穐田誉輝(投資家)が考える今後の投資とは?分かりやすくご紹介します。
専門的なポータルメディアをまとめることで、総合的なポータルメディアを作り、多くの人に利用してもらえるようにと設立されたのが株式会社くふうカンパニーです。
カカクコム時代から専門性のあるポータルメディアを作ろうとし、エンジェル投資家として、「働く株主」として現場に立ち続けているのが穐田誉輝さんです。http://xn--o9jl2cn0549dcvbi30dpg1c.com/%e7%a9%90%e7%94%b0%e8%aa%89%e8%bc%9d%e3%81%8c%e7%90%86%e6%83%b3%e3%81%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%8d%e3%81%9f%e8%b5%b7%e6%a5%ad%e3%81%ae%e5%a7%bf/
菊川怜さんのダンナさんとして知られ、最近ではロコガイドの社長として新型コロナウイルスの状況下に役に立つサービスを展開しているのが穐田誉輝さんです。
人の役に立ちたいという気持ちやエンジェル投資家としての矜持を持ち合わせていた穐田誉輝さん、カカクコム時代から専門的なポータルメディアを作り上げ、クックパッド自体には総合的なポータルメディアを作ろうとし、それぞれのノウハウを得て作りだされた会社が株式会社くふうカンパニーです。
穐田誉輝さんは金を出すが口も出す、そしは働く姿を見せるやり方を行っており、別名「働く株主」とも言われています。
そんな穐田誉輝さんの手にかかれば、多くの企業を上場させます。穐田誉輝さんのこれまでとこれからの野望をチェックします。
起業を夢見た時期は意外と早かった
エンジェル投資家として活動を重ねてきた穐田誉輝さんですが、その素養を身につけたのは、青山学院大学卒業後に就職したジャフコです。ベンチャー投資を行う会社であり、スタートしていきなり大型案件をゲットするなど、ベンチャー投資でのノウハウや人脈を築き上げます。
この当時には既に起業を目指すことを想定しており、その知識を色々と身につけていた状況です。
こうしてベンチャー投資の会社でサラリーマン経験をした穐田誉輝さんですが、起業をするために自分には何ができるのかを真剣に考えていました。こうした中で穐田誉輝さんはある結論に至ります。それが「会社はビジネススクール」という持論です。
会社側は1人前の人材になってくれるよう、様々なノウハウを提供していますが、これを理解しつつ、できる失敗はどんどんしていこうと考え、色々な仕事をこなしていきます。結果的に会社の経営や営業のやり方などをサラリーマン時代に多く経験することになります。
起業のマインド強めの時期に考えていたこと
穐田誉輝さんからすれば、会社員として働くことは通過点のようなものだったわけですが、そんな穐田誉輝さんは後輩を抱え、中間管理職のようなポジションにいたこともあったようです。そこではなかなか部下がついてこないようなこともあったとのこと。
そんな時、穐田誉輝さんはどんな行動をとったのか。それは自分が前線に立って仕事をバリバリとこなすことでした。説得するためにとった行動は、自らが率先して仕事を行う事。
部下よりもできなければついてこないと、穐田誉輝さんは必死に仕事をこなしていきます。海軍大将の山本五十六氏が残した「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」をまさに地で行くような言葉です。
穐田誉輝さん自身がやってみせるというやり方は、働く株主と言われるようになってより具現化したものへと進化していくことになります。
起業のマインドが強く、いずれは独立することを強く考えていた穐田誉輝さんにとって、会社に雇用されている感覚はなかったと言います。
会社から与えられる給与以上の結果を出すから、その代わり、会社からノウハウをもらう、そんな感覚で仕事をやっていたそうです。
現状、独立を目指すサラリーマンは多いかもしれませんが、結果を出すから起業に必要なノウハウはいただくという考えをどれだけのサラリーマンが行っているかが気になるところではあります。
ベンチャー投資で穐田誉輝さんが気づかされたこと
働く株主、エンジェル投資家など様々な異名を持つ穐田誉輝さんですが、ベンチャー投資を長年行っていたこともあってか、投資に至るまでの決断が速いことでも知られています。
実際に何回か会っただけで積極的に投資をやって、働く株主として経営陣の中に入っていくなど全ての行動が迅速であることが穐田誉輝流です。
新卒からベンチャー投資に携わり、いい思いをすることもあれば、痛い目にも遭ったことがある穐田誉輝さんにとって、資本を集めてしまえばそれですべてが丸く収まる簡単な世界ではないことをしっかりと熟知しています。
そのため、お金集めに熱心な経営者に厳しい目線を向け、まずは知恵を絞ることを求めます。たとえお金を集めたとしてもそれを増やせなければ意味がないからです。
少ない資金であっても、やりようによっては大きく増やすことができるのは穐田誉輝さんの経験の中にあります。穐田誉輝さんは、お金を出して口も出す人物かもしれませんが、そこにはちゃんとした考えがあることがうかがい知れます。
第二の穐田誉輝が出てくることを願う気持ち
エンジェル投資家としての活躍を穐田誉輝さんはしていますが、同時に穐田誉輝さんに続くようなエンジェル投資家の存在はあまりいないのが実情です。とにかく積極的に出資を行い、自らも介入していくようなスタンスで働けている人がいないために、本当にお金を求めるベンチャー企業などにお金が回っていないのが実情になっています。
そして、起業家が日本で積極的に登場するようになるには、起業家が他の起業家と連携するなど、人脈形成をもっと活発に行っていくべきではないかと穐田誉輝さんは考えています。また穐田誉輝さんは、日本にはお金があるけれど、それを活かすことができる経営者は足りていないとも考えており、経営者育成を急ぐべきという考えを示しています。
日本でも起業家に対する投資が積極的に行われた一方、短期的こそ結果が出たものの、中長期ではあまり芳しくない結果になるなど、次につながらないケースが増え始めており、穐田誉輝さんはそのことに苦言を呈します。
お金をもらうだけもらう、だけど、満足に返すことができない、色をつけて返す企業なんか数えるほどしかない、こうした経験を自分のお金を使ってしてきたからこそ言える、穐田誉輝さんの苦言と言えるでしょう。
くふうカンパニーの試み
クックパッドで志半ばに退任を余儀なくされた後に立ち上げたくふうカンパニーでは、経営者や起業家の育成を行い、実際に候補者たちが様々な仕事に励んでいます。
くふうカンパニーはロコガイドとの経営統合が決まっており、穐田誉輝さんがクックパッド時代にやりたかったことが実現しようとしています。
穐田誉輝さんの持論は「会社はビジネススクール」ですが、その構想を自分の手で実現させようとし、その成果を新たな会社で発揮させようとしており、スケールの大きさを感じさせます。
穐田誉輝さんのイズムを持った人物がどんどん増えていけば、お金を必要とする優秀な企業のところにお金が回り、日本経済は大きな発展をしていくかもしれません。穐田誉輝さんのような存在が1人でも多く出ることを願わずにはいられません。
人のためになること、社会のためになることを1つでも多く実行していくために、穐田誉輝さんは自分のお金やこれまでの経験も惜しげもなく注ぎ込んでいます。それまでの事をできる人はなかなかいないでしょう。