サーリヤ: 【魔術知識】には振ってないから私も判定数5だ。
シャティエル: 全成功すればわかりますが……。
バニサドル: 俺もだ。こりゃ無理だろ(笑)
アサド: とりあえず目がありそうなシャティエルとバニサドルにヴィーダの支援を乗せよう。
サーリヤ: (じゃらじゃら)今日は調子がいいな。1成功だ(一同笑)
バール: あ、サーリヤさんと同じくらいにわかったよ(笑)
アサド: 魔術なんて知らん(←全失敗) 妖霊は(ころころ)(ころころ)バニサドルとシャティエルにそれぞれ1成功。これで妖霊強度の残りが6だ。
バニサドル&シャティエル: (じゃらじゃら)妖霊あわせて4成功。
GM: MAXで4成功ですね。これだと一段階までの情報が抜けます。シェオールの直下には巨大な邪霊がおり、その影響で地震がおきているようだ、という事がわかります。
サーリヤ: ガなんとかさん…(笑)
GM: 支部長はその辺知ってますので流しますが。「問題は震源までの道が分かっていないことです。ですから道を見つけてもらって、そこへ進行。原因の排除の三つが主な仕事となります」
シャティエル: 「解決策もまとめて見つけるように、と?」
GM: 「解決してもらうのが理想ですが、無理だと判断したならこちらに相談ください。四大紫杯連の力を合わせれば、大抵の事なら何とかなるでしょう。そして、出来る限りこのことは口外しないでいただきたい」
サーリヤ: 「ここにいる人間以外には話すなということ、ですね?」
シャティエル: 話したところで混乱を招くだけですからね。
GM: ウリアーンは支部長たちに目配せをした後、あなた方に問います。「お受けしてもらえますか?」
一同: (一瞬の沈黙)
サーリヤ: 「…最初からそのつもりですが」
シャティエル: 「放っておくという選択肢はありません」
アサド: (苦笑しつつ)「ここまできてそれを聞くとは……人が悪い」
バール: 「オレは界螺の命令なら何でもかまいませんよ」
バニサドル: 「同じく。あそこ(牢屋)に戻るほど物好きじゃないんでね」
一同:(素になって)てか断るのが怖え!!
バール: それ嫌だ=消してくださいじゃないの!?
サーリヤ: 「嫌です」「あ、そう(指ぱちん)」で魂ごと消されそうだ。
バニサドル: ウリアーンならやりかねない(笑)
GM: ウリアーンは返事を聞くと机の上に五万Diを置きます。前金です。一人一万ですよ。
ヴィーダ: ちらっと覗くよ?
GM: 「申し訳ないけど一人換算で」と断りはしておく。
アサド: 妖霊使いはそれが普通だろう。ヴィーダをランプに押し込めつつ一万Diを受け取る。
サーリヤ: 受けた印だな。俺も一万を取る。
バール: オレも。というか全員等分でいいよね。変な事で揉めてPvPとか嫌だ(笑)
サーリヤ: ふ……PvPをしたらまず最初に俺が死ぬぞ、弱いから(一同笑)
GM: 全員が前金を受け取ると会議は解散になりますが、何かききたいことは?
バニサドル: そうだな……サリフィエルに聞こう。「これが終わったら今回はどれくらい減るかい?」
GM: 「そんなことか。それなら三桁は確実だろう。なにせジャハンナムそのものの危機だ。それどころか、場合によってはそれ以上も軽く望めるだろう。オアシスの経営に興味はあるかね?」
アサド: おお。待遇いいじゃないか。
バニサドル: (笑って)「聞いてみるもんだな。悪くない。では仰せのままに、支部長」
その他、ウリアーンに現状を確認する。そこで解ったことは次の通りだった。
四行詩が出たのは二日前の地震の直後。
四行詩は全紫杯連がほぼ同時に入手したが、「全紫杯連が手に入れた」という情報の共有が遅れた。今までは牽制と一般への情報漏洩防止策に追われていたため、下調べは何も行われていない。
シェオールの地下には巨大な邪霊がいる。地震が起きるのはそれが動くためだろう。
四行詩を各紫杯連に伝えたのは「ドレスを着た少女」だった。
バール: 結果的に足を引っ張り合ってたんだ。仕方ないけど、紫杯連はこういう時はどうしても出遅れるね。
シャティエル: 魔術判定に失敗した分の裏も取れましたね。
サーリヤ: シャティエル、まさか真正面からウリアーンに確認するとは……。
シャティエル: サーリヤと違って怖さがわかっていないのです。
アサド: ドレスを着た少女……? アリーの大将が言ってたんなら嘘じゃないだろうが。