初めて恋した創作物のキャラクターは『空色勾玉』の稚羽矢かもしれない
幼少期、運動神経が悪く、人付き合いも下手くそだった私は、家にこもって本を読み続けていた。
お気に入りの本に関しては、何度も何度も読み返していたので、一度読んだら再読しない派の姉から「そんなに何回も読んで、面白いの?」と不思議がられたものだ。
そんな読み返しまくった本の一つが、荻原規子さんの記念すべきデビュー作『空色勾玉』だ。
思い返せば、あれは恋だったのかもしれない。
この作品は、本当にたくさんの人に愛されている名作なので、いまさら私が作品について解説する必要はないと思