森田香央里が考えるブラック校則とその先の展開

人権にかかわる様々なブラック校則がいまだに改善されず、放置されている現状があります。このまま放置すると学校にとって不利益なことばかりであると主張するのがアシストマーケティングでwebコンサルティングやwebマーケティングの事業を行う代表取締役社長の森田香央里さんです。https://shachomeibo.com/post-936/

これまではただただ理不尽とされてきたことが、最近になってこれは問題ではないかと語られることが増えてきました。特に問題視されるようになったのが学校での様々な校則についてです。
アシストマーケティングの代表取締役社長である森田香央里さんは、このブラック校則に関して強い危機感を抱いています。ブラック校則が与える影響だけでなく、その先のことへ色々な懸念があるからです。

ブラック校則の一端を最初に説明すると、下着の色は白であるべきだと学校が指定し、本当に白い下着をつけているのか生徒指導担当の教師がチェックするというものです。いくら校則があるからとはいえ、実社会でそんな行為に及べばセクハラに値します。しかし、校則を理由にそれはセクハラではなく教育になる、このことに森田香央里さんは怒りを隠しきれません。

ブラック校則は昔からの問題である

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最近になってブラック校則という言葉を聞いた印象を持っている人が多く、実は森田香央里さんもブラック校則なる言葉を聞いたのは最近だったようです。

森田香央里さん的には、ブラック企業と同じ意味合いでブラック校則を言っているだけで、実際は真っ当な校則までブラック校則としているだけではないのかと考えていたのだとか。しかし、ブラック校則というフレーズは1年以上前から出ており、問題になっていました。森田香央里さんはその事実を知り、不明を恥じたそうですが、調べていく中で驚いたのは、これだけブラック校則と批判されながらそれが撤廃される動きになっていったのは2021年に入ってからで、それまでは全然改善されてこなかったという点です。

この部分を森田香央里さんは非常に危惧しています。ブラック校則の中には先ほど紹介した下着の指定もありますが、何十年も前からセクハラのような校則が放置され続け、それに対して声を挙げることすらできなかったこと、その校則がセクハラではないかと疑う人物すら少なかったことが大きな問題だと森田香央里さんは考えています。

ブラック校則の成り立ちに喝!

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森田香央里さんが疑問に思っているのは、なぜブラック校則のようなものが出来上がったかについてです。実際に調べてみると、明確にその校則が決まった理由はほとんど出てきませんでした。

例えば、法律において、なんとなく決まったなんてことは考えられず、明確に法律を定めた理由があります。そして、その理由が時代遅れであれば改正、もしくは廃止を検討するのが普通です。しかし、ブラック校則の場合はなぜ決まったのかすら分かっていないため、結局、ブラック校則の改正、廃止を考えるようなことにならず、現在まで放置され続けてきたというわけです。
いわば、教師の恣意的な運用を認めることになり、気に入らない生徒を叩き潰すためだけに校則を活用し、うっぷん晴らしの道具に利用していたと言われても仕方ないと森田香央里さんは考えます。

森田香央里さんは教師が恣意的な運用でブラック校則を利用することへの怒りをにじませていますが、実際にこのような理不尽な経験をした人は少なくないでしょう。

なぜこれをしてはダメなのかという問いに、校則で決まっているからという答えでは、次につながりません。なぜそんな校則があるのかと聞いて、よくわからないという答えだと、不必要な校則であると言わざるを得ないでしょう。
そのことへの疑問が最近の若い人たちに本当にあるのだろうかと森田香央里さんは不安に感じています。

社会に出て従順さは足かせになると考える森田香央里さん

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会社の社長を務め、マーケティングを手掛けている森田香央里さんにとって、ブラック校則は、セクハラなどを正当化させかねないだけでなく、明らかに理不尽で、間違った校則に対しても粛々と従ってしまう子供たちが増えてしまい、ルールだから仕方ないと考えるのをやめてしまう大人を生み出すのではないかと懸念を抱きます。

森田香央里さん曰く、森田香央里さんの時代にもブラック校則はあったものの、そんなものは守れないとばかりに、教師に指摘されない程度に校則を破って、自分なりの自由を楽しんでいる同級生が多かったそうです。
最近の学生の中にも森田香央里さんたちのようにしていた人も多いでしょうが、ブラック校則を結局認めてしまい、たとえブラック校則であってもルールを破った人間を認めない風潮が出ているのではないかと考えています。

学生の時から、波風を立てずに過ごそうとする人が多くなってしまえば、疑問を持つのは悪で、とにかくやり過ごせば幸せなのだという間違った価値観を持つ大人ばかりになると森田香央里さんは不安に感じているようです。

森田香央里さんはなぜ疑わない生徒に不安を抱くのか

ブラック校則にすら怒りの気持ちがわかず、ルールが間違っていると主張しない、しかも、ルールはルールなのだから守るべきだと主張する生徒も少なくない、これで本当にいいのかと怒りに近い感情を森田香央里さんが持つ理由として、将来的な社会貢献や新たな商品、サービス開発のモチベーションの低下につながるというものを挙げます。

ボランティア活動は、社会情勢的に社会福祉が行き届いていない、なぜ困った人たちの支援をしないのかと不思議に思い、ボランティアを通じて支援を行う、これは社会のあるべき姿だと森田香央里さんは考えます。また、なぜこのようなサービスがないのか、なぜこういった商品が世に登場しないのかと現状に対して疑問を持って、世のため人のためになるものを作りだしていくのも、社会人がやるべきこと。
ブラック校則で考えると、下着の色を指定すること自体がセクハラで、それを男性教師がチェックすること自体明らかなセクハラではないかと誰もが思います。
そんなことすら考えず、仕方ないの一言で諦める大人になった場合、将来的に明るい未来が待っているかと考えると、どう考えても幸せとは言い難く、誰かが声を挙げるのを待つだけという状態になります。そんな人間に社会人としての魅力があるのか、あるわけがないと森田香央里さんは力説し、現状に対する強い不満をぶつけています。

ブラック校則は指示待ち人間を生み出す?

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森田香央里さんにとって、学校は会社にとって都合の良いサラリーマンやOLを育てるだけの場所だと切り捨てています。

ブラック校則に従順な態度をとり、部活動では顧問の高圧的で暴力的な姿勢を咎めもせず、反発もしない大人は、ブラック企業に入ってもそれが当たり前であると考えるはずです。

これはおかしい、もっと改善できるはずだと前向きにいい方向にもっていくことをしようとしない部下はいらないとも語ります。会社に行けば、指示待ち人間を嫌いますし、上司の立場に立てばそれがいけないことはよくわかるでしょう。しかし、指示待ち人間は子どもの時から育成されてきており、子どもが指示待ち人間になりたくてその道を進んだわけではありません。
大人が都合のいいように育てた結果が指示待ち人間ばかりの状態。ブラック校則に対する姿勢は、それだけにとどまる問題ではないと森田香央里さんは締めくくります。

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