第3期Σリーグ第14節・個人登板6戦目の振り返り

 試合から少し時間が空いてしまいましたが2024/7/14(水)に行われた第3期Σリーグ第14節の試合を振り返ってみます。個人としては6戦目でした。
 結果から書くとこの試合は素点を削りに削られ、7000点で3着。Ptとしては-33.0と痛いマイナスを喫しました。

上ふたりの大暴れを止められずの3着

 とはいえ内容的には悪いところばかりではありませんでした。攻撃面ではちょっとクエスチョンでしたが守備面では最悪を引かないという点は徹底できたかなと。選択次第ではもっと点数の低いラスでもおかしくなかったです。

 対戦相手は
・南家スタート 松岡康眞プロ ※魂天 (以下「松岡プロ」)
・西家スタート 霧崎九十九 ※第2期VPL優勝者 (以下「九十九さん」)
・北家スタート 灼熱の若獅子こと獅子ヶ谷フレア ※魂天 (以下「フレアさん」)
 すでにこのΣの舞台で何度か対戦経験がある面々でした。

 ちなみに第14節にもなるとチーム順位も重要です。開始時点のチーム順位は以下の通り。

第14節開始時点でのチーム順位

 僕が所属するMkingdomは7位。第20節終了時点で10位までのチームがプレーオフに進出できるので、ここからマイナスは避けたい。そういう意味で今回の3着はなかなか痛かったです。どこかプラスにできた余地は残っていなかったか。

東1局
 起家スタートで最初っからかっ飛ばしていくつもりでしたが、現実は上家フレアさんのリーチを受けて迂回、700・1300ツモられ。

 終盤はケイテンに意識を切り替えてましたがドラ傍12mが切れず、上家から3mチーしたとして当たり牌9pを掴んでいたのでまぁしょうがないかなという気がします。

東2局
 
特に見せ場なくノーテン流局。

1段目から上家にホンイツの2副露が入りオリ

東2局1本場
 見づらいですが1巡目から下家親にダブ東ドラをポンされました。いきなり地獄です。

上家も1巡目にドラ役牌を切ったので手が整っていそう

 その後下家に7sを鳴かせてしまい下家は打8m。

引いてきた9m

 こちらもタンヤオイーシャンテンで躱せると当然でかいのですが打点は1000点。下家からテンパイの気配を感じたらオリようと決めていました。8m切られた段階ではまだなんとも言えなかったのですが赤5sツモ切りは強烈でした。使えれば跳満の牌。これでオリに移行。打7pとしました。

2巡後にツモられ、カン4sにとらずはお見事な選択

 そしたら9m3sシャンポンですってよ! 危なすぎるんだが!
 この9mストップは公式でも取り上げてもらったんですが、完全に偶然です。僕の切った7mを鳴いてないので9mが手にあるとはあんまり思ってませんでした(実際は7m切りの時点でほかに対子がない899mだった。その後3s縦を引いて7sチー打8m)(ただ5pより8mが後だったので気味悪さはあった)。自分の手にドラが2枚くらいあればスルッと勝負してたと思います。手にあんまり価値がなくて潔くオリと決められたおかげで事故らずに済みました。

東2局2本場

 疑惑の中ワンスルー。当然下家を追いかけたい場面、中ホンイツトイトイまで見える。
 ただピンズの牌の形の感触が悪かったです。トイトイに行くにしてもそこまで鳴きやすい牌ではなく、縦でなければカンチャン待ちになりそう。ドラが5mで他家が使いやすく、手が短い状態で捲り合いになると厳しい。これ以上の失点はラス率が相当に上がります。そういう思考がよぎって1枚目は鳴くのを見送りました。メンホンチートイとかもあるし。
 とはいえすでに僕は追いかける立場、中鳴いて2pか8pでも鳴ければ周りに圧をかけることもできる。今見ると強気に仕掛けていっていい気もします。

 その後5mドラ引いて七対子を狙い、中暗刻から5m単騎のメンツ手に移行し、どうにもならなくなってオリ。咎められるかのように下家松岡プロが最後のツモ牌で三暗刻ツモ3200オール。この局はもっとうまくやれたんじゃないか。悔いが残ります。

東2局3本場
 下家が完全に抜け出してしまったので、少なくとも2着には浮上したいところでしたが、

 苦しい手牌でもなんとかドラを重ねてやりくりしていたら上家フレアさんが綺麗な三色。高目ツモで跳満。これでいっきに苦しい点数状況になりました。ここから上家フレアさんと下家松岡プロの怪獣どっかんバトルが始まります。僕は巻き込まれた一般人みたいになりました。

東3局
 対子の多い配牌から今度はトイトイへきっちり向かうも流局。高目5sが1枚残っていたが王牌がブロック。

ドラ5sなら倍満まであったが……

東3局1本場

 こちらの手が整う間もなく上家フレアさんが九十九さんの3pをとらえタンヤオ赤赤5200。25pにとらなかったのは7p引いての三色狙いでしょう。どこまでも打点を追う打ち手は怖さがあります。

