34 Edelweiss (The Sound of Music)

【MY FAVORITE SONGS 34(私は音楽でできている)】

 小学生の頃、同じ団地に、こども劇場(福岡が発祥)活動に熱心なお母さんがいました。確か大学教授夫人で、我が家が持ち回りの組長をしているとき、赤い羽根の共同募金のお願いに「それは国のすることですから」と募金してくれない、とお袋がボヤいていました。私より4つ下の子息はアーティストになられて、いまでも上野公園に立っておられるらしいです。

 そのお母さんに誘われて、近所の子何人かと見に行ったのが、映画『サウンドオブミュージック』です。バスに乗って行ったことは覚えているのに、中身については全く記憶がありません。何か緊張でもしていたのか、よく理解できなかったのか、もしかしたら、行ったこと自体が願望の妄想だったかもしれないと思うほどです。

 その頃、ペギー葉山さんの「ドレミのうた」がNHKみんなのうたで扱われたり、教科書に載ったりして、『サウンドオブミュージック』と言えば、「ドレミのうた」でしたが、私にとっては「エーデルワイス」が心に残っている歌です。兄が高校の運動会で使った(応援歌等の)歌集に「エーデルワイス」の英語の歌詞が載っていて、何かよく分からないけれど、カッコいいなあと思いました。その時は読めませんでしたけれど、のちに中学生になって、少し読めるようになって口ずさみました。

 映画『サウンドオブミュージック』は、その後何度かテレビで放映されました。また、見直したくて大人になってビデオを借りて見ました。内容は戦時下の脱出物語ですから、子どもの頃ははらはらドキドキしながら見たと思うのですが、大人になってからは、ドイツの人はこういう(いつもドイツ軍は悪役の)映画をどういう気持ちで見るんだろう、とか、ジュリー・アンドリュースはとても傲慢な人だった、というような情報も込みで見ました。でも、やっぱり歌声は素晴らしく、スイスの広々とした山の空間にいざなってくれます。

応援よろしくお願い致します。