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ショーロホフ「静かなドン」第二巻登場人物一覧表

第二巻
「メレホフ家」
グリゴーリィ・パンテレーヴィチ・メレホフ(グリーシカ、グリーシャ、グリーシェンカ) 本編の主人公。パンテレイ・プロコーフィエヴィチ・メレホフの次男。ペトロの六つ年下の弟。アクシーニヤと駆け落ちするが、アクシーニヤの不義によりメレホフ家に戻る
ナターリヤ・ミローノヴナ・コールシュノフ(ナターシカ、ナターシャ) コールシュノフ家長女。グリゴーリィの妻となる。
ミシャートカ グリゴーリィ・メレホフとナターリヤの息子
ポーリュシュカ グリゴーリィ・メレホフとナターリヤの娘
ダーリヤ・マトヴェーエヴナ・メレホフ(ダーシカ) ペトロの妻
ペトロ・パンテレーヴィチ・メレホフ(ピョートル、ペチューシカ) パンテレイの長男。下士から昇進してコサック士官となり、のち白衛軍に投じて戦死する。母親似。
パンテレイ・プロコーフィエヴィチ・メレホフ 現メレホフ家当主。グリゴーリィ・メレホフの父。元近衛コサック下士。
イリイニチナ パンテレイの妻。コサック女
ドゥニャーシカ パンテレイの娘。ペトロ、グリゴーリィの妹。のちミシカ・コシェヴォイの妻となる。

「コシェヴォイ家」
ミシカ・コシェヴォイ(ミーシャ) 貧農の若いコサック。シトックマンの部屋に出入りしている。のちにグリゴーリィの友となり、ドゥニャーシカの夫となる。
ニコライ・コシェヴォイ ミシカの兄

「アスターホフ家」
アクシーニヤ(アクシューシャ、クシューシャ) アスターホフ家の嫁。本編の女主人公。グリゴーリィの情婦となるがエフゲニー・リストニツキイと通じグリゴーリィはナターリヤのもとに戻る
ステパン・アスターホフ(スチョープカ) メレホフ家の隣人。アクシーニヤの夫。ペトロと同年輩のコサック。その妻をめぐってグリゴーリィとの間に争いがおこる。戦場でグリゴーリィ・メレホフに助けられる。第一次世界大戦で戦死

「コールシュノフ家」
ミロン・グリゴーリエヴィチ・コールシュノフ コールシュノフ家当主。コサックの富農。グリゴーリィ・メレホフの妻であるナターリヤの父。
ルキーニチナ ミロン・グリゴーリエヴィチ・コールシュノフの妻
ミチカ・コールシュノフ(ミトリイ、ミーチュシカ) グリゴーリィの幼馴染で同い年。コールシュノフ家長男。コサック兵。
グリシャカ爺さん コールシュノフ家祖父
グリプカ ミロン・グリゴーリエヴィチ・コールシュノフの末娘。

「リストニツキイ家」
エヴゲーニイ・ニコラエヴィチ・リストニツキイ 大地主の父をもつ若い騎兵中尉。帝政派のコサック士官。村の競馬でミチカに抜かれる。第二巻では大尉に昇進。
ニコライ・アレクセーヴィチ・リストニツキイ エヴゲーニイの父。大地主。もと露土戦争の英雄。退役将軍。

「モホフ家」
セルゲイ・プラトーノヴィチ・モホフ 部落に蒸気製粉所をもつ富裕な商人。
エリザヴェータ・セルゲーヴナ・モホフ(リーザ、リーズカ) モホフの娘。堕落したブルジョア娘。ミチカをからかうが、逆に犯される。
ヴラジーミル・セルゲーヴィチ・モホフ(ヴォロージヤ) リーザの2つ下の弟
アンナ・イワーノヴナ モホフの2人目の妻
エメリヤン・コンスタンチーノヴィチ・アテーピン(ツァーツァさん) セルゲイ・プラトーノヴィチ・モホフの共同経営者。店員たちにはツァーツァさんと呼ばれている

