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道営POG2021-2022における指名の方向性

 大げさにいうほどではありませんが、文字数を気にせず、自分なりに道営POGを楽しむための指名の方向性の大枠みたいなものを書かせていただければと思います。個々の馬たちの指名理由は、なかなか時間が取れないかもしれませんが、またゆっくり書いていきたいと思います。

 まず、ルールはこちら

 ちなみに、昨年、道営POG2020-2021の指名に際しても同趣旨の記事を書いたのですが、二次指名の締切日である4月18日時点で重賞勝ち馬を3頭輩出し、ランキングは何と何と暫定首位におります(笑)

 このように、一応うまく行っている以上、基本的には昨年の考え方を踏襲してはいるのですが、多少の事情の変化もありますので、それらを踏まえてみました。

●総論
 今年の道営POGの開催は、コロナ禍の中で幹事のdskさんが本当にご多忙のご様子で、ツイッター上でも開催が流動的である旨を言及されており、正直今年は難しいかもしれないと考えておりました。
 となると、能検が始まっても、他の地方OKルールのPOGに参加させていただくためのとっかかりとして結果表や動画を見るには見ますし、古谷さんの門別競馬場からのtweetやブログでの上がり3Fの一覧をチェックはするのですが、それこそ「寝る間を惜しんで」ということはなく、ちょっとしたすき間時間にさらっと見る程度で、特に下位入線の馬に注目することはあまりありませんでした。
 そんな中、急転直下、涼牙さんが共同幹事をお引き受けされることになり、今年の開催が決まりました。本当に涼牙さんの行動力と熱意、そして存続を決めていただいたdskさんのご英断には頭が下がる一方です。ただあまり時間もなく、結果表を先に見て、結果を先に見てから動画を見る流れで、何度も動画を見ることはそれほどありませんでしたし、実際全レースチェックできてません。とはいえ、結果表や動画の見方も人それぞれでしょうし、その見方を競うといいますか、自分は将棋には詳しくないのですが、早指し将棋選手権みたいな感じで楽しめたらと考えるようになりました。
 ということで、昨年同様、自分が道営POGにおける共通言語、お約束ごとと思っていることを踏まえつつも、スピード感を持って指名馬を決めた次第です。果たしてどんな結果になることやら…

●一次と二次の指名配分
 今年の新ルールとして、開幕週のレースに出走する馬は一次指名として最大2頭、翌週以降のレースに出走する馬を二次指名として最大10頭(一次と二次の合計で最大10頭)指名するようになりました。ここで、一次で指名するのか、それとも一次はパスして二次指名で全力投球するのかの選択が必要になりました。
 自分も正直悩みましたが、シンプルにせっかく一次の枠があるんだから使おうと考え、そのことが出走取消・除外や霧などによるレース取止めなど想定されるリスクを上回り、一次指名から1頭だけ指名することにしました。なお、涼牙さんへは一次指名の締切時点で二次を含め全10頭送信しました。早めにぱぱっと決めてやろうと思ったからです。ただ、提出後にすぱっと!POGのコラムで指名馬が取り上げられていたのには参りましたが(笑)
 ただ、ツイッターのTLなどを拝見すると、一次をパスされた方もかなりおられるようでして、この選択をどうするのかはゲームとしての新たな面白さが加わったと思います。とはいえ今年は、開催が決まったのが開幕直前だったということの副産物ですし、何よりも幹事さんの手間が増えると思われるので、正式ルールとしての継続は難しいとも思います。
 なお、結局開幕週のフレッシュに際し、一次指名としては後述の理由でブエラプーラを指名するかどうかだけ少し迷ったものの、わりとすんなりラブミードールに決まり、しかも見事逃げ切り勝ちを決めてくれ、好スタートを切ることができました。

