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【書評】小説ブルーロック 戦いの前、僕らは。二子・國神・氷織
どうも、サッカー好きのブルロ好きです。
漫画のノベライズは普段読まないのですがブルーロックは毎週マガジンの発売直後に読みに行くレベルで好きなので読んでます。
ブルーロックって?
一応、知らない人のための説明をしておきましょう。
ブルーロックとは週刊少年マガジンで連載中のサッカー漫画、いや「ストライカー漫画」とでも言いましょうか。
日本フットボール連合から指定強化選手として招集を受けた300人の高校生たち。彼らが集められた理由は「日本一のストライカーを生み出すため」
厳しい入寮テストやセレクションを経て次々と選手たちは脱落していく、いわば「デスゲーム」の様相を呈するスポーツ漫画です。
戦いの前、僕らは。って?
漫画『ブルーロック』主人公・潔世一たちが青い監獄(ブルーロック)に入寮するところから始まりますが、この小説シリーズは「公式前日譚」と銘打って、人気キャラクターたちがブルーロックに来る前の話が読めます。
今作の感想
今回は三冊目。
サッカーIQの高さと戦術眼を持つ二子一揮、ヒーローにあこがれ類まれなフィジカルを持つ國神錬介、テクニカルなキックセンスと反射によってフィールドを彩る氷織羊の三人が主人公として描かれます。
各篇の感想をば。
二子一揮 没頭
中学に入るまではカードゲームオタクだった二子が、いじめをきっかけにサッカーにのめりこむストーリー。
仲間を集めてサッカー部相手に無双するのはなかなかになろう小説っぽい展開だと思いました。
そもそもFWよりも司令塔ポジションに適性がある彼ですが、漫画の方ではDFにコンバートしている最中。
そのポジションは競合が少なくてねらい目だぞ。
國神錬介 ルール
ストライカーという名のヒーローを目指す國神。彼の行動の根底になる姉がいたことが判明。美人姉だけでなく可愛い妹がいることもついでに判明。
本当にヒーロー的行動をしていたのは想定内だが横転したトラックを起こすのはさすがに強すぎる……。
あと、姉妹を両腕にぶら下げてメリーゴーランドも強すぎる。
漫画の方ではとあるセレクションをきっかけに闇堕ち。
根はさわやかな好青年なので性格の良さを隠し切れないところがあるが、そろそろヒーローの帰還を見たいところ。
氷織羊 NEWGAME
柔道銀メダリストの父と走り高跳び日本二位の母に育てられたサラブレットの氷織。
ただしその親からの期待はじわじわと彼の感情を冷ましていく。
友達と遊ぶのはダメでも一人でゲームするのはOKってどないやねんと思わなくもないですが、彼のゲームというアイデンティティは「反射」という形で生きているのでまあいいか。
連載ではちょうど彼にスポットが当たっているところ。
期待という言葉にどのように整理をつけるのか。
あと、他者メインの回想でどんどん株を上げていく男・烏旅人。
まとめ
『ブルーロック 戦いの前、僕らは。』シリーズはとにかく読みやすいです。
原作者がプロットを書いているので解釈違いも起きにくい。
本編の補完的な内容も多いですが、娯楽小説としてのポイントも抑えられていると思います。
若干ボリュームに物足りなさはありますが、ブルーロック好きなら読んで損はないでしょう。
↓既刊2冊も良かったです↓
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