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武蔵野東学園を守る会ー署名活動趣意書(7):結論と署名のお願い

第4節 威嚇的かつ硬直な態度であり、今後改善の見込みが見られないこと
 以上のとおり、松村氏は、これまでの言動からして、学園の理事には不適格であることは明らかである。
 その上、松村氏は、次に述べるとおり、態度が硬直かつ威嚇的であり、他人の意見を受け容れて柔軟に変更していく素地も認められず、事後的に態度を改めることも期待できない。

1.保護者に対する威嚇的な発言
松村氏は、前述のとおり、保護者説明会の場で、「文句があるならいつでも俺のところに来い。いつでも代わってやるよ」などと威嚇的で横暴な発言をした。
 かかる威嚇的な態度からすれば、松村氏には、保護者からの意見を前向きに受け止める素地などは、これを見い出すことができない。

2.他人の意見を聞くことができない硬直で強硬な態度
 第2節の1で述べたとおり、松村氏は、東高等専修学校における校則見直し会議の場で、東高等専修学校の生徒から自由な意見を聞く機会であったのに、意見を途中で遮ったり、「アナタの勝手な考えだから」などと絶叫しており、生徒の意見を聞き入れる態度は微塵も見られなかった。

3.独裁的であること
 松村氏は、携帯電話の解禁につき、第3節の4で述べたとおり、難色を示していたD校長に対し、石橋統括校長をして指示させて、即時断行させた。
 また、松村氏は、カラーコンタクトの解禁等、前記校則緩和については、東中学校ダンス部の生徒34人からヒアリングを実施して話し合って決めた。
生徒の1割に当たる34人という人数が多いか否かは措くとしても、聴取の対象はダンス部という一つの団体のみであり、しかも、自閉症児等の意見を聴取した形跡がなく、しかも、D校長以下現場の教職員の確認を得た形跡もない。
 これらの緩和措置は、前述のとおり、混合教育の実施や心の教育の観点から問題をはらむものであったにもかかわらず、現場の所属長等の意見や議論を得ることなく、直ちに解禁に踏み切ったものであり、独裁的というほかない。

4.小括
 以上のとおり、松村氏の言動からすれば、松村氏の態度は、硬直で、独裁的であって、他人の意見を受け入れる柔軟性を兼ね備えていないと認められる。
したがって、松村氏は、今後、態度を改めることも到底期待できず、事後的に理事としての適格を備えるに至る余地も認められないことは明らかである。
 
第5節 結論
1. 小括
 以上述べてきたとおり、松村氏は、学園の理事として本来守るべき存在である女子生徒に対し、退学勧告を出した上での謝罪文を強要する等、犯罪に当たる行為に及んでいるだけでなく、教育現場を長年にわたって担ってきた教職員を、十分な理由もなく辞職に追いやるなど、混合教育を担ってきた教育現場の維持を危うくし、生徒の教育を受ける権利ないし機会(こども基本法3条2号等) を奪った。
 さらに、東高等専修学校の廃校の企図や、混合教育という教育理念を危うくしかねない校則緩和の強硬、あるいは、多様性への理解のない発言を見ても、学園の教育理念に対する敬意等が認められないことからすれば、学園の理事長としての資質がないことはもちろん、理事としても不適格であることは明らかである。
 したがって、松村氏は、理事として必要な「社会的信望」を有するものとはいえず(改正私立学校法30条1項参照)、理事及び理事長を辞任し、あるいは、解任されるべきである。
なお、松村氏のご子息の在学の維持については、本件とは全く別問題であることを付言しておく。

