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秘宝新聞vol.13 2021年夏号

こんにちは!秘宝新聞です。
さて
今日は秘宝新聞vol.13 2021年夏号をココに載せてみようと思います。

皆さんどうもこんにちは。秘宝新聞です。 

みなさまいかがお過ごしでしょうか? すっかり夏ですね^^ 6月まではなんだか涼しかったり、暑かったり、 どっちつかずの天気が続いて あたたかくしたらいいのか 涼しい恰好がいいのか、身体がついていけませんでした。 年齢には勝てません。 さて、毎度毎度の秘宝新聞は、変なもの、不思議、 あやしいものヘンテコあやしいもの、を見つけては 楽しく記事にしていきたい私たちの、全くの趣味の 徒然フリーペーパーです。 どこにも行けない時には、こうして思い出話でごまかし 続けている雑談のようなフリーペーパーです。

さて今回は内容が自己満足だよう。
「戸川純の歌詞の世界」

しる子とはつ子の二人ともが愛してやまない戸川純ちゃん。彼女の歌について思いを綴っています。
今度ばかりも本当に読みたい人なんているの?と いう自己満足100%の内容なので、 内心ちょっぴりドキドキしています(^^;

「戸川純 厳選3曲についての考察」byしる子

戸川純ちゃんの曲の中で好きな曲を 3 曲解説するという企 画を思いつきながらも、 世の中全体に投げかけたら純ちゃんファンは沢山いるで あろうが、 この議題を秘宝新聞の読者の中だけで行うというのは、 無謀以外の何ものでも無いと思います。ああ、思います。 でもまぁ、そこは深く考え過ぎずに行ってみよう!

①「赤い花満開の下」(ヤプーズ /アルバム「HYS」より) 私は純ちゃんのソロ、ヤプーズ、東口トルエンズ、非常階 段、ゲルニカなど、 いろんなアルバムを聴いてはいたけれど、 なぜかヤプーズの「HYS」というアルバムだけは聴いていな かったようで、 その中に入っている曲を知らなかったというのが、 ある日、ライブで「ラブ・バズーカ」を聴いて初めてわかり ました。 後日ネットで調べてそのアルバムを見つけて聴くのだけど、 その中に入っている「赤い花満開の下」という曲に惹かれ てしまい 繰り返し繰り返し聴いています。 冒頭ではつぶやくような、こんなセリフから始まります。 「久しぶりに 真っ白い雲を見た 空を見ること自体 久しぶりだった」 曲全体で言うと 恋を終えて 1 人になった主人公が 思ってたより私、丈夫そう、長生きしそう というような内容の歌詞なのだけど、サビでこう歌うの。

「話しかけてくる 樹々の花よ あれは赤い花 赤い花 孤独じゃない 友達もいるし 親兄弟もいるし いざとなったときは 神様もいるし」 これを純ちゃんの素敵な声で唱歌のように歌うのを聴いて、 その頃、私はちょうど自分の周りの環境が変わった後で 孤独を感じたり、めげそうになったり、 感情を抑えたり、我慢することも多くて、 だけど なかなか会えないけど友達はいるし、 いつも家族は励ましてくれるし、 神様もあちこちにいるなぁって安心した。 小さい頃から祖母や母に 山の神様、水の神様、木の神様、土地の神様など 至る所に神様がいるという風に教えられてきたので、 私の周りにはいろんな神様がいて いつも見守ってくれていると思っていた事を 改めて思い出したりしました。 大丈夫、大丈夫、と思いたい場面では 自分に言い聞かせるように脳内で歌ったりします。 意外と小心者なので(笑)