東4局
 上家の勢いは衰える気配もなく、

 続く親番で力強く6000オール(裏1)。リーチ後僕も6pを鳴いて躱しに行きましたが躱しきれませんでした。

東4局1本場
 またまた上家のリーチを受けます。赤切りリーチとな。

 こっちに安牌は5pしかありません。これならまだ和了に向かった方が自分の和了がある分トータルの放銃率は下がりそう。端の1sから勝負します。 

 そしたら赤5sが鳴けてドラ3テンパイ。ドラ表カン6pとはいえテンパイはテンパイ。こうなるとほぼオリません。

 9pを引きます。これはカン8pにとりたい。待ちもより良くなりますし、何より5pは現物です。9pはドラ跨ぎの無スジでおいそれと切れる牌ではない。

 そしたら一瞬で裏目を引きまして。
 怖いけどこれは6p行くしかないですか。

 そしたらドラの7pを引く。ちょっと考えました。ツモ切りもあるかどうか。
 6pが通った以上9pを切るのが自然な気がします。4m7pシャンポンは高目7pなら跳満です。
 ただこの待ちが出やすいかというと出にくい部類だと思います。出やすさでは圧倒的に上家にスジのカン8p。7pはドラですが当たるパターンはかなり限定的。カン7pはさすがになく、赤5p切りで47pもかなり否定されます。(一応赤切りで釣り出す黒デジ打法もありますが5pも3枚みえている。)ペン7pも9pが3枚見えのワンチャンス。7pシャンポンはドラにつきあってもおかしくないが2枚見え。
 とはいえ7pで刺さったらラスは必至。跳満の打点も魅力的すぎるので9pを切りました。

 そしたら8p引きまして。

8p東シャンポンが出てきた

 切ったらロンと言われまして。
 リーチのみの2000は2300で済みましたがワナワナと手が震えましたね。こんなに裏目を引いて結局放銃。ここまでコケにされたのは初めてですよ、なんてフリーザ様みたいな台詞が口から漏れました。
 ただこれは誰がやってもこの手順になりそうです。しょーがないか。

東4局2本場
 上家対面とみんなでポンポンしてたら下家松岡プロからリーチが飛んできました。打ってるときはツモ切りリーチに気づいていませんでしたがみんなが門前を壊したなら勝負する価値ありという感じだったのでしょう。

 とはいえこちらも7p引いてテンパイ。東西は残り1枚ずつとはいえ悪い待ちではありません。4sは14sが切られており、6s先打ち47sもあんまりなさそう(57mがターツ落としなら566sから6s切って6ブロックにしなさそう)。勝負します。

疑惑の加槓

 そしたら4枚目の發を引きまして。
 ツモ切りが無難だと思います。というか今見てもツモ切った方が良さそうに見えます。
 が、僕はカンしました。主な理由は対面と上家に、僕もテンパイだぞ、と圧を掛けたかったからです。こちらは字牌シャンポンでテンパイがばれてもそこまでマイナスにならない待ち。なら2軒テンパイの状況で対面上家に打牌選択を迷わせて横移動などが発生する可能性を上げたかったです。特に対面の九十九さんはかなりスリムに打つ傾向があるので、手に字牌が残っていてもおかしくないと踏んでいました。それを捻り出したいのもありました。2軒相手なら手詰まり気味に出てもおかしくない。

 そしたら九十九さんのポンした9pが新ドラになってなかば前に出るような感じで西が切られました。3200の和了。これはいろいろとツイてました。

南1局
 ここまで高打点で殴られ続けてグロッキー気味ですがようやく南場。大事な親番です。持ち点は8900で2着目の下家とは23100差。ここで頑張るしか連対の道はありません。

疑惑のカン5pチー

 その状況でこのカン5pチーは果たしてどうだったか。上家がわずか3巡目で両面チー打9p。そのうえでこの3枚目の5pをスルーすると間に合わないか、という判断でタンヤオ1500の鳴きをしました。
 ただ9sがドラの状況下でこの鳴きには圧がなく、周りの足が止まりません。せめて赤とか、7m24pの縦からトイトイを匂わせるとか、もうちょっと鳴く牌は選んだ方が良かった気がします。

 そしたらあっさり2軒リーチに挟まれまして。引いたのは生牌の白。相当嫌でした。
 しかしこちらも25sのテンパイ。2sは二人に現物で通せば勝ち目はある。自分が親で復活のチャンスはここしかない。ドラ9sは2枚見え。白が裏ドラになりえないことを確認して勝負しました。(ついでに対面に放銃してラスったら土下座で控室に戻る心の準備も済ませました。)