2.補論
(1)  既に学園の人気が下がっていること
 武蔵野東幼稚園に在籍していた健常児のうち東小学校へと内部進学する園児数. は、現3年生が約34名、現2年生が25名前後、現1年生が約25名であるのに対し、今年の内部進学者数は、10名 にとどまる。
 また、東中学校への外部受験者の志願者数(自閉症児を除く)も、昨年度が232人だったのに対し、今年度は168人と、明らかに減少している。
 かかる進学数等の減少は、内部進学の意思表示の期限や志願の時期から考えると、松村氏が副理事長に就任してからの一連の騒動ないしそれに係る醜聞により、学園の風評被害が現に発生したことによる影響であると考えるのが合理的である。
 かかる進学者数等の減少は、松村氏が、当学園の有していた信頼・信用を既に毀損していることを示している。

(2)  学園の収支は良好であり、松村氏の財力を必要としないこと
 なお、松村氏は、保護者説明会において、東高等専修学校について、「直近30年で見ただけでも、30数億(円)の累積になる」などと話した上で、最近になって、松村氏自身が1億円を寄付したなどと話し、あたかも、武蔵野東学園の財務、収支が悪いことを標榜していた。
 しかしながら、松村氏は、東中学校での説明会において、おおよそ以下のように発言した。

 高等専修学校は、学園の中で唯一赤字です。学園全体で言うと黒字です。
これ、言っちゃいけないんだろうけど言っちゃうと、経常利益的には7000万円、年間出し続けています。キャッシュフロー、EBITDAベースで4億数千万(円)。なかなか立派な額です。銀行借入はわずか3億くらいしかない。
それに対して、学校の資産。かなり大きい。武蔵野市内に、分散されてますけど、7000坪の土地を所有しています。  
ですから、何も、みなさん、心配のない学校です。
ただ、高等専修学校、創立40年になりますが、一度も黒字になったことがない。楽に30億くらいの累損で。

 すなわち、学園が、経常利益7000万円超、他方で、キャッシュフローが4億数千万円、銀行借入れが3億円ほどしかないから、資産的には、「何も心配のない学校」だとの発言である(なお、今後学園の財務諸表を入手し、上記発言の真偽を確認する予定である)。したがって、学園は、資産家である松村氏を理事長に据えなければならないような、財政難等の事情があるわけではない。
 仮に、財政難の事情があるとしても、最近募集を停止している学債の再募集や保護者からの寄付金を募ることなどにより、松村氏が寄付したという金額と同額の1億円を集めることは容易かつ可能であると考えられる。
東高等専修学校の廃止という選択肢も、学園全体の経営が黒字である現在、検討に値するものではない。