「特別コサック中隊」
マルチン 「シャミーリ」三兄弟。
プロホル 「シャミーリ」三兄弟。第一次世界大戦で戦死
イワン・アレクセーヴィチ・コトリャーロフ モホフ製粉所の機関士。中隊委員会議長。シュットックマンの影響を受けボリシェヴィキに共鳴する
アフォーニカ・オーゼロフ あばたのコサック。第一次世界大戦で戦死
フョードル・マヌイツコフ 部落のアタマン。第一次世界大戦で戦死
エヴランチー・カリーニン 「シャミーリ」三兄弟と隣同士。第一次世界大戦で戦死
ボルシチョーフ のっぽのコサック
ザハール・コロリョーフ くまに似ている
ガヴリーラ・リホヴィードフ 中隊の人気者で呑気もの。第一次世界大戦で戦死
トゥリリン チェルヌイシェーフスカヤ村出身のコサック。イワン・アレクセーヴィチに信頼される。
中隊長 大尉。コルニーロフ将軍の反乱に際しケレンスキーには従わず最高総司令官コルニーロフ将軍に従うことを決定。イワン・アレクセーヴィチと対立
バグーロフ 間抜け顔のおとこ
クラスニコフ 機関銃兵
オブニゾフ そばかす

「コサックとその家族たち、部落のひとびと
「ワレート」というあだ名の計量器係 モホフ製粉所の労働者。「ワレート」はカルタのジャック、かたりの意味もある。戦場でイワン・アレクセーヴィチと再会。赤衛軍に参加。
マクサーエフ そばかすだらけの下士
エメリヤン・グローシェフ グレゴリーと同じ部落からきているコサック

フリサンフ・トーキン(フリストニャ) 貧農コサック。アタマン(頭目)連隊の近衛予備兵
フリストニャの女房 フリストニャの女房

アニケイ(アニクーシカ) グリゴーリィのまた従兄弟。メレホフの家の隣に住む。
アニクーシカの女房 お化粧に夢中
イワン・トミリン ペトロ、ステパンと同じ部落のコサック。砲兵。
アレクセイ・シャミーリ(アリョーシャ、アリョーシカ) 「シャミーリ」三兄弟長男。部落一番の拳闘家