②「オーロラ B」(戸川純/アルバム「好き好き大好き」よ り) 「雪の続く三日目の夜は 燃える暖炉の赤い火が 人の形に見えたのよ あなたはやく帰ってきて」 とにかく全編において心配性な歌詞が続く曲です。 曲間に「ホーホー」と心配そうに歌われるのだけど、 「なんとかよわき娘を嫁にもらってしまったのだろう」 みたいな、夫である男性側に同情するような気持ちと、 「夫を待つ妻はこんな思いで待つのだろうか…」という 妻側の気持ちを考えて聴いていた当時の私は、まだ 13 歳 でした。 でもこの曲はすごく好きで、 とても対照的な押し付けがましいほど強い愛の 「さよならをおしえて」「好き好き大好き」という曲と共に、 私の恋愛観の基礎を作った曲でもあります。 私は 13 歳でこんな感じだったので、 初めて彼氏ができたのは 19 歳と、かなり遅咲きでした。 そりゃそうだと今なら思えるんだけど、 でもほら「遅咲きガール」という曲もあるし いろいろちょうど良かったんだと思います(笑)。 そして、ここでプラスして挙げた 3 曲も含めた 4 曲全てが同じ 1 枚のアルバムに入っているのも秀逸です ね。

③「赤い戦車」(ヤプーズ/アルバム「ダイヤル Y を廻せ!」 より) これはライブで聴いて好きになった曲。 曲は知っていたんだけど、 ライブで聴くと歌詞がすごく入ってくると言うか 歌詞を投影したような景色が見えるんですよね。 「突き上げるあつい想いが描きなぐった血の色の ペインティングス まるでキューブな自己実現 生きるために生まれたんだと確信する色」 ライブでは、最高にカッコ良いバンドの演奏と 純ちゃんの厚みのある声も相まって 少し黒味がかった血の色のような赤が目の前に広がって 天を仰ぐように、ライブハウスの天井を見上げてしまう。 そして曲中、 時折叫ぶ純ちゃんの「あーーー」に泣きそうになる。 純ちゃんのライブではいつも 生きるってことを続けて行こうと思うんですよね。 死にたいとかそういうのではなく、 病気やけが、事故なども 避けられることは努力して避けて行こう、 気をつけられることは努力して気をつけて過ごそう、って思 います。 普通に生きていたら改めて思わないかもしれないけど、 ライブに行くと私は 「よし、また来れるように頑張ろう」 「まだまだ元気に生きていよう」って思う。 また純ちゃんに会えますように☆と言う願いをこめつつ、 私もいつまでも元気に過ごしたいと思います。

以上、厳選した 3 曲について書いてみました。 もうね、本当は好きな曲はもっともっとたくさんあるのだけ ど、 今回、自分の思いをこうして書けて良かった。 想像以上にスッキリしました。 とっても良い企画でした(笑)。


「戸川純の歌と私」byはつ子

戸川純といえば、一般的に知られるイメージは、 元祖不思議ちゃんとか、TOTO のウォシュレットの CM の イメージなのでしょうか。 不思議な人、プッツン、病んでるイメージ? それより、この新聞を読んでくださっている読者の中に彼女を知っている人は居るのでしょうか?

ライブに行くと若いお客さんが結構いたりします。(最近はTikTokで「バズった」なんてことがあったからか、純ちゃんの歌が聞こうと思っていなくても聞こえてくることがあり、うれしいです。すごい!純ちゃん。YouTubeのコメント欄には若い世代の人たちのコメントがあったりして、60歳を過ぎてもなおファンが増える純ちゃんの魅力。)

さて戸川純ちゃんの曲から3曲選ぶということで、難しかったけれど、選んでみましたよ。
彼女の歌は私にとって「生きるための何か」であり、生きる事ってなんなのか?を 考えるきっかけとなった人物と歌なのです。
おちゃらけた、ぶっとんだイメージで思われがちだけれど。

