選択必修科目(国際社会科学部)の感想:前期編

こんにちは。ひいろです。
今回は令和3年度の国際社会科学部の選択必修について個人的な感想を書いていきます。履修を組むうえで参考になればうれしいです。自分が受けたことのある授業についてはその経験に沿って書きます(なので今年はちょっと違うかも、、、。しかし、先生が変わった授業や新しい授業も多いようです。私が知らない授業についてはシラバスを参考に書いていこうと思います。書く科目の名前のところに対応するシラバスのリンクも張っておいたので参考にしてください。

履修の組み方については去年それ用の記事を書いたのでよかったら読んでみてください。

100番台

グローバル経済論(月3)伊藤元重
為替レートや貿易協定についての内容が主になると思います。高校時代に政経とってた人は比較的話が頭に入ってきやすいかもしれません。
対面の時代は、結構な頻度で4択の小テストがありました。期末試験は大体その小テストから出ていたきがします。

この伊藤元重先生は結構有名な先生なんですよね。東京大学の名誉教授らしいです。すごい。学費払った分有名な先生の講義は聞いておくのもいいかもしれません。

マーケティング(月4)澁谷
とりあえずみんなとる授業。経済学や法学と違って一番とっつきやすい専門科目です。個人的には星穂リゾートのケーススタディは今でも印象に残っています。後に本も読みました(後期入門演習の課題図書の一つにもなっていたので)。

澁谷先生の授業は全部人気。授業が楽ってのもありますが、内容が面白いって理由も大きいと思います。この分野に興味が湧いてきたら経営学科のマーケティングを受講するのもお勧めします。

ミクロ経済学(火3)伊藤匡
今後経済系の授業をとるなら絶対にとっておいてほしい授業。国社は経済系の授業が圧倒的に多いので。内容は需要と供給の話とか企業の利潤最適化とか。いわゆる消費者理論と生産者理論の基礎。

経済学部の基礎ミクロに比べると圧倒的に数学要素は少ないです。マジでミクロ経済学の触りって感じ。興味が湧いたら経済学部の授業履修をお勧めします。ただオンラインになってテストが記述式になったので、そこだけ若干ネック。

ビジネス法(水2)藤澤
個人的に面白い授業。理論的な話ではなく現代社会の取引において法律がどう機能するかを学ぶ。デジタル化が進む現代において時代遅れな法律は少なくない。現代における法律の問題点や解釈の仕方を考えられる有意義な授業。ディスカッションもあった気がする。

法律や社会構造に興味がない人はやめた方がいいかも。いろいろ勉強した後にとるのがおすすめ。自分なら3年か4年でとる。

開発と環境の地理学(水3)牧田
とりあえずみんなとる授業。内容は地域研究系。その地域の役割などを考えていく。対面でレポートの時代は楽な授業として有名でした。今回もレポート50%。きっと自分が選んだ地域についてその特性を2つ以上の視点から論ぜよ的なやつになるでしょう。余談ですが3期生の時代は参考レポートとして私の書いたやつが採用されました。渋谷のスクランブル交差点についてのレポートがまだ使われていたら私のです。

社会学(水4)玉置
結構とる人が多い授業。ジェンダーとか家族、教育などがどのように分析されるのか学ぶ。社会学の入門編。経済学よりは親しみやすいかも。

統計学(水5)井上
いろいろ勉強した後にとるべき授業。今後マーケティングを勉強しようが、経済だろうが社会学だろうが統計の知識は必須。社会人になってからも統計の知識があった方が有利になることは多いです。デジタルのこの時代にデータの触り方は知っておいた方がいいでしょう。

といっても1年生で勉強するには少し難しい科目(もちろん経済学科や心理学科では必修科目だったはず)。実際のデータ分析を学んだ後に勉強する方が頭に入ってきやすいかな。経済系を勉強するなら取っておきたい授業。私は3年生の時にとりました。