ヴィサリオン神父 グリゴーリィの結婚式を担当
バランダ 小学校教師
マルファ・ゲラーシモヴナ バランダと同棲している女教師
マトヴェイ・カシューリン老人 手なしのアレクセイとわずかな土地のことで争う。
アヴデイチ・ブレフ パンテレイ・プロコーフィエヴィチと同い年の「ブリョフ(ほら吹き)」とよばれている人
マクシム・ボガトゥイリョフ メレホフ家の親類。コーカサス戦争に従軍。
アレクセイ・ウリューピン(チュバトイ) カザンスカヤ村のコサック。
キリューシカ・ソルダートフ 部落のアタマンであるフョードル・マヌイツコフが戦死したので後継した。
メルクーロフ ちょっとジプシーみたいな感じのするペトロらと同じ部隊の同郷人
マクシム・グリヤズノフ コールシュノフ家の隣人のやくざもののコサック
ファジェーエフ カルギンスキー部落のコサック
カルギン カルギンスキー部落のコサック
アリモフ チールのコサック
フォミン 脱走兵。エランスカヤ村のルベジンスキー部落のコサック・アタマン兵
ドルゴフ コルニーロフ将軍支持のコサック。曹長から戦功により少尉に昇進。
アルジャーノフ 小隊付下士。冬宮警備の婦人突撃大隊員をからかう
ドゥートフ ア・イー・ドゥートフ(1864-1922)コサック頭目。十月革命のとき白衛軍側にたってコサックを指揮した
チュコーヴノフ 旧教徒で女好き。婦人突撃大隊員をからかう
エメリヤン・イヴァーノヴィチ・プガチョフ (1740年 (1742年) - 1775年1月21日)は、エカチェリーナ2世治世時代にヴォルガ川流域で起こったコサック暴動・プガチョフの乱の首謀者。ピョートル3世を自称した偽皇帝でもある。
ステパン・ラージン 17世紀の農民一揆指導者。1617年に処刑された。
エルマク・チモフェーヴィチ イェルマーク・チモフェーイェヴィチ(1532年(1542年)‐1585年8月5日(6日))はコサックの頭領、シベリアの探検家。イェルマーク、エルマークとも。帝政ロシアの植民政策の手先となったシベリア遠征者。遠征前ドン・コサックの頭目でコサックを率い、ボルガ、ドランの流域を荒らしまわった。
アレクセイ・ベシュニャク ミシカ・コシェヴォイと共に見張りに出る。第一次世界大戦で戦死
コルイチェフ 哨兵長の下士
ヤコフ・ポドコワ フリストニャ、アニクーシカらと帰還したコサック
プロホル・ズイコフ グリゴーリィの中隊でのなかま
アンドレイ・カシューリン カシューリン老人の息子
エピファン・マクサーエフ コサック
エゴール・シニリン コサック。ほおひげのエゴール・シリニン
マクシムカ コサック
エルマコーフ コサック。第一次世界大戦で戦死
ルケーシカ・ポポーワ やもめ。シトックマンに住居を貸す。やぶにらみのルケーシカ
アヴデイチ・ブレフ パンテレイ・プロコーフィエヴィチと同い年の「ブリョフ(ほら吹き)」とよばれている人
アンチープ アヴデイチ・ブレフの息子。しし鼻で小柄なコサック
エフィム・イヴァーヌィチ・イズワリン中尉 グンドーフスカヤ村の金持ちのコサックの息子。熱烈なコサック自治主義者。カーメンスカヤにおけるコサック兵士大会を前にひかえて連隊から逃亡。その後はポポフ将軍麾下シドリン大佐に従っている。
アニュートカ・オゼロワ アフォーニカ・オゼロワの後家。パンテレイ・プロコーフィエヴィチ、グリゴーリィ・メレホフに子豚をひき殺されて怒る。
旧教信者としてがっちりしたコサックである教父 ヴョーシェンスカヤの教会の教父。パンテレイ・プロコーフィエヴィチにカレージンの死を伝える
ザハール・アルファーロフ 1918年4月17日、第二社会主義軍の赤衛軍チラスポリスキー部隊、ウクライナ反乱軍およびドイツ軍との戦いに敗北し、ヴォロネジ方面へ退却中にセトラコフ部落にて略奪暴行活動を行う。近隣部落のコサックたちは部隊を編成し赤衛軍部隊を攻撃。赤衛軍部隊は全滅。4月20日過ぎ、近隣コサック村の多くが中央から独立した管区を作りはじめアタマンにはエランスカヤ村のザハール・アルファーロフが選ばれた
アルヒープ・ボガトゥイリョーフ 大男で、いささか旧教信者らしいところがある。かつて近衛の砲兵だった。
マリヤ アルヒープ・ボガトゥイリョフの総領息子の嫁
ペラゲーヤ 見たい気がありゃ見えるだろうさ!
グローモフ 水車番
ヤコフ・コロヴェイジン コサック
フェドート・ボドスコフ 蒙古風の顔つきをした若いコサック
ナザール タタールスキー部落の革命委員会議員
ソルダートフ中尉 ヴョーシェンスカヤの、チョールナヤ・レーチカのソルダートフ。タタールスキー部落でも他の村にならってボリシェヴィキ政権から独立し復員兵の部隊を編成するよう要請する
部落の革命委員会議長 ソルダートフの演説の最中に気まずくなって逃げ出す
靴屋のシノーヴィク ミロン・グリゴーリエヴィチ・コールシュノフのアタマン就任に何かふくむところのある男
スモルチョーク しょちゅう訴訟を起こして裁判所に出かけている。
ゲラーシム・ボルドゥイリョーフ みんなから尊敬されている。グリゴーリィ・メレホフの部落の復員兵部隊の指揮官就任に反対する
フョードル・ドミートリエヴィチ・リホヴィードフ カルギンスカヤ村のアタマン。外国で活躍していた。
パンテリューシカ フョードル・ドミートリエヴィチ・リホヴィードフの腰ぎんちゃく
レヴォーチキン カルギンスカヤ村の商人

「ボルシェビキと労働者たち、社会主義に共鳴する人たち」
イリヤ・ミトリッチ・ブンチューク(イリューシャ) ボリシェヴィキ。エフゲニー・リストニツキイの隊の志願兵。すっかりロシア人化してしまったコサック。第二巻では少尉になっている。

