ラジオが教えてくれたこと

「趣味はなんですか？」

その人の性格や思想を知るために、これ以上の質問はないだろう。

僕が「ラジオを聞くことが好きです」と答えると、

大好きだったあの子や、入りたかった会社の人事、果てはキャバ嬢まで「へぇ、、」で終わる。

中学からやってるバスケですというと食い付くのに、この差はなんだろうか。

テレビ番組と同様に、ラジオにもニュース系からバラエティまで様々なものがある。

僕が聞いてるのは芸人のラジオだ。

特にお気に入りは
[有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER]
[オードリーのANN] [アルコ&ピース DCガレージ]
[ハライチのターン]の4つ
毎週フリートークがあり、1週間で起きたことを簡潔に面白く話す。

芸能という華やかな世界といえど、よくもまあ毎週おもしろい話のネタを見つけてくるなと脱帽する。

有吉さんの毒舌、若林の苦悩と春日の明るさ
平子の嘘と酒井のイキリ、
岩井の分析に澤部の動揺

大学受験の前日、第1志望の会社に落ちた後に他社の面接会場に向かう電車の中、焦燥感に駆られた夜、、
いつも、ラジオにはかなりメンタルを支えられた。

身内の不幸や不倫など、今のご時世なら大炎上しかねないトピックでさえ、芸人さんは笑いに変えていく。

バスケ部で、体格が人より大きく、ゴリラみたいと揶揄されるのに、
本当の僕は基本的にネガティブで、反省が大好きな暗いやつだ。

何とか話術だけでも体得して、
面白くて明るいやつになりたい！
面接合格して将来は金髪美女を連れて歩くんだ！(願望)
と意気巻いた僕は

面接練習がてら、毎週心の中でフリートークを作ることにした。

祖母がLINEを始めて、スタンプをめちゃくちゃに使いこなしていること。

聞いてる曲が響かなり、スルーしてたアーティストに今さら爆ハマりしたこと。

半年悩み抜いたけど、肩にタトゥーを入れてみたこと。

人と比べると味気ない日常しか送っていなかったが、なにかおもしろいネタを探すという意識を持つだけで、毎日が楽しく感じたように思う。

ラジオは僕の生きがいであり、人生のバイブルである。
大切なことはラジオが教えてくれた。

仕事で失敗しても笑い話にできたらいいな。