80 浜田省吾 ☆ 路地裏の少年
ハマショーこと浜田省吾さんの存在は知っていましたが、ちゃんと聞いたのは、同僚の保育士からカセットテープ『J.BOY』をもらってからです。映像的で、聞いていると映画のシーンが浮かんでくるようで、物語の中に入っていくように感情移入しやすい歌ばかりです。ヒットした「もう一つの土曜日」もよい曲ですが、私にとっては「路地裏の少年」がずしんと響きました。
浜田省吾さんは楽曲もパフォーマンスもパワフルですが、「路地裏の少年」に登場する少年にもエネルギーを感じます。おそらくこの少年は、浜田省吾さん自身なのだと思いますが、行き場のない、発揮されないエネルギーが渦巻いている感じがします。
いつごろからか分りませんが、歌詞に、あるいは映像作品に、「路地裏の少年」のような溢れるエネルギーを描いたりしなくなったように思います。
それは、現実がそうなってきたからなのでしょう。感情にしても、遊びや行動にしても、自由に外に出すことを許されず制限された生き方を強いられて子どもたち・若者たちは、エネルギーが発散されずにこもってしまうと思います。
ずっと外に発散されずいると、エネルギーは、内側に向かってしまい、パワーレスになったり、場合によっては、自分自身を傷つけたりしてしまうのではないかと思います。
きっと現在の少年たちの奥にも、外からは見えにくいエネルギーがやっぱり渦巻いているに違いないと思います。
応援よろしくお願い致します。