シュットックマン(オーシプ・ダヴィドヴィチ) 鉄工。ロシア社会民主労働党党員。ボリシェヴィキ。部落に党の細胞をこしらえる。シベリアに懲役に行っているが、イワン・アレクセーヴィチとワレートに慕われてる。
アンドリー・ガランジャ スネギリョーフ博士の病院でグリゴーリィ・メレホフと会う。機関銃兵。グリゴーリィに反政府社会主義的思想を吹き込んだ。
イワン・ラグチン リストニツキイの中隊所属のブカノーフスカヤ出身のコサック。ペトログラード・ソヴェトの軍事委員会に出席し、自分の小隊のコサックを教化しようと画策。第二回全露中央執行委員会のコサック部の最初の代表
ガヴリーラ コサック特別中隊をペトログラードに運ぶ機関車の機関士
プシェニーチニコフ 第三小隊の下士。イワン・アレクセーヴィチと共に第三騎兵軍団のペトログラード入りを妨害する
肥っていて赤い髪をした電信係りの議長 停車場委員会の議長。電信係りらは進んでペトログラード行きの列車を待避線にひきいれる
ニキータ・ドゥギン ブンチュークの軍隊時代の仲間。声はテノール
チカマソフ ブンチュークの軍隊時代の仲間
耳輪のコサック ブンチュークの軍隊時代の仲間
ルーシャ 12歳の少女。かつてブンチュークと一緒にツーラで働いていた仲間で戦争のおかげで死んだペトログラードの金属工の娘。
連隊の革命委員会のメンバーである、背の高い、帽子をかぶっていない坊主頭のコサック コルニーロフ将軍に抗命し、ブンチューク支持を訴える
黒ひげの水兵 革命バルチック艦隊所属。冬宮警備のコサックたちに引き揚げるよう勧める。
第一連隊の威勢のいい下士 黒ひげの水兵に質問
あばた面の水兵 黒ひげの水兵とともにコサックらを説得する
フョードル・ポドチョールコフ コサック下士官。ドン地方赤衛軍の最初の組織者。
ドローズドフ 第二十八連隊曹長。グリゴーリィ・メレホフにフョードル・ポドチョールコフを紹介する

イリヤ・ミトリッチ・ブンチューク(イリューシャ)の母 ノヴォチェルカッスクに住んでいる。
アブラムソン同志 ブンチュークはロストフの党委員会にこの男を訪ねる
フヴイルイチコ ポルタワ出身のウクライナ人。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
ミハリジ ロシアに帰化したギリシア人。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
ステパーノフ 植字工。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
八人の金属工 党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者のうちの八人。そのうちのひとりがボゴヴォイ。
ゼレンコフ バラモン炭鉱の坑夫。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
ゲヴォルキャンツ 病身なパン職人のアルメニア人。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
ヨハン・レビンデル 熟練旋盤工でロシア移住のドイツ人。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
鉄道機関庫の労働者 党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者のうちの一人
クルトゴーロフ 中年の機関庫の労働者。党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人
アンナ・ポグートコ 党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者の一人。ブンチュークを愛する。赤衛軍女兵として戦死。
ボゴヴォイ 党の委員会からブンチュークの部下として差し向けられてくる労働者のうちの八人の金属工のうちの一人。アブラムソン同志から期待されている。

