祈り

信じるも信じないも人それぞれ。
だが、私は神仏を信じない。
というより、日常、神仏を意識することは、まずない。

とはいえ、初詣に行き二礼二拍手し、おみくじを引き、
彼岸だお盆だと仏様に手を合わせ、人並みにチキンとケーキを食べ、
何かと知らぬ間に神仏を崇めている体を成す。
だいたいの日本人は、およそこんな感じではなかろうかと思う。

東京・上野の近くにある学問の神様が宿る社。
散歩の途中寄ってみた。
絵馬が幾重にも溢れんばかりに吊り下げられていた。
1月から3月にかけて、10代の若者が我が成功を願わんと、
心の底から神に祈う証である。

だいたいの日本人と違い、真剣そのもの。
必ずや佳き結果につながっていることをむしろ祈りながら、
社を後にした。
明日から新年度・新学期。
みな、希望に満ちた明日を迎えることも祈る。