59 Dave Brubeck quartet ☆ Take Five

【MY FAVORITE SONGS 59(私は音楽でできている)】

 最近はあまり聞かない気がしますが、かつては「Take Five」はスタンダード・ナンバーの中でも、スタンダードでした。テレビドラマや映画にたくさん使われていました。都会的でモダンな曲の代表だったと思います。

 この曲が、デイブ・ブルーベックの演奏で、「テイク・ファイブ」という曲名なのだと知った時、その響きがカッコいいなあと思いました。そして知っていることが、何だかちょっぴり大人の仲間入りをしたようで、嬉しかったのを覚えています。ジャズは大人の音楽でしたし、お酒やたばこやギャンブルといった、大人の世界、夜の文化に一歩踏み入れるような感覚がありました。結局、お酒もたばこもギャンブルもほぼ縁がない人生を選択してきたので、私にとっては、数少ない大人の感覚の1つだったのかもしれません。

 ところで、いま大人である要素ってどんなことが上げられるでしょうかね。お酒もたばこもギャンブルも、かつてほどの大人のイメージはないですね。私の中では、働くことや家族や(地域)社会に対する責任や義務を果たすこと、が大切な要素の気もしますが、社会の中枢にいる人たちが、そういうことを果たしていないように思えるので、どう定義してよいか、分からない感じがします。別に大人を定義する必要もないかもしれませんが、何かそういう頼ってもよい存在が、世の中にあったほうがよい気がします。

 コロナでなかなか人が集まりにくいですが、「Take Five」を聞きながら、そのあたりの話題をあーでもないこーでもないと、語りあってみたい気がします。

応援よろしくお願い致します。