シチャーデンコ 美男子のボルシェビキ指揮官
ステーヒン コサックのボルシェビキのひとり
クリヴォシュルイコフ エランスカヤ村のゴルバートフ部落出身のコサック。コサック軍事革命委員会を選出し反カレージン争闘を提案する。コサック軍事革命委員会書記となる。
ミナーエフ 体の丈夫なコサック兵
スカチコフ ポドチョールコフの部下
ゴロヴァチョーフ ポドチョールコフの部下
ゴルボフ コサック軍隊長老。革命委員会の熱烈な指揮官
シヴェルス ロストフを占領する。塹壕プラウダの編集をしていた時からのブンチュークの知り合い
鉄道の従業員で、あばたがあって、なかなか抜け目のなさそうな面構えをした主人 軍務について知ったかぶりをしてグリゴーリィ・メレホフに怒られる
バフマチョーフ少尉 ルガンスカヤ村のコサック。小隊長。
リュビーシキン・パーヴェル グリゴーリィ・メレホフの副官。負傷したグリゴーリィ・メレホフに代わり中隊の指揮を執る。
アフトノモフ少尉 赤軍の指揮者
マクシムカ・グリヤズノフ ブンチューク付きの砲手。タタールスキー部落出身のコサック。
ムルイヒン ポドチョールコフ率いる北部地方緊急動員委員の一員
ワニカ・ボルドゥイレフ ミグリンスカヤ村のコサック。赤衛軍部隊に属するおしゃべりの剽軽もの
イグナト ワニカ・ボルドゥイレフにからかわれる
ロベルト・フラシェンブルデル 北部地方遠征隊の一員
ワシーリー・ミローシニコフ ミグリンスカヤ村出身の肥ったコサック。北部地方遠征隊の一員。
マトヴェイ・サクマトフ カザンスカヤ村のコサック。北部地方遠征隊の一員
コロトコフ クムシャーツカヤ村のコサック。北部地方遠征隊の一員。
ペトロ・ルイシコフ 北部地方遠征隊の一員
コレーツコフ 北部地方遠征隊の一員
アレクサンドロフ グラチョーフスキー部落の僧侶の息子だが、過激なボリシェヴィキであったのでカルギンスカヤ村の軍法会議で笞刑に処される
レーニン ウラジーミル・イリイチ・レーニン(1870年4月22日 – 1924年1月21日)本名はウラジーミル・イリイチ・ウリヤーノフ。ボリシェヴィキ創始者。10月革命を指導、ソヴェト政権の最初の首班。

「軍人、反ボルシェビキの人々」
メルクーロフ大尉(ペーチャおじ) 白髪まじりの二等大尉
チュボーフ少尉 シチュー鍋をもってきて将校たちにふるまう。第二巻では中尉に昇進しているようだ。
カルムイコフ大尉 小柄で丸っこいからだつきをしている。コルニーロフ将軍の1917年8月29日の檄文に応じ、困難となった鉄道による移動を中止し行軍隊形にてペトログラードへ進軍しようとするが、ブンチュークに逮捕され殺害される。
アタルシチコフ二等大尉(ワーニャ) エフゲニー・リストニツキイの同僚。ペトログラード見物に浮かれている同僚たちに同調せず、新聞を読んで政治状況を研究している。コルニーロフ将軍を支持。
チェルノクートフ中尉 動揺する一般コサック兵の統制を主張

イグナーチッチ 機関銃隊長。ブンチュークと同じ壕舎にいる。
ブイカドロフ大佐 エフゲニー・リストニツキイの転任した第十四コサック連隊の連隊長
ラズドルツェフ中尉 若くてひげのない中尉。
中隊長 グリゴーリィ・メレホフ、チュバトイ、ミシカ・コシェヴォイから食事に関する苦情を受ける
ガヴリーロフ中将 第十三師団の第三十集団司令官
キッチェンコ将軍 師団長
バグラツーニ大佐 ペトログラード軍管区司令部参謀長
スーキン 第六中隊長。ブンチュークを捕縛しようとする
ブロンド髪のふとったコサック ブンチュークに反対するが演説をさえぎられる
グレコフ大佐 連隊長
若い機関銃少尉 カルムイコフ大尉に協力するがブンチュークに阻止される
駅長 イワン・アレクセーヴィチとトゥリリンからペトログラード行きの列車を発車させないように要請され困惑する

第一コサック師団から命令を受けてきたカーキ色の服をきた士官 師団長グレコフ少将の意をイワン・アレクセーヴィチらに伝える
すらりとした若いイングシ人の士官 トウゼムナヤ(土民師団の代表)。イワン・アレクセーヴィチらの行動を阻止しようとする
赤髪オセチン人 トウゼムナヤ(土民師団の代表)。イワン・アレクセーヴィチらの行動を阻止しようとする
おばさん 婦人突撃大隊員。アルジャーノフらにからかわれるがやりかえす。
チルコフスキー二等大尉 十二連隊副官。
スピリドノフ二等大尉 ポドチョールコフと同じ砲兵隊の出身。北部地方遠征隊ポドチョールコフを逮捕しにきた部隊の隊長
ワシーリー・ポポフ大尉 北部地方遠征隊を裁く軍法会議議長。
セーニン二等大尉 北部地方遠征隊を裁く軍法会議委員。逮捕者に対する監視主任者に任命される。
フェヴラリョーフ ミリューチンスカヤ村の旧教信者の老人。北部地方遠征隊を裁く軍法会議に出席。
ディヤチェンコ 北部地方遠征隊を裁く軍法会議委員。

