ハイテクな時代と現代の旅の話

 こんにちはこんばんは。
 Weekenderなカワウソのひいらぎです。

 Weekenderという単語はとある曲名で初めて知って、ググってみたら「週末旅行者」ということらしく、休みとみれば家を飛び出していく自分が思い浮かぶので気に入っている単語です。

 まそれはさておき、今回はタイトルどおり、大変便利で快適な時代ではありますが、そんな時代にわざわざ大仰な「旅」とまで誇称してどこぞへフラフラしにいくのはなんだろうかとかそんなところの思索みたいなのを垂れ流します。

 「こんな時代に物好きだな…」という変なヤツがなにかんがえてるのか、まぁ暇つぶしにどうぞ。

1「不自由な旅」
 1ー1.かわうその旅

 旅って一口に言っても、もちろんいろんな形ややり方があるわけで、具体的な指標、つまりこうこうこうすれば旅である! なんてはっきりと明言はできませんけど、私としては自分の思うままに行きたいように出ていけば旅と言ってます。
 期間は4、5日くらいから数週間とバラバラで、徒歩メインもあれば自転車もあるし電車なんかの公共交通機関メインの時もあります。

 まぁ結局は「旅だぜ!イヤッホオオオオォォゥゥゥ!!!」って自分の心がぶっ飛ばせてるならいいかなと思っております。
 ちなみに2日とかの休みなのに飛び出した時は「家出」と呼んでいます。すごい高頻度です。

 そんな心ゆくまま旅をするわけなんですが、だいたい共通してるのは「自炊」と「野営」です。

 理由は単純で、一つは予算。ご当地のうまいものをガッツンガッツン食べたいのですが、やはりお金が…。なんで、だいたい昼か夜にご当地料理をどこかでいただいて、2食は自分で、といったケースが多いです。

 野営に関してもやはり予算関係はありますし、野営自体が好きというのも大きいです。 野営の方が自由度が高いのかと言われることもありますが、テントを張るにもそれなりに場所は気を遣います。
(私有地とかはもちろん× 他にもこれ以上走ったら設置できそうな場所がないから先に地図であたりをつけておいてなんとかそこまで行ったり時間はまだあってもストップしたりなど)

  野営しつつ、美味しいものは適度に狙いつつ、所定の期間遊びまわって嫌々住処に帰る。というのが私の旅です。

 1ー2.不自由な旅は必然

 なんか滅多に見ないテレビをアウトドア特集なんかが目に止まってみたりするんですが、「不自由さを楽しむ」みたいなのをよく見ます。

 はっきり言って意味不明です。わざわざ不自由にして楽しいんでしょうか…。不自由さを味わうことで、日頃の便利さを改めて感じるみたいらしいんですが、知らないなら知らないで便利さを享受されれば良いのでは…とひねくれております。

 私としては「一瞬で、あるいは迅速に最短で目的地につけない」以外の不自由さはなるべく無くしたいので、装備にお金をかけたり工夫をしてなんとか快適に、便利にしようと四苦八苦します(四苦八苦してる時点で本末転倒?)

 お金で解決できるなら頑張って稼いでなんとかしたい…4次元ポケット早く作って欲しいです。

 そんなわけで、旅とかアウトドアって不自由なのが大前提なんですね。

 それをなんとかかんとか快適に便利にとするんですが、行きすぎてしまうとわざわざアウトドア(お外でやろうと)なんてしなくても…と思ってしまうことも。

 のんびり知らない街を歩いて旅したいなら、飛行機なり新幹線なりでズドンしてしまえばオッケー。
 着いたらサクッとホテルにチェックインして余分な荷物はぽいっとして、気ままに街を散策すれば良いのです。

 ご飯食べてる間もそこらに縛り付けた自転車と荷物を気にしなくていいし、ホテルに帰れば清潔な着替えにお風呂とシャワー、整ったふかふかベッドに空調設備。さぁ明日はどうしよう。ちょっと足を伸ばして隣の県の観光名所も回ろうかしら。ホテルおさえなくちゃ!

 これぞ快適便利な素晴らしい旅。21世紀便利な人間社会万歳ってやつですね。

 それをしないのはなぜか。

 私の場合、一番「あーーー旅タノシィイイーーーーーー!」って感じる瞬間があるのです。 

 だいたい天気がいい日。向こうまで続く道。

  歩いてても自転車で走ってても、何一つ考えずにひたすら気持ちよく「前にだけ進めばいい」と言えるあの一瞬。時間。

 私はあの時間を、旅をしていると何一つ考えずに体で感じれる時間をずっと得ていたくて、不自由な旅をしているのだと思います。

 1-3.ハイテクな時代の旅

 そんな感じで不自由を絶賛全身で快楽に変換してるかわうそなわけですが、先程ちょっと書いた通り「工夫や技術を組み込みすぎるとわざわざ旅とかしなくても」と思うひねくれものでして。

