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漢検準1級に2回落ちた話とおすすめ問題集

タイトルの通りぼくは漢検準1級に挑戦して2回不合格になっています。
3回目で合格したのですがその道のりにはいろいろと教訓がありました。
今後漢検準1級に挑まれる方の参考になればなどと思いつつ体験記を振り返って書きたいなと思いました。


なぜ落ちたか(一回目)

そもそもなぜ受けようとしたか、という話にもなりますが古本屋巡りが趣味であるぼくはある日とあるB〇〇K〇FFという新古書店に入りました。(一応店舗名は伏せました。三文字も伏せたら誰もわからないよね!?)

学習参考書のコーナーに漢検の問題集があったのでふと手に取ってみるとなんと100円(+税)。
もしこれを買って勉強したらめちゃくちゃコスパ良いのではないか!?
そう考えた僕は10年近く前に発行された漢字検定問題集で勉強を始めたのでした。

まあ受かるわけないですよね。
結果はあまり覚えていないですが140点前後だった気がします。(漢検準1級のボーダーは8割。160/200以上で合格と言い伝えられています)

敗因は型落ちの問題集を使ったこと。
漢字検定は何年かごとに形式がマイナーチェンジします。
10年近く前の問題集は旧型式版だったので本番でとまどい、落ちてしまったのでした。

なぜ落ちたか(二回目)

懲りずに再挑戦を決意したぼくが次に手にしたのはポケット漢検準1級問題集(成美堂出版)

成美堂出版 ポケット漢検問題集 手のひらサイズで持ち運びやすい!

取り回しやすくて情報量も充実。
何度も読み返すならこれでしょう。

でもぼくは2回目の不合格を食らうことになるのでした。

敗因を語るとするならば慢心とアウトプット不足でしょうか。
ポケット漢検はどこでも読めるのがウリですが、読むだけでは漢字検定合格には不十分です。
書き取りの問題はやはり書いて覚えなければならない。ぼくにはそこに油断があったようです。
確か150点程度で惜しくも壁を越えられませんでした。

いかにして受かったか

2回落ちてたらもうコスパどうこう言ってられませんわな。
いろんな問題集を入手して見比べてみることにしました。
自分に必要なのはどのような情報か。
そこで気が付いたことがありました。

漢字検定の勉強をしていて一番大変で時間がかかるのはどのときか?
問題を解いているときではありません。
答え合わせ時にわからない言葉が出てきたときに調べているときです。

漢字検定準1級は熟語とくに四字熟語の難易度が下位の級と比べて跳ね上がります。
また、常用漢字以外の漢字も出題範囲になるので見たこともない言葉がたくさん出てきます。

意味を知らないまま言葉を覚えるのは至難の業です。漢字を覚えるというのはすなわち意味を覚えることと言ってよいでしょう。

ならば言葉の意味についての解説が充実している問題集を選ぶのが最適でないか。そこで出会ったのがこれでした。


ナツメ社 史上最強の漢検マスター準1級問題集 (旧カバー率測定問題集)

画像は改訂版のもので、ぼくが使っていたころは『カバー率測定問題集 漢検マスター準1級』という名前でした。
この問題集は解説が非常に充実しており、問題のページの下方に赤字で言葉の意味が載っています。
また別冊付録として通称『カコカン』という過去の漢検出題語句を収録。漢字音訓表もついています。

これを使って勉強すると今までとは段違いにスムーズに吸収できる実感がありました。
再々挑戦の結果見事170点を超え、漢検準1級ホルダーとなることができたのでした。

教訓?

受験界隈では「問題集はあれこれ浮気せず一つを極めなさい」とよく言われます。
もちろんうなずけるところはあるのですが、まずは「その問題集は本当にあなたに最適でしょうか?」という視点は必要になります。
大手の出版社が作る問題集はおおむねよくできているのですがそれは最大公約数的な作り方をされていることがあります。
今の自分に必要なものは何なのか?
それをしっかりと見極めて、最適と思われる問題集を見つけてからが本番ではないでしょうか。

最後に

ナツメ社さんの問題集を絶賛させていただいたのですが(案件とかではない)非常に残念なことに、同シリーズは3級から準1級までしかありません。
つまり、1級問題集がないのです。

そもそも漢字検定1級は魔境と言われ、準1級の倍の出題範囲になるにもかかわらず問題集はあまり出版されていないのです。

ナツメ社さん、1級問題集も出してくれよなー、頼むよー。

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