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留学日記2

ホームシック《homesicknessから》故郷や家庭を懐かしみ、異常に恋しがる気持ち。 郷愁。 懐郷病。

留学に行くと人と話せない苦しさ、一人ぼっちでいる寂しさが大半の学生はホームシックになり部屋から出られなくなるから気をつけなさい。と教授は留学前に僕らに何度も言っていた。

詳しく説明すると人は自分の故郷を離れて新しい地に行く時に異文化に適応しようとするが、もしそれが中期から長期滞在の場合、精神状態に変化が現れる。

このグラフは横の矢印→が時間
縦の矢印↑が適応度(精神状態)のを表している

最初の1.2週間は何もかも新しくて面白いと思うが、その後に徐々にストレスを感じホームシックになる。そこで頑張って理解を深めることができれば、ホームシックから数週間から数ヶ月後異文化に適応できると言う事らしい。

(実際はホームシックと適応期を行き来する人が多いらしい。)

ぶっちゃけ僕はそんなことにはならないと思った。だって1人でいるのがとても好きだし、大人数でワイワイするよりも少人数で遊ぶのが好きだからだ。だからこっちに来ても別に1人でいる事は苦ではなかったし、ホームシックにはならずにこのまま4ヶ月楽勝で過ごせると思っていた。

しかし

僕はアメリカに来てから2週間足らずでホームシックになった。

それは日本にいる家族や友達が恋しいからでもなく、この国の人達と価値観が合わないからとかではない。何が僕をここまでホームシックにさせたのか。それは食だった。

正直アメリカ食にここまで追い込まれるとは思ってもいなかった。洋食も好きだし最初の数日は特に何も気にならなかった。たが日が経つにつれ段々と日本食とアメリカ食の違いが見えてきた。

それはダントツで旨味の有無だ。

日本人が発明したと言われてる旨味。
昆布や魚から出汁をとる調理方法や味の素(うま味調味料)とかいう何にでも合う最強の化学調味料などを開発したのは日本人だ。
アメリカには当然この味成分はなく、単調なのだ。

例えるのが難しいが、日本食を食べた時の僕の中でのイメージは「出汁が効いてるな」とか
「味に深みがあるな」とか「色んな食材の香りや旨味がするな」とかとにかく一つの料理の中の味のバリエーションが多い。

一方アメリカでご飯を食べた時口の中で感じるのは「ケチャップ!!!!」「チーーーーズ!!」
「ソーーース!!」「甘い!!!!」みたいな。
味がシンプルでこういうのも美味しくて好きなんだけど毎日は食べれないと僕は感じだ。
大学内の日本食レストラン(アメリカ仕様)でご飯を食べた際も色んなものが甘く味付けしてあった。(馬鹿にしたり否定してるわけではない)

やっぱり日本食は偉大だ。日本に生まれてよかったと思ったが、それと同時に僕は日本に帰りたくなった。ご飯が口に合わなくて、外に出るのもめんどくさいし、僕の寮はキッチンもないので料理を自分で作ることもできない。そして食堂以外のお店の料理で数店舗良いお店はあったがどれも高くて軽々と行ける様なお店ではない。

かなりショックだった。こんなことになるなんて思ってなかっし空港で引っかかるとめんどいと思ってたので、日本食も持ってきてななった。
この1週間はかなり地獄だった。ひもじかった。

現在は車で1時間くらい行ったところの日本人がやってる日本食マーケットで買い物をしてストックする様にした為この問題は解消されたが、今だにちゃんとこっちの食堂のご飯はそんなに食べれない。留学中のかなり大きな課題である。
ジャックという初めてこっちでできた友達に連れてってもらっている。本当に彼は親切だ。感謝しても仕切れない。。。

日本食すごいぞ、本当にすごいぞ。
本当に恋しい。野菜炒めが食べたい。100円寿司が食べたい。ラノ壱のラーメン餃子セット900円が食べたい。こっちはちび寿司10貫セットが1500円とか2000円とか。
わさびはガムみたいな緑色で醤油は袋の材料表記を見たら塩と水とカラメル色素とよくわからない化学物質で出来てるのだ。(これで醤油の味がするんだから怖い)表記を見た時店の中でヒェーってなってしまった。

日本に帰ったら、沢山ご飯作って食べよう。
野菜炒め、角煮、インスタント袋麺、豚バラ肉焼いて焼肉のタレで味付けしたやつ、何でもいい。
とにかく食いまくってやるんだ。
そして1日1食生活で痩せたこの身体と縮んだ胃を膨らますのだ。

食以外は全てが快適すぎる。気を遣わなくていいし本当に生活しやすい。食以外は!!

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