マガジンのカバー画像

エッセイ / 日々感じたことを写真と共に徒然に

78
書きたい気持ちを徒然に。
運営しているクリエイター

#料理

AIがシンギュラリティを迎える今、筍を煮ながら緩く人間に残された道を考える。

大好きな言葉 / Steve Jobsが残した”Connecting The Dots"と言う言葉がある。 僕は35年近く飲食の世界にいた過去がある。そのおかげか料理は大好きだ。上手い下手より好きなのだ。飲食の世界に居たことが今こんな形で役に立つとは思っても見なかった。友達の和食店オーナーからアドバイスも貰えるし、ネットで調べれば調理方法、レシピも教えてくれるという便利な時代だ。 そして、大病して体力的に飲食の世界では生きていくことが出来ないと悟り、過去に写真の学校で学

ある日の独り言

遅い午後16時散歩に出る。少し風が出てきて寒い。 今晩何作ろ?そんな事は2017年の秋まではたまにしか考えなかった。男の気まぐれ料理ってやつ。 一緒に夕方の散歩していると、妻は途中で買い物に行くからとスーパーに向かって行った。僕はと言えば呑気に夕日を撮っていた。1時間程して帰宅しドアを開けるといい匂いがしていたものだ。おっ!今日はおでんだな...。 ふと我に返り、今日の夕食を考える。 こんにゃく、ごぼう、人参はある。きんぴらを作ろう!スーパーで買ったコロッケもある、そ

大切な食器

朝食の準備をしていてふと気がついた。妻が愛用していた様々な遠具を今僕が使っていること。ちっとも変わっていない道具。一度買ったら捨てない限りそんなに減るもんでもないので使い続けている。 例えばこのシルバーコーティングのフォーク、もう37年もつかっている。妻と暮らしたすべての時間をこのフォークと共有している。 使っていて思うのはなんてシンプルに合理的に考えて使っていた事!そして全てが軽い!妻の口癖は軽くて丈夫なものが好きと言う事。高いものは一つもないけど使い込んだ器具は非常に

妻のいた場所

いつものコースを朝散歩4km。 ドラマ「人生最高の贈りもの」 ストーリー(アマゾンプライムから人生最高の贈り物より抜粋) 早くに妻を亡くし東京で一人暮らしをする笹井亮介(寺尾聰)のもとに、長野で夫(向井理)と穏やかに暮らしている、一人娘のゆり子(石原さとみ)が突然帰ってくる。ゆり子は人知れず余命宣告を受けていた。余命わずかなことを隠し、父のもとへ里帰りした娘。そして、そんな娘に戸惑う父。家族や彼女を取り巻く人々は、大切な人に降りかかった運命をどう受け入れ、どう向きあい、そし