脳内会議は中華料理店にて開催中
夫と二人で散歩していると、古めかしい薬局の看板が目に止まった。具合悪そうなしかめ面の少年の絵が描かれていて、その絵のレトロさが気になったのだ。
「あの看板、見てみて。」
「看板?あぁ、あれね……」
看板を見た夫は、足を止めずスタスタと歩いていく。絵に対する反応もない。
あれ?あんまりピンとこなかったかな?残念。
そう思いつつしばらく歩いていると、夫がおもむろに口を開いた。
「カワツビョウ、ね。」
極めて何気ない感じで、彼がつぶやいた。不自然なくらい、フワっとつぶや