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留学日記5

11月になった。
気温の差がめちゃくちゃ激しい。
朝は結構あったかくて、夜は死ぬほど寒い。

10月末に先生に「明日からめちゃ寒くなるからダウンとかパーカーとか着てきて下さいねー」
って言われた。

僕はその先生が嫌いだった。
いつもつまんない冗談言うし、冗談かと思ったらホントだしとにかく言う事聞きたくなかった。

ダイニングホール(食堂)に行くとホール全体がおばけやちっこいカボチャで飾り付けされていてもうすぐハロウィンだと言うことに気づいた。

相変わらず美味しくないご飯を食べながら
友達に「今日23度だし明日から寒くなるわけないよねー」って感じの話をして僕はその日半袖短パンで寝たら、次の日風邪を引いた。

その日の夜中から気温が急激に下がり
最高気温9℃最低気温-1度くらいになってた。
1日寝たら治ったからラッキーだったけど寒暖差にかなり驚いた。

たまに僕は捻くれすぎて、人の言う事を聞きたくなくなる時があるので良くないなと改めて思った。でもやっぱ嫌いな人の言うことは聞きたくないからあの先生の言う事はこれからも聞かない。

風邪が治った次の日ルームメイトの1人がカボチャを持って部屋に帰ってきた。
彼はその小さいカボチャを僕にニヤけながら見せてきて、「そのカボチャどこで買ったの?」と聞いたらニヤけながら「ダイニングホールで盗んできた」って言っててアメリカ人だなと思った。

その後僕はハロウィンパーティにも行った。
こっちの大学では10月の28.29とハロウィンパーティが街全体行われる。子どもも大人も仮装して、パーティをする。僕はこっちでできた友達コビィとチャドと一緒に街を歩いた。

昼は子どもとその両親達が楽しく歩き回ってフリーマーケットやお菓子を配りあって楽しんでいたけど、夜は大人の遊び場って感じだった。馬鹿でかい音楽を流して皆んなでイェーイみたいな。
一つのイベントに対して皆んなで一緒に盛り上がれるこの感じが素晴らしいなと思った。

けど僕とチャドはあんまりそう言うのが好きじゃないので、2人で話して僕の家の近くにある心霊スポットに行く事にした。

それはでっかい精神病院で、こっちでもかなり有名な場所らしい。1950年代からロボトミー手術、虐待、薬物療法を患者に行い、何千人という人を殺してきた病院だった。大量殺人鬼のビリーミリガンが入院していたことでも有名らしく、夜中になると幽霊達が追いかけてくるとか、叫び声が聞こえるとか死体の形が地面にこびりついて取れずそのまま残ってるとかも言われてる。

今は遊び半分で入ってきて嫌な体験をする人が多すぎて博物館としてリニューアルしたらしく中には入れないが外だけでも見てみたくて行った。

行ってみると中はまだ電気がついていて別にそんな怖い所ではなかった。この病院の横には警察の寮があるらしく、何してるんだと職質みたいなのをされて、この精神病院を見にきましたって言ったら「ここは遊び半分でくる所じゃないし、人が死んだ歴史、アメリカの黒い部分がある場所を馬鹿にしに来るのはダメだ。」と言われてしまい。確かにと反省して僕らは家に帰って2人でいつものように桃鉄とかしながら、英語と日本語を教え合いっ子していた。

なんか僕とチャドにとってはいつも通りの一日だったけどこう言うのも悪くないなと思った。

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