「コルニーロフ将軍の軍団 白衛軍」
コルニーロフ将軍 ラーヴル・ゲオールギエヴィチ・コルニーロフ(1870 - 1918年)帝政ロシアの軍人、陸軍大将。2月革命後、ペトログラードの軍管区司令官。ついでロシア軍最高司令官。8月に臨時政府に対する軍事クーデターを企てるが、ボリシェヴィキの前に瓦解。10月革命後、白衛軍を組織し抵抗するが敗北し戦死。
アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ルコームスキー将軍 最高総司令部参謀長。コルニーロフ将軍の反乱に加担。失敗し逮捕される。
ロマノーフスキー将軍 総司令部兵站部長。コルニーロフ将軍の反乱に加担。失敗し逮捕される。
クルイモフ将軍 第三軍団長。
フォン・ヴィジン 総司令部経理部員
ガガリン公爵 トウゼムナヤの第三旅団を指揮
バグラチオン公爵 土民師団長

アレクセイ・マクシーモヴィチ・カレージン (1861- 1918)白衛軍指揮官。ドン・コサック軍のアタマン。
マリヤ・ペトローヴナ カレージン夫人
モルダーフスキー カレージンの副官
ザイオンチコーフスキー ドンコサックのアタマン(頭目)

ミハイル・ワシーリエヴィチ・アレクセーエフ将軍 1917年8月30日反乱に失敗したコルニーロフ将軍に代わって最高総司令官に任命される。9月1日コルニーロフ将軍らを逮捕する。
シャプロン 中隊長。ミハイル・ワシーリエヴィチ・アレクセーエフ将軍とともに反ボルシェビキ拠点、ノヴォチェルカッスクに到着
デニキン将軍 アントン・イワノヴィチ・デニキン(1872-1947)南西部戦線総司令官。白衛軍将軍。コルニーロフの反乱に参加し1917年9月2日逮捕されるが逃亡。1919年に西欧列強の後押しを受けてドン・バクー一帯を占領。1920年、ザカフカスで赤衛軍に敗れ、クリミアに逃れる。ウランゲリ将軍に後を任せパリに亡命。
マルコフ将軍 デニキン将軍の参謀長。1917年9月2日逮捕される
ワンノフスキー将軍 コルニーロフの反乱に参加し1917年9月2日逮捕される
エルデリ将軍 コルニーロフの反乱に参加し1917年9月2日逮捕される
ドゥホーニン将軍 10月革命でケレンスキーが逃亡後、最高総司令官代行となる
クソンスキー 参謀本部付大佐
エルガルト コルニーロフ将軍を監禁しているブイホフの警備司令官
キューゲリン大佐 連隊長
シェイン 二等大尉。反ボルシェビキの演説を行う
チェルネツォフ ドン軍事政庁の革命委員会否決を受けズヴェーレヴォ・リハヤ駅間を占領し、カーメンスカヤ攻撃を行う
リニコフ中尉 グルボーカヤ包囲作戦を提議
チェルノフ大尉 赤衛軍に負け、ロストフに退却。
スタロベリスキー参謀大尉 コルニーロフ連隊に参加して戦う
ボチャゴフ中尉 コルニーロフ連隊に参加して戦う
ロヴィチェフ中佐 コルニーロフ連隊に参加して戦う
ネージェンツェフ大尉 コルニーロフ連隊を指揮
クテポフ大佐 コルニーロフ連隊に参加
ゴロヴァチョーフ中尉 コルニーロフ連隊に参加して戦う
ポポフ将軍 コルニーロフ将軍に味方しているドン軍アタマン
シドリン大佐 ポポフ将軍の参謀長
シヴォロフ大尉 ゴルボフとノヴォチェルカッスク引渡し条件の交渉するため派遣されたが、交渉前にゴルボフはノヴォチェルカッスクを占領。