 現代の旅をがっつり変えてくれたのはやはりスマホというか携帯情報端末でしょう。

 天気予報(これがデカイ)はいつでもどこでも気圧配置まで細かく確認できるし、次の目的地はたちまちキロ数まで把握でき、アプリによっては坂道の有無や大小まで網羅。

 公園をパパッと探せて寝床設置場所もそんなに困らず、夜寝る前の暇つぶしも可能。 すごいぞ現代社会。

 Twitterでリアルタイムに呟きながら日本一周してる人なんてたくさんします。ツイートを見続けていた方が近くに来た時に差し入れをくれたりなんかの支援してくれるというのもあるようで、それもまた新しい旅先の交流となるでしょう。

 中にはブログでアフィリエイトによって旅資金を稼ぎながら旅を続けるというブロガーさんもいましたね。
 便利でハイテクな現代ならではの旅の形です。えぇ時代や…

 私としては地図を用意しなくて済む。メモなどどうしても余分に近い物品がスマホオという小型サイズの荷物だけでまとめられるのが非常にありがたいところです。(予備バッテリーとか重量に関して実は増すのですけど)

 私としては旅って自分の中に求めるものがあるんで、Twitterで告知とか「日本一周中!」みたいなボードを使ったりとかは一切しておりません。

 そういうボードを見て「おぉ日本一周してるのか!話聞いてみたいな〜」で交流があったりするので、おおっぴらにアピールすることが悪いこととはもちろん考えていませんが。

  んじゃなんでブログ書くねん。ってつっこまれるかもですけど、私も全く未知の環境(例えば真冬の北海道とか)に行く場合など、どの程度の装備であれば生存可能かという見積もりが取りにくかったりします。そういう時にネットで検索すると、同じこと考えて突撃していった先人のバカ(尊称です)な方が残してくれたブログなんかがかなり役に立つことも多いんですね。

  なんで、私も装備なんかやらの情報を置いておけば、いつだか誰かの役に立つかも。と思って書いております。

 少し話がそれましたが、こんな便利でハイテクな時代。

 わざわざ不自由なスタイルで旅を敢行するわけですが、便利にしすぎることで私もちょっと「あれ違うな…なんか」となったことがあります。

  一番それを強く感じるのがマップとナビ機能です。

 1-4.不自由でなくなる?ハイテクな旅

 スマホで得る恩恵でもかなり大きな部分がこの位置情報を手軽に得ることができるという点ではないでしょうか。

 私もかつて始めてスマートフォンを購入した動機は「地図帳が不要になる。GPS 端末が手に入る」でした。

 知り合いの日本一周勢もナビアプリを使用して、ルートの行程や坂道、かかる時間の大小を吟味していました。

 私もこの間1週間で北陸をチャリンコ縦断したのですが、今日は何キロと目安を立ててどの辺りまでかとマップで確認していました。

 が、ふと思ったのです。マップは確かに便利なのですが、当たり前ですがマップが弾き出すルートは最短ルートであったり、とにかくゴールにつくためだけのルートです。

 行きたい場所にたどり着きたいだけなら、電車でも何でもいいじゃないか。
 これではマップに走らされているだけではないか。
 
 本来道中の線も楽しめる行程が、スタートとゴールの点と点しか感じられないものに思えました。

 元来、人の社会にはマップナビゲーションもGPSも普及なんてしておらず、そこらの看板だけで目的地に着いていたのだ。というか私も子供の頃から自転車で走り回っては看板だけでよくわからないところに行っていた。

 今度からは周りの地形なんかを確かめるとかはやはり使うけれど(寝床探しにはやはり便利)、観光に力を入れている場所ではタウンマップがデーンと設置してある場所も多い。

 なるべく土地の人が設置したマップと看板、それに自分の五感と感性を使って、不自由を満喫できるものにしていきたいと思いました。

2.今回のひとりごとまとめ

 技術もなにもかも日進月歩で、私もソフト面にしろハード面にしろ多大な恩恵を受けて生活や旅をすることができています。

 テントやシュラフなんかも格段に小さく温かく丈夫になり、何かあってもスマホがあればどこにいるのか、なにがあるのか膨大な情報を駆使して自分の経験や知識以上の行動を選ぶことも可能です。

 装備を買うのも下見と吟味ができてればネット通販ですもんね…。

 便利で便利で、かつてはできなかったワガママな旅があっさりと実現できたり、装備の質が上がったことでただ歩くだけ、走るだけの負担も軽くなりました。

 反面、便利になりすぎたToolに知らず知らず頼りすぎ?呑まれすぎている自分を自覚しました。

 快適なことはあらゆる余裕につながり、旅の質を向上してくれるとは思いますが、自分の味わいたい「旅」の空気みたいなものまで失わないよう、Tool(道具)はただTool(道具)として活用していきたいものです。

ひいらぎ   

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