42 IT'S ONLY A PAPER MOON
映画『ペーパームーン』を見たのは、確か西新アカデミーでの再映だったと思います。
テータム・オニールが、アカデミー賞助演女優賞を史上最年少で受賞した主人公アディがとにかく賢くて、また父親を求める姿がいじらしくて、私の大好きな映画です。子どものもっている生きる逞しさや知恵のすばらしさを改めて学び、いまもあまり変わらない米国社会の荒っぽくて保守的な側面を知ることができました。
『ペーパームーン』は、私にとってとても思い入れのある映画なのですが、後の児童養護施設勤務時代に職員同士で好きな映画を一緒に見る会を開いて、私は『ペーパームーン』を紹介して見たのですが、誰も全くと言ってよいほど反応しなかったので、残念というよりもちょっとびっくりしてしまいました。そうか、琴線に触れるものは人それぞれで違うんだ、と強く刻まれました。
テーマ曲「IT'S ONLY A PAPER MOON」は、元々は1933年の録音らしいですが、ナット・キング・コールやエラ・フィッツジェラルドも歌っていて、ジャズではスタンダードナンバーになっていています。日頃触れることはまずありませんが、有線などから聞こえてくると、(自分のテーマ曲のようで)とてもラッキーな気持ちになります。
応援よろしくお願い致します。