だた数学得意な人は1年生の時からとっておいて損はないかも。統計学の知識があると経済系や計量系の授業の理解度が爆上がりします。

簿記(金3)板橋
結構とる人が多い授業。経済学部の簿記とは比べ物にならないくらい基礎。別に簿記3級とるとか想定していないので結構内容は優しい。ルール付きの足し算みたいなイメージ。テストも例年似たような感じなので勉強すれば普通にいい点とれる授業。

後期の会計学と内容的にかぶる部分が多いです。セットでとることをお勧めします。

国際開発論(金4)山崎
結構ボリューミーな授業。山崎先生は発展途上国関連の研究などに通じているので授業も全部そっち系です。内容は多め。興味があるひとにとっては最良。

社会科学のための数学(金5)増原
得意な人にとっては穴場。飽くまでも1年生向けなので定義や証明など込み入った話はテストで問われない。数学が得意でない人でも授業を聞いて例題が解ければテストは問題ない。数学系の授業の良いところは結果が全て。要はテストで点とればいい。

いろいろ勉強した後に経済系で勉強していこうと決めたなら取っておきたい。経済系だけでなく、経営学や社会学の分析でも数学のある程度の知識はあった方がいい。

200番台

経済政策論(月1)伊藤元重
為替の話とかグローバル経済学と被る話が多いです。GDPとかマクロ系の話が多いので、1年後期のマクロ経済学を取っておくと話が分かりやすいです。対面の時代は先生の講演会のような感じでしたね。好みが分かれます。

中国社会の経済分析(月2)趙
1年後期の中国経済論の応用。実際に所得データなどを用いてジニ係数を算出したりと結構データを使います。初見だとちょっときついかも。データ分析の基礎を学んでから履修すると結構わかりやすいと思います。逆に言えば、データ分析の基礎があれば授業あまり聞かなくても結構大丈夫だったりします。

マーケティングと消費者行動(月5)澁谷
とりあえずみんなとる授業。人の感覚をマーケティングにどう活用させていくかみたいな内容とかやります。後に紹介する上田先生の低価格感度帯についてもこの授業で知りました。

The Economic Development of Japan(火1)乾
日本経済史みたいな感じ。2年前期でとれる英語開講の授業は限られているのでとる人が多い。でもレポートがきつくて痛い目を見る人は少なくありません。

勉強した後に受けるとそこまで難しくないです。乾先生の授業は基本レポート。何かしら書けばある程度の点はつけますよといったスタイルなので実は結構楽なんです。レポートのテーマも自分の意見を書くタイプが多いのでそこもよいですね。あと交渉次第ではレポートの文字数を減らしてくれたり課題の量が減ったりします。個人的には一番融通が利く先生です。ありがたや。

地域研究の手法(火2)久保
仏の末廣なき今この授業の難易度は未知数。末廣氏いわく授業の進め方は久保先生に引き継ぐ的な話もちょこっとしていたのでワンちゃんあるかも。内容としては、現地で研究をしていくうえでの着眼点などを勉強します。

世界の貧困問題(火3)牧田
地理学の授業とスタイルは変わりません。貧困の定義や原因、解決プロセスなど貧困を多角的な視点から考えます。山崎先生の授業ががっつり経済系よりなのに比べてこの授業はもう少し広くふわっとした内容なイメージ。

アフリカ経済論(水2)山崎
スーパーボリューミーな授業。開発経済や教育経済によった内容。対面の時代のテストは出題範囲が結構広かったので泣きました。だたみんなできないので単位は来ますね。

技術経営論(水5)柴田
技術革新を理論的に学ぶ授業。マーケティングよりも理論的。ファナックとか富士通の話が多かった気がします。レポート内容は柴田先生の東北大学時代の論文を読むと結構それっぽいことが書いているので参考文献としてお勧めです。

International Economics(木1)伊藤匡
国際貿易論の英語版。ミクロ経済がある程度わかれば結構簡単。英語なので逆にレベルが低く設定されているイメージです。2年前期の英語のなかなら一番やりやすいかも。ただミクロと同じくテストが記述になってめんどくさくなった。

計量社会学(木2)玉置
社会学をよりデータを使って学ぶ授業。計量社会学や計量経済学、計量経営学など“計量”とつく学問は要するにデータ分析です。分析手法を浅く広く実例を交えて勉強する感じです。

