すきなもの(2024/04/11更新)

帰り道
コンビニのコロッケ買い食い
ねこ
生き物
カフェでのんびり(ひとりでも、誰かとでも)
天気のいい日に芝生で寝っ転がる
待ち合わせ
日記を書く(片手から少しはみ出すくらいの、小さな小さなノートに)
胸がきゅうってなる音の重なり
ことばについて語ること
心が動いているのがわかることば
感覚的で抽象的な話をすること
ジェンダーやセクシュアリティについてあれこれ話すこと
恋愛観について人と話すこと
議論に熱中すること
くだらない話をして大笑いすること
親しい人とのハグ
パン屋さんでパンを選ぶこと
たまに絵を描く
食べ歩き
散歩(あれこれ目を奪われて中々進めない)
歌うこと
心が震える瞬間
ものづくり(作るのも、見るのも)
時間がゆっくり流れる場所
おっきないちごのショートケーキ
ブックライトを灯してひとり本を読む
美しいもの
夕方の静かな海
小林賢太郎さんが創るもの
わくわくすること
お気に入りの音楽を口ずさみながらお風呂に浸かる夜
溶けちゃいそうな夕陽
粉砂糖にまみれたツイストドーナツ
ほっこりするショートフィルム
野菜がごろごろ入ったシチュー(ホワイトもビーフも)
卵とろけるデミオムライス
眠れない夜のホットココア
お祭りとか温泉街の出店
きらきらした記憶
だいだい色のやさしい灯り
初夏の川に足を突っ込む
バターでこんがり焼いたふわとろのフレンチトースト
生クリームたっぷりのチープなクレープ
公園でバドミントン
人気のない夜道を歌って歩く
ミルクをたっぷり入れたミルクティー
掠れた声
おはようとおやすみ
なんだか分からないけれど涙が出てしまうとき
おおきなマグカップ
音楽に合わせて気の向くままに踊ること
短編小説
フルーツサンド
起きた時に誰かの気配があること
愛しい人の頬に触れること
夏の夜のベランダ
鈴のようにわらう人
つぶつぶが乗っかってる声
言葉遊び
あじさい
血の通った言葉を使う人
道端の虫の観察
だれかが好きな人やものについて語るのを読んだり見たり聴いたりすること
まどろむこと
にまにますること
言葉や記憶を反芻すること
菅原小春さん(ダンサーさんだけど体で歌ってるみたい)
チョコプラ(でっかい少年たち)
困ってるみたいな顔で笑う人(愛想笑いじゃなくて)
伏し目
大きく笑う人
深い夜の色
あひるのおしり
ピアノソナタ「月光」第三楽章の最初んとこ
ヴィヴァルディ「四季」の「冬」
ドビュッシー「月の光」
ラヴェル「夢想」
サティー「ジムノペディ」
サン=サーンス「ダンス・マカブレ」
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
かっこよくてどきどきする音
たゆたう音
Yoann Bourgeoisさんの作品
あるピアノの動画に、「ラムネの瓶の中から見てる景色みたいな音」ってコメントがあってそんな表現されたらたまらん
鍵盤の上ただ撫でてるみたいなのに音の粒を紡ぐ人
いびつなもの
経糸と緯糸が交差して面を成すこと
手織
繕いもの
永く使うこと
経年変化
反芻すること
整っているもの
整っていないもの
残るもの
残らないもの
言葉や人が馴染むこと
てがみさんの腕時計
金子さんの麻のコート
遊び心
ほたる
てがみ
こんぺいとう(食べなくてもいい)
おてがみ
あかり

手織りの布
降りしきる雨
チェロの音色
雨粒みたいなピアノ
ひとりぼっちのうた
地球をだきしめる巨人
時間の話
もしもの話
文字の話
納豆巻き
珈琲の香り
ざる、かご、織物、織られたり編まれたもの(そのものも大好きだし、それがつくられたときに流れていた時間もきっと好きで、もっと言えば、それが織られたり編まれたとき、その作り手の時間と心が、命が、その人自身が、そこに織り込まれている。そういうものを、ざるとかかごとか織物を見たときに想像しては、あぁ、好きだーーって。胸がきゅうんと、なる。そういうものや人のそばで生きていたいし、僕もそういう時間を織る人でいたい。)
壁を這って建物を絡めとる蔦(人はたくさん自然を破壊してきたし、今もしているけど、たくましく生い茂る蔦は、そんなのへっちゃらだよ、って言ってくれるみたいにおおらかで、好きだ。安心できる。頼もしい。葉の形も、好き。僕はきっと蔦にはなれないけど、だからこそ、蔦がすき。)
両手をおおきく広げても抱きしめきれないほど育った、老いた樹木(この樹木は、長い間、数えきれないほどの人間が喜んだり悲しんだり怒ったりしてた間も、ずうっとそこに居た。穏やかに、ただ、そこに居た。色んな感情が、命が、積み重なって、その樹木に織り込まれて宿っているみたい。自分よりもずっと大きいものを見たとき、畏敬の念のような、あぁ、高揚して涙するような、それでいて穏やかな、気持ちになる。)
ひとけのない、夕方の海(独り占めでも、誰かと一緒でも)
本、文字について考えること(読む仕草とか、音とか、そこに流れてる時間が好き。でも本を読むこと自体よりもきっと、本や文字と、それらが持っている時間について考えることが好き。本や文字はさ、「宿して遺す」ことなんだ。人間が感じてきたことをね、そこに遺すんだよ。生まれては消えゆく感情や発見を文字に遺すことは、その人自身を、その文字に宿すことでもあると思う。いつか、つぶやくね。)
漫画「ぼくのまほうつかい」

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