●種牡馬
 種牡馬1頭につき指名馬1頭という道営POGのルールにおいて、長年君臨してきたサウスヴィグラスがこの世を去って3年、ついに道営POGからサウスの名が消えてしまいました。「サウス枠」という言葉のとおり、多くの参加者が産駒を指名する種牡馬に取って代わる馬はいるのかが、新時代の道営POGの焦点になりそうです。
 自分は「サウス枠」に代わる馬としては、JBISサーチのランキングを参照し、昨年の地方総合、地方2歳、ファーストシーズン、門別での各ランキング上位の馬と、新種牡馬(当初から注目したのは実質コパノリッキーonly、あとはザファクター)を中心に指名しましたが、それでも漏れた種牡馬の産駒がいましたし、逆にオリジナリティを出す意味でも、TOP3などに入らない馬(ベルシャザール、ニホンピロアワーズ、スズカコーズウェイ、マジェスティックウォリアーなど)の産駒からも指名しました。今年、どの種牡馬が活躍馬を出すのかが非常に楽しみです。

●生産牧場 
 種牡馬同様、1つの生産牧場からは1頭のみ指名可能という道営POGにおいて、「グランド牧場枠」という言葉もあるように、やはりグランド牧場生産馬には注目しましたが、時間をあまりかけず、ほぼラブミードールの一本釣りのように決まりました。
 また、ノーザンファーム、社台ファーム生産馬も注目したものの、前者は目に付けた馬の故障情報、後者で目に付けた馬も他指名馬との兼ね合いで指名には至りませんでした。それ以外の牧場は、指名が重複しないように気をつけたものの、重複はしませんでした。

●調教師
 ホッカイドウ競馬リーディングの田中淳司厩舎、2歳重賞にて断然の実績を誇る角川秀樹厩舎。やはり道営POGを楽しむ上では、するかしないかにかかわらず、両厩舎からの指名を検討することは必須といえ、10頭全てをどちらか(あるいは一方)の厩舎で固めるのも戦略としては十分あり得ることだと思います。
 しかし自分はこれを理解した上で、昨年その他の厩舎にも着目し、その結果指名馬のポイント上位の2頭は①ラッキードリーム(林和弘厩舎デビュー)、②チサット(堂山芳則厩舎デビュー)となっています。
 今年もこれを踏まえ、田中淳、角川厩舎をメインにしながら、林和、堂山厩舎、更には他の厩舎の馬からも指名することを意識しました。林和弘厩舎は、限定免許となった報道がありましたし、主催者から賞典停止の処分が公表されましたが、指名においては特に考慮しませんでした。

●馬主
 道営POGのルールの基本の「き」として、ホッカイドウ競馬でデビューしないかぎりポイントが付かないことが挙げられます。要は、能検を受けてからJRAや南関に移籍してどれだけ活躍してもポイントにはならないのです。
 よって、能検の成績表から、持ち馬が過去において門別でデビューされているオーナーをできるだけ選びました。しかし、デビューが遅れたり、トレードでオーナーが交代する可能性もあるため、最後は運の世界かとも思います。

●能検
 昨年同様、能検を受検した馬から指名しました。
 総論で述べたように、今年は能検をあまり深くはチェックできてませんが、それでも能検でみた印象と競走成績の答え合わせ(特に能検で目立たなかった馬が活躍したとき)も楽しみのひとつだと考えたからです。
 また自分は能検を見るときは、逃げて突き放す馬よりは、大きく出遅れて追い込んできたり、道中砂を被って我慢したり、逃げ先行馬を追走してしれっと3位~4位あたりで入線するような馬が好きなのですが、今年はスタートから先手を取って逃げ切ったり、行きっぷりのよさを見せてくれた馬が比較的多かったです。特に牝馬にこの傾向があり、路線が被るかもという懸念が若干あります。

●馬体重
 自分が道営POGにおいてわりと重視してるのが馬体重です。門別のダートを走るからにはやはりパワーが必要と考えまして、できたら能検時点の馬体重が500kg程度、最低でも450kgはほしいと考えています。今年の指名馬で450kg未満なのは1頭だけ(ラッキーミーティア448kg)でした。
 昨年も同様に馬体重450kgを目安にした結果、能検時に440kgだったソロユニットを指名候補にすら入れなかったという後悔もあるにはあるのですが、この基準で重賞勝ち馬を3頭指名できたのですから、今年も続けることとしました。指名しなかった軽量馬が大活躍し、自分の成績も振るわなくなるまでは、この基準で行ってみようと思います。