「ドン政府・ドン軍・ドン軍事政庁」
ミトロファン・ボガーエフスキー ドン軍政庁議長・ドン軍副頭目
アゲーエフ ドン政府軍管区評議会議長
スヴェトザーロフ ドン政府軍管区評議会議員
ウラーノフ ドン政府軍管区評議会議員
カレーフ ドン政府軍管区評議会議員
バジョーロフ ドン政府軍管区評議会議員
クシナーレフ コサック軍一等大尉
エラトンツェフ ドン政府軍管区評議会委員。ドン軍隊長老
メーリニコフ ドン政府軍管区評議会委員。ドン軍隊長老
ボッシェ ドン政府軍管区評議会委員
ショシュニコフ ドン政府軍管区評議会委員
ポリヤーコフ ドン政府軍管区評議会委員。ドン軍隊長老
ヤノーフ ドン政府
ナザロフ将軍 ドン軍兵団長。カレージンの死後、ノヴォチェルカッスク政庁から政権を移譲される
ヴォロシーロフ ナザロフ将軍政権下のノヴォチェルカッスク評議会議長
クラスノシチョーコフ将軍 第六ドン・コサック連隊を指揮し、ルーマニア戦線からカレージン亡き後のノヴォチェルカッスクへ到着し、白衛軍の士気をあげる。
ターツィン クラスノシチョーコフ将軍の第六ドン・コサック連隊を指揮する軍隊長老。

「政治家、貴族たち」
ケレンスキー アレクサンドル・フョードロヴィチ・ケレンスキー(1881‐ 1970)ロシアの政治家。弁護士。1912年、第四国会でトルドヴィキ(勤労者党)の指導者。二月革命後、エスエルに。最初の臨時政府に司法大臣として入閣。第一次連立政府で陸海相、7月事件後に首相を兼務。第二次連立政府、第三次連立政府の首相。十月革命後に、クラスノフとともにボリシェヴィキ政府に対する武力反乱を企てるが、失敗して亡命。アメリカで「回想録」を執筆。
ロジャンコ ミハイル・ウラジーミロヴィッチ・ロジャンコ(1859– 1924)大地主でケレンスキー政府時代には反革命勢力の有力な組織者だった。十月革命後は白軍に投じ、のちに外国に亡命。
サヴィンコフ ボリス・ヴィクトロヴィチ・サヴィンコフ(1875-1925)エス・エル党指導者のひとり。1903年にエスエル入党。エスエル戦闘団の一員として内相プレーヴェやセルゲイ大公の暗殺に関与。第一次大戦中は祖国防衛派としてフランス軍に志願、二月革命後はケレンスキー内閣の陸軍官房長、ケレンスキーとコルニーロフの間で活躍し、コルニーロフの反乱を起こす重要な役割を果たす。十月革命後は反革命の先頭にたつ。1924年に国境付近で逮捕され、エスエル裁判において自らの罪を告白。モスクワの獄中で自殺。
チェルノフ ヴィクトル・チェルノフ(1873-1952)エス・エル党指導者のひとり。1918年外国へ亡命。
クルイレンコ ソ連の軍人、政治家。ロシアのスモレンスク県の政治流刑囚の子として生まれ、ペテルブルグ大学の歴史・文学部とハリコフ(ハルキウ)大学の法学部を卒業。1905年の革命時には学生運動の指導者として活躍し、何度か逮捕された。1917年の二月革命後、軍隊の間にボリシェビズムの宣伝をする。十月革命後ドゥホーニン(1876―1917)将軍にかわって最高総司令官に任命され、ドイツとの休戦交渉にあたった。1918~1931年、検察官として主要な反革命裁判を担当。1931年ロシア共和国司法人民委員代理、1936年ソ連邦司法人民委員となる。スターリンによる粛清の過程で消息を絶ち、死後、名誉回復された。
ニコライ2世(1868年5月18日 - 1918年7月17日)は、ロマノフ朝第14代にして最後のロシア皇帝(在位1894年11月1日 - 1917年3月15日)
グリーシカ・オトレーピエフ 偽ドミトリー1世( 1582年10月19日 - 1606年5月17日)はモスクワ国家のツァーリ(在位1605年7月21日 - 1606年5月17日)。動乱時代にイヴァン4世の末子ドミトリー皇子を僭称した最初の人物で、その権利によって即位し、ドミトリー2世と数えられた。

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