第6節 いま、私たちにできること ―署名のお願い  

 いま、子どもたちの居場所を懸命に守って下さっているのは、現場の教員方です。ですが、松村氏は、これまでの半年間で、既に5名の教職員等を辞職に追いやりました。
 その影響で、今は、石橋統括校長が、週刊文春で取り上げられた、東高等専修学校女子生徒に対する、退学勧告を出すと脅しての謝罪文の強要については、自らも関与していて、犯罪に当たる行為であるにもかかわらず、他の保護者に対して事情を説明しようとせず、再発防止策等も発表しないなどという異常事態になっています。これは、犯行を隠蔽しているのと同じです。  
 そして、この行動は、謝罪文の強要事件でも明らかなとおり、松村氏の指示を受けてのこととしか考えられません。現場の教職員が、松村氏について自由な意見を述べようとしないのも仕方のないことなのかもしれません。
 いま、松村氏が理事長に就き、今後、どのような事態になるでしょうか。松村氏は、理事長として強大な権限を持ち、意に沿わない発言をした教職員や保護者が、解雇や退学勧告をおそれ、自由な発言ができなくなるでしょう。このような歪みの影響を受けるのは、子どもたちになるでしょう。今後更に、子供の健全な育成はおろか、人権すら危うくされかねない事態が頻発することになるでしょう。次は、我々の子供に被害が及ぶかもしれません。金権社会、恐怖政治を目にした子供は、他の生徒へいじめに走るかもしれません。その場合に、松村氏に屈した我々大人は、そのいじめをとめるすべはないでしょう。
 学園の掲げてきた掲げてきた自閉症児への友愛の心、健常児との混合教育の理念は、瞬く間に消滅してしまうでしょう。松村氏の言動からはそのような未来しか思い描くことはできません。60年続いた混合教育の理念は実質的に画餅に帰してしまうでしょう。北原キヨ先生が残して下さった「混合教育」の理念も、60年の歴史もあっという間に幕を閉じてしまうことになるでしょう。
 遡れば、東小学校は、武蔵野東幼稚園の卒園生の保護者が、実現の余地が「針の穴 ほどの可能性もない」とされた事態を前にして、「北原先生何でも先生任せを改め、自分たちも動こうということになった。…各方面の理解を得ようと運動に走り回り、病に倒れる母親も出てきた…いつ終わるとも見通しがつかない陳情活動に疲れ果てた」(物語38頁)などという苦難を伴う活動の末に、ようやく見通しが立ち、「障害児が大勢通う学校ができるなどもっての外と考えた」地域住民による住民運動、デマや中傷を前に、「親たちが足を棒にして地域住民の説得に努めた」(物語40頁)などという活動の成果として開校することができたものです。
 今回の危機を前にして、私たち、保護者ができることは何でしょうか。このまま黙っていれば、それは、松村氏の理事長就任を事実上信任したことになってしまいます。今こそ、一丸となって、松村氏の理事長就任を阻止するため、自ら手足を動かし、動き出す時ではないでしょうか。
 松村氏からの報復を恐れる気持ちは、皆同じです。私たち保護者が団結して行動すれば、学園は、経営上の問題から、また、実質的な負担から、個々の保護者に報復的行動を取ることはできません。万が一そのような行動を取っても、マスコミや裁判所が黙っていません。保護者が団結すれば、恐れることはありません。学園の伝統や子どもたちの笑顔を守るために、私たち大人がとれる正義の行動を取っていきましょう。
 私たち、武蔵野東学園を守る会は、保護者の有志によって出来上がった団体であり、学園の理事会とも、むらさき会、後援会などの既存の保護者の団体とも、独立しています。私たち守る会は、保護者の皆さんが団結して声を上げられるためのプラットフォームを提供することにしました。皆さんの恐怖心をなくすべく、メンバーの実名も公表することに致しました。そこまでのリスクを背負うことにしたのは、この学園が好きだからです。守りたいからです。それ以外に理由はありません。非営利の組織です。
 ここで、保護者の皆さんが恐怖心などから署名せず、したがって、多数の意思を示. すことができなければ、それはそれで、我々保護者の多数意思として、学園が実質的に崩壊するのも仕方のないことです。しかし、私たちは、東学園の皆さんの良心があると信じたため、この署名活動を始めました。
 この署名には、法的効力はありません。松村氏の理事長就任に反対している多数の意思があることを学園側に示すという事実上の効力しかありません。しかし、それだけでも十分に意味があるでしょう。既にマスコミ、管轄行政も注目しており、理事会における各理事の行動に影響する ことは必至だからです。子どもたちの居場所を守るために、学園の未来のために、是非ご署名頂ければ幸いです。

https://docs.google.com/forms/d/1KCe81eAqBqDHjn7DWHCrTcYy2_RSGtbwqkzwr6LxKag/viewform?edit_requested=true

 現役保護者の署名が400を超えた場合には、OBや教職員等学内関係者のそれとともに、署名結果を学園に提出します。なお、現役保護者の署名が400に満たない場合は、署名結果を学園に提出することは致しません。その場合は、我々が責任を持ってその資料を破棄致します。

  

武蔵野東学園を守る会  署名活動発起人  

(なお、学年等の記載は、子の所属を示す)

武蔵野東小学校   3、4年  島田 賢治

3、6年 石井広太朗

6年 三好 康之

武蔵野東中学校     1年 烏谷 昌幸

  武蔵野東高等専修学校  2年 仁井谷尚之

武蔵野東高等専修学校卒27期 都野 信三

武蔵野東高等専修学校卒27期 城  洋 之

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