●牡馬・牝馬のバランス
 昨年は牡馬7頭、牝馬3頭と牡馬に重きを置いた指名にしました。これは、もともと注目馬に牡馬の割合が高かったことに加え、最終的に南関への移籍を目指す上で、クラシック戦線のレースの選択肢が牡馬(牡牝混合)有利と考えたからです。今春、チサット、ハートプレイス、ラッキーカイザーの3頭が大井へ移籍し、潰し合うことなく(各馬の距離適性やクラス分けの違い等もありましたが)レースに使えたことで、重賞戦線を意識した当初の目論見とは若干ずれたものの、結果的にこの狙いは悪くなかったと思います。
 ただ、今年は牡馬と牝馬それぞれ5頭ずつとしました。ただ単に、リストアップした馬に牝馬が多く、牡馬が少なかったというのが理由です。昨年と今年の結果を比べて、どちらがいいか見極めてみたいと思います。

●JRA芝レースへの可能性
 道営POGの大きな楽しみは、道営デビュー馬であればJRAのレースのポイントも加算されることです。SPAT4利用者を対象にした「すぱっと!POG」が開始され、自分も参加していますが、JRAのレースのポイントが加算されるということが道営POG参加のモチベーションになっています(なお、すぱっと!POGはJRAのポイント加算はありませんが、南関デビュー馬を指名できる楽しみがあり、両POGに優劣をつける意図はありません)。
 そういう意味で、夏の函館・札幌の特指競走に参戦する馬や、更にはコスモバルクのような活躍馬を見いだす楽しみがあり、芝向きの馬を探してみたくなります。
 しかしながら、今年のラインナップは血統的にも、走りを見てもダート寄りになった感があります。上で見たように、自分は馬体重を重視するところがありますから、その分軽量で芝向きの切れ味がありそうな馬は指名から外れがちです。もちろん、馬体重を重視した馬も、認定を取ってJRAのレースに出走して活躍してくれたら大いに嬉しいです。
 今後は、馬体重があり、認定を勝ち上がりそうでありながら、かつ芝で切れそうな馬を見つけることをどう両立させるかが課題になりそうです。

●趣味に走ったところも
 趣味に走るというのがいいか分かりませんが、基本的にゲームである以上、少しでも上の順位を目指したいところ、単に思い入れのある馬や血統、牧場、馬主などから指名するのもありではないかと思いますし、それこそがPOGの醍醐味だとも思います。そしてその上で指名馬が活躍してくれたら万々歳です。
 この点で、自分は18年産からYGGでついに一口クラブデビューし、19年産の出資馬にラッキーミーティアがいます。まだまだ一口初心者として、出資馬とPOG指名馬が直接対決したときに、特にPOG指名馬が勝ったときは複雑な心境になりそうな気がして、ならば出資馬も指名してやれ!ということでこのラッキーミーティアも指名しました。もっとも、ラッキーミーティアに出資したのも、地方で活躍馬を出しているスズカコーズウェイ産駒ということで、ゆくゆくはエーデルワイス賞をもと活躍を期待してのものですし、能検でもなかなかの行きっぷりの良さを見せてくれましたから、道営POGでもポイントを稼いでくれると願ってます。同じYGGつながりで、開幕日のフレッシュにでたブエラプーラ(こちらは非出資)も正直一次で行くか迷いましたが、指名までは回りませんでした。
 また、現役時代に好きだった三冠馬クラキンコの仔クラグローリーも指名しました。正直、クラキンコの仔は、現状馬格に恵まれない馬が多く、正直苦戦中です。ただ、繁殖入りして6年目、不受胎により1年空いての仔、そして能検時には堂々の馬体重476kgで出てきたことから、クラグローリーには期待してみたいと思い、初めて道営POGでも指名することにしました。能検もあまり目立たない4位入線ということで、いかにも堂山厩舎らしい点も好ましかったです。51秒3というタイムがこの血統らしからぬのが引っかかりますが(笑)

●意気込み
 2020-21シーズンは好位置をキープできていますので、この調子で新シーズンも頑張りたいところです。改めましてですが、共同幹事のdskさん、涼牙さん、そして参加者の皆さん、長丁場でお世話になりますが、どうかよろしくお願いいたします。