13歳で戸川純の世界に出会って、カレコレもう30年以上 40年近くファンなので、なので、なので好きな曲を絞るのは難しかったけ れど、書いてみようと思います。

まずは「サンプル A という歌を。

これは、メロディーがとても美しくて、素晴らしい曲で そして歌詞がもう結構な狂気の沙汰であります。 どんどんおかしくなる様子がちょっとかわいい。

サンプル A   詞:戸川純 曲:吉川洋一郎
青草の川辺に 落とす涙で 輝く川面に浮かぶ ウォー夕ークラウン 私は切なくて 泣かずにはおれない 私は切ないのよ ねえヒメジョオン まだ冷たい川に 身体を沈めて 息が止まっても 誰も見つけないで 私は腐乱して 川に溶けゆく 私は川に溶けるのよ ねえヒメジョオン この小川を流れて やがて青い海へと ああ 8 月の海になるわ そうあの人は海が好きなの 漂う浜辺に あの人は来たわ 変わらぬ姿で 彼女と泳ぐのよ 私は嬉しくて 笑わずにおれない 私は嬉しいのよ ねえサンゴショウ 潮に乗って流れる 私を飲む喉へと ああ 8 月の奇跡になるの そうあの人と一つになるの ああ誰一人知らぬことだなんて 私はおかしくて笑わずにおれない
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好きな男性との恋。恋は成就できなかったのでしょうか。 彼女は死を選び、川に溶け。川から海へ。海の水になっ た彼女は、彼の姿を見つけます。誰にも知られることな く、彼の中に入り込むことが出来た彼女。 おかしくて笑わずにおれないところが 狂気であり、戸川純の可愛らしさのように思えます。 私にはそう思えます。無事彼とひとつになれて良かった ね。と、声をかけずにおれない。

次に挙げるのは「踊れない」

踊れない   詞:泉水敏郎 曲:泉水敏郎
ああいつもおんなじ動きで ハイハイしゃべれることはこれだけ それより欲しかったのは 私のためのロボットのためのロックンロール なぜ私にダンスの踊り方おしえてくれなかった 私の動き決められてる 私の仕事決められてる 思いどおりに動けない アンチョン イイイイイイイイ ヤッハ アンチョン イイイイイイイイ ヤッハ アンチョン イイイイイイイイ ヤッハ アンチョン イイイイイイイイ ヤッハ ああいつもおんなじ動きで ハイハイしゃべれることはこれだけ それより欲しかったのは 私のためのロボットのためのロックンロール 私にも音楽わかります 私にもリズムわかります わかるだけ 踊れない アンチョン イイイイイイイイ ヤッハ
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この歌を聴いては 自分の生き難さと重ね合わせていた13歳でした。
白眼をむきながら歌う、純ちゃんの姿も強烈で、そんな姿に憧れを抱いていました。

最後に「箱に入った8月」という歌を!
色々な曲を思うけど、悩んで悩んで、最近の!と思った ので。
作詞はずいぶん若いころにしたみたいです。 そして実話だそうですよ。

箱に入った8月   詞:戸川純 曲:Dvořák
緑の8月 山中湖畔で ひとり占めのように 木漏れ日せせらぎ キラキラみなもは あたかも歌のよう ボートを漕いでる男女のまぶしい 笑顔ながめながら 白いコンバース 汚れも気にせず 湖畔を散歩する 別荘からそう遠くなければ ひとりで出てもいいと許しが出て 一歩一歩がすごく貴重なもののように 感じながら ゆっくりゆっくり歩く 17の頃誰もが皆 卒業したものってなあに 知らないうちに大人になり 忘れてゆくものってなあに 箱の中に閉じ込められて わからぬことばかりなのに わたしはいったい何ものから 何から卒業したの 緑の8月 山中湖畔で ひとり答えを出す 木漏れ日せせらぎ 自由のなさは 続いていくのだろう 小鳥 のさえずり 我が生涯を 是即ち青春と 嗚呼 悟り開くかの如く
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この歌を聴いたとき、わたしはそれまで自分は成長のない幼い人間 だとずっと思っていたけれど、 生涯ずっとすっと青春なんだとしたら。 そうだとしたら素敵だな。と感じたのデシタ。

おススメbook

今日のお勧めは!!! 『孤独を楽しむ本 100 のわたしの方法』 イラストレーター田村セツコさんの本です。

83歳!?にはみえません。 とても若々しく可愛らしいです。 私と同世代の方だったら必ず見たことがあるイラス ト。 セツコさんの毎日を楽しく生きる工夫がいっぱいの 本。読んでいてとても楽しい気持ちになります。 こんなおばあさんになりたい☆

*編集後記*

秘宝新聞 2021 年夏号 お読みいただきありがとうございます。 またまた今年も暑い夏がやってきますね。 身体に気を付けて、たくさん新鮮な空気を吸って 生き延びよう。


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