国際社会科学部特殊講義:社会企業論(木3)露木
今期の授業で私が注目している授業の一つ。国際社会科学部特殊講義やっとできましたね。在学中に実現してほしかったものです。広島大学大学院経営管理研究科の教授みたいなので、広島からズームでやってくれるのかなと思います。非営利団体論もそうですが、遠隔授業が一気に普及したことで実現したものもあるということですね。

経済成長論(木5)乾
コブダグラス生産関数という経済学でポピュラーな式を使って経済成長の理論を学びます。基本レポートなので経済学的に自分の意見が思いつく人にとっては楽だと思います。

国際社会科学部特殊講義:非営利団体経営論(金1)石田
もうひとつの注目授業。宮城大学事業構想学群の教授みたいです。形式はオンデマンドで質問などは金1の時間に対応する形。

Financial Accounting(金2)ガルシア
財務諸表の読み方を勉強したり財務分析の基礎を勉強する。レポート100%でしかもオンデマンドなので結構やりやすい授業ではありそう。2年前期の英語なのでそこまで難しい内容でもない。おそらくレポート内容は海外上場企業の財務分析。それかバティックの問題かな。前者ならROA, ROE, ROICとかの意味がわかれば十分。

組織行動論(金3)金
前任のチョンさんからどう内容が変わるか未知数。概要としては、心理学的側面から個人のモチベーションや組織運営をどうしたらいいかを勉強するはず。経営学系の授業。

国際金融論(金4)柏木
名前の通り。貨幣の役割とか為替、利子率など。マクロ経済学の分野の一つ。とる人は多いけど、理論についていけなくて泣く人も多い。確かにオンラインになってレジュメの情報は少なくなった。教科書があるとだいぶ助かる。いたずらに出席とかとる先生ではないのでそこは楽。テスト100%の実力主義。

正直そこまで難しい内容でもない。経済系を勉強していくなら取っておいてほしい授業。この授業の知識がつくと元重先生の授業とかが分かりやすくなります。

ゲーム理論(金5)原口
ミクロ経済学の分野の一つ。この前のノーベル経済学賞にもなった今経済学の中でもホットな分野の一つ。囚人のジレンマや協調ゲームなどビジネスの世界でも即戦力となる知識が盛りだくさん。

経済系を勉強していくなら取っておいてほしい授業。結構、基礎理論を大事にする先生なのでちゃんと理解しようとすると難しいけど、コンセプトさえつかめばとりあえず単位は来る。質問に対しても丁寧に回答してくれるし、自分はほかの経済系の授業の相談ものってもらいました。

おそらく来年からはもともと担当されていた経済学部の神戸教授がまた教鞭と執るのかなと思います。神戸先生は現在サバティカルで海外で研究中だとのそう。結構ゲーム理論の世界では有名みたいです。特に先生のゲーム理論の本は結構ベストセラーです。

300番台

Health Economics(月3)趙
China's Economic Sustainability の内容引き継いだやつ。個人的には内容引き継いでんのに名前かえる必要があるのか謎。たしかに内容的には中国よりの内容からより医療経済系の内容にシフトしているみたい。コロナの話題とか最新のトピックに触れたりとアフターコロナ向けにアップデートされた感がある。

Financial statement analysis(火2)ガルシア
財務分析。外資系コンサルや金融機関を将来の視野に入れているなら、ガルシア先生の授業はここまで取っておきたいところ。

Innovation Management and Globalization(水3)柴田
他の柴田先生の授業と内容が被る部分も多々。クリステンセンのイノベーターのジレンマっていう内容に触れたり、ケーススタディ学んだり。イノベーションのジレンマは一回読んでほしい名著。

Politics and Economy in Southeast Asia(水4)久保
未知数。第二の仏の到来か否か。だた高校時代に世界史(アジア圏)や地理を勉強してきた人にとってはやりやすい部分もあるかも。アジアはこれから伸びる地域なので勉強して損はない。特にベトナムはコロナで他国が経済成長率マイナスの中プラスに進む今熱い国の一つ。

