「私はあの人のポジションには成れない、だけど、自分なりに生きていくことはできる」自己受容のための西洋占星術講座:テーマ「月星座」

私が持っているスキルの中に西洋占星術があります。「怪しすぎる7つ道具」と自分で呼んでいるもののひとつです。かなり癖の強いツールなんですが、使いこなせば非常に強いAPEXのコースティック博士(※)みたいなツールです。この記事では、西洋占星術講座を私なりにお伝えしたいと思います。

※通称ガスおじ。狭い範囲に強烈なダメージを与える毒ガス攻撃が得意

西洋占星術が役に立つのは、生きやすさを担保するために必要な「他者比較スキル」につながることなんです。どういうことかというと、ホロスコープで自分と他人を比較すると、

「自分と他人は違うんだなと星を通じてあらためて認識でき、自分軸を持ちやすくなり、判断力が上がり、人生が生きやすくなる」

わけです。

なので、聖論流の骨格をなす重要な他者比較スキル=西洋占星術スキルなんですね。(聖論流スキルアップセミナーの記事で、「他者比較スキル」として詳しく解説予定です)

占いを商売にしろ、と言っているわけではありません。このスキルによって自分のポジションが決まりやすくなるので、「自分のためだけに」学んでほしいツールなのです。

今回のテーマ「月星座」

さて、第1回の今回のテーマは「月星座」です。
普通なら、最も重要な太陽星座から解説すべきところなんでしょう。けど、他者との比較としては欠点だと感じやすい月星座について、最初に語っておいたほうが、皆さんを励ませるかと思い、選びました。

ちなみに月星座の計算方法などは、無料のホロスコープ作成サイトのリンクで済ませる私。

月星座の違いの実例

私と妻の月星座は、正反対に位置します。
私が「月星座おひつじ座」で、妻が「月星座てんびん座」です。

月星座がおひつじ座の私は、細かいことを気にしません、、、というのは正確な表現ではなく、「多くのことを気にすることができません」というのがより正確だと思います。

一方、月星座がてんびん座の妻は、非常に目端が利くタイプで、飲み会などで誰かのグラスが空になっていると、本人より早く気がついて注ぎ足します。私との比較で表現すれば「多くのことを気にしないことができません」。

これはどちらが良い悪いという話ではなく、そういう性格として生まれてきたことが命式に書いてある、というだけなのです。

まぁ、一般的には、妻のような人のほうが好かれる気がしますが・・・。

月星座は別に欠点でもなんでもない

たしかに、月星座の特徴に沿って無意識にとってしまった行動でヘイトを買うことはあります。

私だったら、「もう少し周囲に気を遣ってください」

妻だったら、「そんなに気を遣われると困ります」

みたいなことが起こるわけです。

これが太陽星座に象徴されることなら、もう少し意識的に行動でき、「目的が感じられる行為なので、ヘイトを買いにくい」ということはたしかにあります。

太陽星座がおひつじ座の人だったら、なにか重要なものに一生懸命なあまりに、周囲に気配りできなくなる。

太陽星座がてんびん座の人だったら、周囲への気配りに注力するあまり、人ではない重要なもののことを失念したりする。

このようなことがあっても、目的意識が熱意として感じられる行為には、失敗が伴ってもヘイトを買いにくい性質があります。

一方で月星座の場合は、目的意識の薄いときの行動の性質として、おひつじ座ならおひつじ座の、てんびん座ならてんびん座の特徴が出てきます。こちらはたしかにヘイトを買いやすいのです。

そうなると、問題なのは、月星座に象徴される星座の性質ではなく、「目的意識」ということになります。つまり、月星座が何であろうと、無意識的であれば常にヘイトは買う可能性があるということで、月星座が欠点ではない、ということになります。月星座は、あくまでその無意識時の特徴を表しているに過ぎないのです。

月星座が違う人は、全く考え方が違う

月星座が違うと、ほんとうに相手と自分が別人だということがよくわかります。普通に考えれば、別人なのは当たり前なんですが、ほとんどの方は、「どのくらい別人なのか」という別人の度合いを考えたことがないと思います。

共通点の割合と非共通点の割合が、どの相手に対しても違うわけです。

別人なんだから、別の考えで当たり前。

別人なんだから、好きな食べ物が違って当たり前。

別人なんだから、好きな映画が違って当たり前。

でも、ほんの少しは何かが共通するから、語り合える。わかりあえる。

「あの人みたいになりたかった」

あなたが今後、夢を抱いたとして、それが誰かその夢を叶えている人に対するあこがれで「あの人みたいになりたい」と思ったら、その人の月星座も調べてみてください。

普通に考えて、あなたとその人の月星座が一致する確率は12分の1です。

太陽星座まで一致する確率となると144分の1です。

諸々を加味すると、確率はさらに下がっていきます。そうなると、誰かの生き方は「参考」にはなるけど、「答え」そのものには一切ならない、ということがわかります。

結局の所、「あの人みたいになりたい」と思ったとして、似た形までは近づけたとしても、「あなたはあなた」であり、「あの人」とは違う自分なりのポジションで生きていく必要があるのです。

「だけど、私は私として生きていく」

「あの人なら、こんな失敗はしないだろうな」

そんなふうに思うことはあると思います。ですが、その「あの人」もあなたならしないような失敗をしながら生きているのです。

月星座が違うということは、ヘイトを買うポイントが違う、というだけなのです。

結局の所、公の場で無意識的でいれば、それは同じ月星座の人からすれば、当たり前だったり、好意的に見られたりもするのです。しかし、相性の悪い月星座の人からは、結局ヘイトは買います。

誰だって、youtubeで動画を公開して、アクセスが伸びれば、それに伴って低評価も増えます。

月星座において、重要なのは、
「あなたがそれをどう扱うか」だけなのです。

ただの欠点と決めつけて、避けよう避けようとして生きるのか。

「だけど、こんなところも自分の一部。この自分で生きていくためにどうしたらいいのか」と自己受容して生きるのか。

そこが、他者比較で得られる自己認識のレベルアップした形なんですね。

ちなみに、自分の月星座の、太陽星座を持つ人に憧れやすいという話がありますが、あなたはどうですか? 私はないですね笑

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