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留学日記4

ここに来て2ヶ月が経った。

僕は国籍性別問わず色んな人達の価値観に触れて、自分のこれからの生き方について考えている。もちろんこっちで数人の友達が出来てちょくちょく遊んだり、授業中にふざけて怒られたりなんかして楽しい大学生活を送っている。

だけど時々じっくりこれからについて考える時もある。

これからの人生とか、今の世の中への不安とかもうとにかく色々。

20歳になって日本では色んなことが出来るようになったが、別の言い方をすればこれからは今まで以上に"自分の行動に責任と選択"が迫られることになるという事だ。

こっちでは21歳からアルコールや一部のドラッグが自分の選択で出来るようになる。それに伴って責任感もまた今まで以上にグッと増してくる様なそんな感じがしている。

僕はあまりお酒や大麻やエクスタシー的な物にあまり興味を惹かれない。(それらをやっている人が嫌いとか否定したいわけではない。上手く付き合っていて、とても良い人も沢山沢山いる。)
確かにどれも適度に使えば人との仲を深められる良い物だと思うし、使い方によっては医療に用いる事もできる良い物だと思う。
けどやっぱりその反面、過度な摂取は体へ悪影響なだけでなくその人の人格を変えてしまい他人に迷惑をかけてしまったり、最悪死んでしまうかもしれない。それはとても悲しい事だ。

こっちに来てからそういうのを目にするのは多くなって最近は悲しくなる事が増えた。

ある日の夜、酔っ払った友達の人格が変わって夜中に起こされて淡々と何度も何度もの同じようなキツいことや差別的な事を言われて悲しくなったり、お酒を無理やり飲まされそうになって俺は良いやと言ったら不機嫌になり意地悪されて、体調が悪くなってしまったり、何とも言えない気持ちになった。それからも色んな種類のドラッグについてやり方を教えてくれたけど、やっぱりどれも僕は惹かれなかった。彼は部屋を出て行ってしばらくして次の日の昼に戻ってきて、昨日のトリップがどうだったとか色々話してたがやっぱり良くわからなかった。

疲れた僕を見て別の友達が外に出て話そうと言ってくれたので、僕らは部屋から少し離れた所で話した。友達は僕に「彼は色んな物をやっていて、ドラッグとアルコールの依存症で、酔うと人が変わって意地悪になってしまうんだ言った。これは俺の主観だけど、ドラッグもお酒もしてもしなくてもどっちでも良い、それは各々の選択だから。だけど友達がああなってるのを見るとやっぱり悲しくなる。今晩の出来事は君のこれからの選択を考えるキッカケになるかもね。」と言っていた。

それから僕は自分が今どう生きたいのかを考えた。僕の周りには運が良く色んなタイプの友達や先輩、クラスメイトがいて各々全く異なる性格と考え方を持っているから、彼らの考えと価値観を照らし合わせて「これは人生に取り入れたい」とか「これは何か自分は惹かれないな」とかじっくり考えてみた。

すると何となく本当に生きたい今の自分の理想像みたいな物が少しずつ見えた。
お酒もドラッグも俺は今の自分は惹かれないから良いや。自分の思うように生きてみようと思った。

もし自分の選択が周りの友達や先輩からそれはやめといた方が良いと言われたとしても、それが誰かを遠ざけてしまう事だとしても、とりあえず今の自分を気持ちを尊重してみても良いんじゃないかなと思った。

誰かと仲良くなるキッカケをひょっとしたらこの選択が狭めてしまうのかもしれない。
けどやっぱり今の自分の気持ちを大切しようと思った。考えが変わる時が来るのかもしれないが、今はその時ではないんだと思った。

今まで色んな気持ちを無視して見て見ぬふりをしてたから、周りに合わせるだけじゃなくて、少し自分の事も大事にして自分に合ったスタイルを作るぞー。

少し真面目になっちゃったので最後に明るい話を。

Anxiousのライブに行った。


正確にはThe Wonder Yearsの"The Greatest Generation"リリース10周年ツアーでAnxiousとSweet PillとAction/Adventureを含めた4バンドで回るツアーだ。

僕らが行ったのはケンバライブという名前のZeep Nagoyaくらいのキャパのライブハウスだ。

連れてってくれたコービィとチャド
雰囲気がZeepと似てる

このキャパのデカさなのに現地の人からしたらそんなに大きくないライブハウスらしい。
感覚やばすぎだろ。

Action/Adventureがトッパーですんごいかっこよくてお客さんも盛り上がってた。
初めて見たんだけど、Imposter Syndromeという曲が最高だった。音の作りだったり、照明の使い方、盛り上げ方がすんごい上手いなと思った。前の方ではモッシュが起きていて最高だった。

Sweet Pillのライブがめちゃクールだった。Bloodから始まり、気だるそうで大人っぽいステージでの立ち回りや曲も本当に最高だった。ちょっとお客さんと共演バンドを小馬鹿にして煽る感じのMCが面白かった。High HopeもDog Songも最高すぎた今も聴きまくってる。

Anxiousで僕はぶち上がって隣にいたクソデカアメリカ人と一緒に肩組みながら歌ったり、Call From Youで暴れていると僕らを中心にだんだんピットみたいなのが出来上がって行って僕はそいつらに見事吹っ飛ばされてしまった。(でもちゃんと楽しかった)新曲Down, DownからのAfternoonの繋ぎ最高だった。

The Wonder Yearsのライブはとてつもなくてお客さんのシンガロングのデカさは日本よりもとてつもなくデカくて驚いたったし
Cigarete Smoke〜🎵って歌い出した瞬間にお客さんが前にブワァーって動いてダイバーが続出。
もちろんMCも最高で

「あれから10年経って俺たちの世代のあの頃のお客さんも変わってライブに来なくなった。子どもの面倒や家事、仕事があるのももちろん俺はわかってる。理解してる。けど今の俺たちは最強なんだ。わかるか!今日という日は2度と来ないんだ。今の俺たちを見にきてくれ。そして今日来てない仲間達にこう伝えてくれ、忘れるな!俺たちはThe Greatest Generationsだ!!」

って言ってTeenage Parentsが始まって感情が抑えきれなくてピョンピョン飛んでたらAnxiousの時のデカいやつが俺を持ち上げてダイブさせてくれた。すんごい怖かったけど楽しかった。
ライブが終わった後彼は僕の所に近寄ってきて僕を抱きしめて「今日は本当に最高だ!めちゃくちゃ楽しかった!!」と言って去って行った、彼とはまた会いたい。

終演後Anxiousのメンバーみんなと久しぶりに会えて色々話し合えて本当に本当に嬉しかった。
会った瞬間に「ヒグーチィー!ヒグーチィーが母国を飛び出てアメリカにいるよ!これがオハイオのヒグチスタイルだぜ!」って言っててとても面白かった。

この思い出はこの留学の中で間違いなく一番の思い出になるだろうと思った、

俺は絶対アメリカでAnxiousと一緒にライブするんだ。海外ツアーがしたい。留学では行けてない州に国に行くんだ。てか絶対してやる。
また一つ大きな夢ができたし俺なら出来ると確信した。物販もいっぱいゲットしたしすんごい満足。俺はやるぞ。絶対やってみせるからな。
初めてできた海外のバンドの友達Anxiousと一緒にやるぞ!

海の向こうにはない俺らの作るオリジナルサウンドを絶対に持ってって見せる。

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