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循環器専門医の試験対策・雑感

こんにちは、Hytoです。
この度、2023年度の循環器専門医を受験したので、それまでの準備、試験対策、感じたこと、などを書いていきます。

新制度、旧制度で分かれるようです。
私は旧制度での受験でした。

あくまでも一例、という程度で眺めてください。
また、内容が変更になることもあり得ますので、必ず詳細については、まずはホームページで確認してください。宜しくお願い致します。


レポート作成など

ACLSプロバイダーを受けて、
症例を探して、レポート作成など が必要です。

症例については、30症例必要です。
10症例はレポート(うち、3症例は手術所見か剖検記録も必要)
20症例は担当した期間、病名のみで可

心不全 不整脈 血圧異常 虚血性心疾患 弁膜疾患 心筋疾患
感染性心内膜炎 肺性心疾患 大動脈疾患 先天性心血管疾患
の10分野を含む必要があります。

ただ、1症例につき複数個の上記病名をつけることは可能で、10症例すべてをレポートに入れる必要はないようです。

https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/05/2017hyoukakijun.pdf

「専門医申請用PDF作成システム」というサイト上で作成して、PDFをアップロードをします。

個人的には、申請用ページやポータルサイトの見方になかなか慣れなかったですね。

一度PDFでレポートを貼り付けると、修正するのにメールでのやり取りが必要になる。ただし、すぐに対応はしてくれます。
忙しい世代の人がきっと多いですので、できるだけ計画的に症例の選定、レポート作成をしていきましょう。

なお、レポート作成時はガイドラインを見ると思うのですが、チャートや、治療適応classⅠなどは目を通しておいた方が、後の試験勉強の時に理解が進みやすいかと思います。

認定試験(ペーパーテスト)対策

大雑把に分けると、
①過去問を解いてみる。
②問題集を買って解いてみる。
③ガイドラインを読んで、class Ⅰを中心に理解・記憶する。
というプロセスだと思います。

勉強期間は、何人か聞いてみましたが、1か月程度が平均的なようでした。
1週間ちょっと、というツワモノもいました。

①過去問について

「専門医練習問題」として、トレーニング問題、専門医試験問題、が解説付きで数問ですが公開されています。

どんな感じか雰囲気はつかめるし、似た問題が出ることもあるので解いておいて損はないでしょう。

②問題集について

循環器専門医試験 完全対策問題集
Amazonでは、Kindleで出ていますね。4800円です。
多分、これをやっている人が多いと思います。
私は見てないので、よく知らないです(-_-;)

・循環器内科専門医対策 さんの出している問題・解説集

このnote上に有料で公開されている問題・解説集ですね。
今回私はこれを購入して使用させてもらいました。
noteを見るにはインターネットにつなぐ必要がありますが、根拠となるガイドラインへや参考サイトへのリンクが貼ってあるので、そういう便利さがあります。

あとは、復習にも使いやすそう。今後の自己研鑽にもよさそう、という希望的観測も含めて、買った次第です。

問題などで「訂正が必要では?」という事も、コメントをしたらすぐに修正されていたのもいい感じだと思いました。

あとは、新しい薬の併用禁忌薬、心筋症でのMRI画像の特徴、妊娠や腎機能低下で使えない薬、など、ベタな所も押さえましょう。

③ガイドラインについて

ガイドラインでclass Ⅰを中心に勉強をしましたが、それだけでも結構なボリュームになります。不得手な分野や、弁膜症の診断・治療のチャートなどは、しっかり押さえましょう。

個人的には、QT延長症候群、ブルガダ症候群、ICD、抗不整脈薬、など普段接してない部分は時間がかかりました。

ただ、あまり深掘りしすぎてもタイムパフォーマンスは良くないかもです。

レポート作成時にガイドラインを見るときは、ClassⅠや図を復習しながらした方が、よかったのかもしれません。

雑感

レポート、試験を受けた感想としては・・・

全体的には不親切な印象を受けますよね。

主観が大いに入りますが、思いつくものとしても、
・レポート作成画面が分かりにくい
・会員ページも分かりにくい
・審査料払い込みの依頼も分かりにくい
(2023年度は5月12日にメールが来ましたが、支払い期限は2週間と短い。)
・会場も「大阪」「東京」とかは出るけど、結局会場はどこなのかも1か月前になってやっと分かる
・試験時間の通達が20日前になって、やっと来た

試験時間、会場が分からないのは、予定を組む上で困ります。
他県から来る人は、ホテルとかどうしたらいいの?となります。
もっとも、例年午後に開催される?ようなので、恐らくそのつもりでいいのでしょうし、日帰りでの受験が想定されている印象も受けました。

なお一例として提示すると、2023年度は、
日時:2023年10月15日(日)
12:00 入室開始
12:40 説明開始 ※1
13:00 試験開始
14:30以降入室不可
15:30 試験終了(試験時間は2時間30分) 
※1 説明開始の12:40迄にご着席ください。
※2 14時30分~15時20分迄の間、退室が可能です。


・仙台会場:TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-sendai-nishiguchi/access/

・東京会場:TKP赤坂カンファレンスセンター
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-akasaka/access/

・名古屋会場:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-nagoya-ekimae/access/

・大阪会場:ツイン21MIDタワー会議室 20階
https://www.kanden-kaijyou.jp/access/ac_twin.php

・福岡会場:リファレンス駅東ビル貸会議室
http://re-rental.com/ekihigashi/access/

というタイムスケジュール でした。

内科認定医、専門医試験のように、認定試験自体に力を入れているわけではないよ、というかそんな認定試験とかよりも、論文出すのに頑張って下さい、というスタンスなのでしょうか。

毎年やっているんだし、時間と会場くらいすぐに開示してよ、と思っちゃいますね。

受験予定の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
頑張ってください!(^^)!

ちなみにこれを書いている時点では、まだ結果が出ていないので、もしかしたら2024年も受験しているかもです。落ちてもレポート提出は免除、というのがあるので、少し気が楽かもしれません^^;

※追記
1月17日にメールで合格の知らせが来ました。
ポータルサイトにログインして、3万円支払いました。
なお、認定は2024年4月1日からなので、3月に開催される日本循環器学会に参加しても単位は取れません。残念。

※さらに追記
4月1日からステータスが専門医になってました。
ポータルサイトを見ると、92/109問で正解だったようです。
認定医の試験の成績が良くなかった自分の割には良かったような気もしますが、受かってしまえば最早どうでもいいですかね^^;


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