ダメでした

 まぁ当たることも多い。下家なのはちょっと予想外でした(九十九さんの方により危ないと思っていた)が、ともかくリーチ七対子3200の放銃。
 親がなくなったのでこの時点でこの半荘の目標が切り替わりました。なんとしても対面九十九さんを抑えてラスを回避する。

南2局
 下家、親である松岡プロが積極的に仕掛けます。役役鳴いてこの河。だいたいピンズのホンイツ。12000から。

 その後ピンズ字牌を絞りながら打っていたら、

 あっさりとテンパイ。4p切りは58pテンパイです。
 ただもう下家は生牌の東を切って8pも落としています。テンパイ率は相当高い。
 4pは行かないほうがよさそうです。もうこの半荘の目標はラス回避。この手を和了しても着アップが見えるわけでもなく、いたずらにリスクを冒せば対面を助けるだけです。むしろ対面こそリスクを冒してラス回避をしたい状況、僕が我慢していればラスが遠ざかっていくこともある。
 一応は西の対子落としで回っていくことも考えました。が僕は打3mとしました。僕の手に3pが3枚あり1pも通ったとなると下家の手牌構成の材料は相当限定されそうです。濃いところは4p~7p、西發。2pの縦もややあるかなぐらい。種類が限られる場合シャンポン待ちも結構出てくるので西もリスクが高すぎると判断しました。

もうやめて、ひげくじらの点棒はゼロよ

 その後南の加槓が入り対面のリーチが入ってお祈りモードになりましたが下家が47pをツモって6000オール。1半荘で6000オールを2回も食らうのはなかなかないです。もう無理ぃ。
 ただ最初のテンパイの場面で4p切りリーチに行ってたらこのインパチをもろにくらってたわけで、そこは我慢できてよかったです。

南2局1本場
 なかなか良い配牌を手にしました。

 これが東1なら4pあたりに手をかけてトイトイかマンズのホンイツを目指して満貫以上に仕上げようとするところですが、ラス回避のためにはここは和了率優先でいいと思います。發赤1の2000で十分。両脇もなんかすごい高い位置で競ってるので終盤早い和了で流してくれそうです。1枚見えたので打白からスタート。

 そしたら4巡で対面からリーチが入りまして。
 こちらは4m引き。この半荘で一番難しい状況だったかもしれません。
 いくつか選択肢がある中で、

 僕は打7m。今振り返ってもこれが一番丸いかなと思っています。
 發南9mあたりでオリ切れなくもないですが対面との点差はちょうど10000、満貫ツモで1本場の分逆転されてしまいます。ここまで手が整っていれば自分の和了でこのリーチを潰したい。
 打4mならメンツ手MAX。カン8mの受け入れも残ります。一方で打7mなら七対子のイーシャンテンも残る。対子が鳴けたらだいたいシャンポンにとるので待ちとして8mのロスはそこまで痛くないかと思いました。一応4m⇒7mと切るのと7m⇒4mと切るのでも放銃率は若干下がりそうだし、9mの待ちも強くなる。
 4s対子落としだと打点はかなり跳ねますが1手余計にかかるのと4sで2スジ勝負したうえでそのあとマンズも勝負することになりちょっと危なすぎる気がします。

 なんとか南が鳴けて躱すことができました。南が鳴けたおかげで打点も1600・3200。でかい。

南3局
 ラス目の親番なので大事な局面でしたが上家フレアさんが好調そのままに満貫ツモ。

メンタンピンツモ赤の2000・4000

南4局
 七対子の仮テンがあっさりと出て躱し切りました。

字牌が結構切れていたので3pが出なければ待ち取りは悩ましかった

 という感じで南2局の勝負所をしのいでからは危なげなく3着を維持することができました。
 7000点の3着はやはり相当素点を削られた方ではあるのですが、一歩間違えばラス落ちして追加で40Ptくらい持ってかれてもおかしくなかったのでまだ耐えた部類かもしれません。

 反省点はやはり攻撃。中スルーや親番での5pチーがどうだったか。ここら辺の切れ味を増してもう少し怖い打ち手になりたいところです。攻め手は今節はちょっと中途半端だった。反省。

 さて、これを書いている時点で第3期Σリーグはレギュラーシーズン第17節の日程まで終了。レギュラーシーズンは残り3節です。チーム順位は以下の通り。

 Mkingdomは8位。結構中位~下位が混沌としてきました。チーム戦であるがゆえに、チーム内には調子がいい選手もいれば調子の上がり切らない選手もいる。でもチーム5人全員がプラスというのもなかなかないわけで、誰かがマイナスを引き受けなきゃいけない巡り合わせもあります。そこは負い目とかはなく、しっかりチームみんなでカバーし合っていけたらいいな、なんて思っています。レギュラーシーズン終わったら振り返りをまた書くかもしれません。とりあえずまずは残り3節、悔いのないように全力で頑張ります。

 今回の振り返りはここまで。読んでいただいてありがとうございました!

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