International Human Resource Management(水5)金
組織行動論の延長。管理職や人事の立場になったときまで知識が生きていれば君はきっといい上司になれる。

International Finance: Policy(金3)柏木
2年後期のTheoryの続き。教科書的にもマジで続き。だからTheoryからとるのがおすすめ。内容的には、貨幣供給の変化や財市場の変化がIS-LM曲線を通じて海外為替市場にどう影響するかとかを勉強する。文字で見ると難しいけど授業ではグラフを多用して直感的に理解できるように配慮されている。経済系を勉強するなら取っておきたい授業。

実力主義の授業なのでほかの柏木先生の授業同様、平均点を下げる肥やしになってくれる方が多い。ありがたや。ちゃんと勉強すれば絶対S来る。柏木先生の専門科目はコンプしたけど全部Sきた。

その他の選択必修

学部として掲載せれている選択必修以外にも選択必修扱いになる他学部科目や集中講義が実はあります。知っていれば自分の興味ある授業に巡り合えるかもしれません。

特設基礎講義(100番台)
特設基礎講義は法学科の基礎授業です。法律系の専門科目が少ない国社ではこの手の授業も100番台の単位として認定されます。

犯罪学入門(水4)津村
法学というよりかは生物学的に犯罪の傾向や特徴を学ぶ授業。オンライン初年度はレジュメの配布のみだったので読むのは大変そうでした。最終レポートは指定の教科書を読まないと難しい課題でしたが、逆に買っておけば何とかなる授業です。レポート100%なので授業スタイルや内容が自分に合えば楽な単位でしょう。

裁判と法(水4)佐瀬
法学を学ぶにあたってのノウハウや法律活用の流れを学ぶ授業。六法全書の選び方から裁判手続きまで最初に知っておくべきことが学べそう。今後法学科の授業を他学部単位としてとっていく人にお勧め。

経済活動と法律(木1)松尾
企業法務弁護士経験者による実践的な授業。企業の法務部で行われる業務についてディスカッションを交えながら学ぶ授業みたい。今後のキャリアとしてコンサル系や金融機関、法務系を目指すなら取っておくとよさげ。

集中講義
集中講義とは数日で半期ないし通年分の授業を詰め込もうぜっていうやつです。国社には今年2つの集中講義が割り当てられています。前期の履修登録期間に登録しなければいけないので日程と相談してみてください。両方とも日程は同じで8/31(火)2~4限、9/1~3(水~金)1~4限となっています。日程が被っていいるのでとるならどちらか一方ですね。このシーズンはサークルによっては夏合宿だったりするので要確認です。あんまりないと思いますが履修者と相談の上日程を調整することがあるみたいです。履修者が少ないと融通が利きそうですね。

世界の宗教文化(100番台)平藤
世界史とってた人にとっては結構楽な授業。世界史とってない人にとってもレジュメの穴埋めがこれまではメインだったので人気の授業でした。今まではたしか半期の授業としてあったのですが、今回は集中講義になったようですね。教養として宗教を知っておくと社会に出たとき話のネタになりますよ。

比較会社法(200番台)松中
会社の法的な定義やステックホルダーとの関係性に関する法を教科書ベースで学ぶ授業。経済活動と法律の授業が企業運営内部の法に対してこの授業は企業を取り巻く環境など外部や外枠の法について学ぶのかなと思います。

経営学特殊講義(300番台)

地域活性化のマーケティング(月2)上田
シンプルに良講。上田先生はマーケティング分野では有名な先生で経営学科の看板先生といっても過言ではありません。授業は発表やディスカッション形式が多く楽しく学べる授業でしょう。しかも300番台のくせに日本語なのも推せます。ただ人気なので対面のころは抽選でした。たしか経営学科と国社からそれぞれ30人だったかな。私は落ちました、、、。需要過多なんですよね。

読んでくれてありがとうございました。需要があれば後期の分も作ろうかなと思うので、Twitterとかインスタ、lineで連絡くれたらと思います。それでは、みなさんに良い学びがありますように。





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