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クラムシェルで使うならMacBook AirよりMac miniを買うべきなのではないか

タイトルの通りなのだが、以前投稿したMacBook Airへの物欲を炸裂させたエントリに関連する話。

今回、わりと真剣に検討したので参考になればと思い記事にすることにした。

MacBook Airの購入検討にあたって、どの仕様にしようか、どういう付帯機器を選定するか、など考えていたら自分が想定しているのは99%くらいクラムシェル運用だというのに気付いた。

どうせ持ち運ばないし、MacBook Airを持ち運ぶにしてもやれることは限られているのでそれならもっとモビリティに優れたiPadを検討すべきだ。

検討は定量的に

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どうしても物欲が先にたつので感覚的に決めてしまいがちなのだが、こういうときは定量的な評価を心がけると冷静になれてよい。順を追って見ていこう。

価格の比較

まず、MacBook Airは最小構成(Core i3)でも¥104,800(税別)。対するMac miniは¥82,800(税別)であり、実に¥22,000も価格が異なる。

仮にMac miniをミドルグレード(Core i5)にすると¥112,800(税別)でminiのほうが¥4,000高額になる。

次に、これら価格に対するコストパフォーマンスを見てみよう。

CPU性能の比較

CPUのスペックをGeekbenchで調べてみると、ベースモデルとなるCore i3同士の比較でシングルコア性能はほぼ同等(スコア1000前後)、マルチコア性能はMac miniが圧勝(2300 vs 3300)という状況。

ほぼ同額のMacBook AirのCore i3モデルとMac miniのCore i5モデルの比較だと、シングルコア性能は先ほどと同様にあまり大差はないが、マルチコア性能はMac miniがMacBook Airの倍以上(2300 vs 5100)となりもはや勝負にならないレベルだ。

これを見ると少なくともCPU性能ではMac miniに大きく軍配があがることが分かる。まあ、Mac miniのCore i5モデルになるとコア数が6つで、対するMacBook Airが2コアなので当然といえば当然の結果なのだが、定量的にみることで冷静さが変わる。

価格は8%しか差が無いのにCPUスコアは倍以上変わるとなれば、MacBook Airには他のプラスアルファが絶対に必要だ。

MacBook Airにしかない要素

先ほどの価格差を埋めるポイントがどこにあるのかを検討する。

まず、MacBook Airにしかないポイントとして、ディスプレイ・キーボード・マウス(トラックパッド)がビルトインされている点が挙げられる。

Mac miniの場合、これらは当然別に用意しなくてはならず、最小構成の価格差¥22,000およびCPU性能差がこれに見合うのかが争点だ。

CPU性能差がCore i3ベースモデル同士でも1.5倍程度の開きがあるので、これを価格に置き換える。カスタマイズオプションのCPUアップグレードは¥20,000~30,000程度のため、ここでは仮に¥25,000と置こう。

すると実質的な価格差は¥47,000となり、これがディスプレイ・キーボード・マウス(トラックパッド)に値するかということになる。

キーボードとマウスは高額なApple純正でそろえたとしても、合わせて¥20,000程度、残額¥27,000円あればFull HD液晶くらいなら十分に購入できる。

私は、初のMac導入なのでキーボードとマウスは新調する必要があるが、モニタはすでに所有しているので、やはりここでもMac miniに軍配が上がることが分かった。

持ち運び可否

持ち運び可否も違いとして大きいが、これをどう定量的な価格に置き換えるかという点が問題だ。

これに関しては、すでに所有しているWindowsのノートPCをクラムシェル以外で使いたいシーンが日常でどれだけあるのかというところがヒントかと思う。

考えてみると、外部モニタ購入以降は家の中ですら持ち運んでいないので、私の使用状況においての実質的価格は¥0に近い。

これだとちょっと定性的すぎるかもしれないので、もう少し納得感のある考え方をするならば、「いま使っているノートPCの画面が写らなくなった(=持ち運びが不可になった)として、いくらまでなら修理に出そうと考えるか」というあたりかと思う。

これを考えると、たぶん外部ディスプレイで使えている限りはお金を払って修理に出そうとは思わないので、やはり価値は¥0だということになった。

逆にMac miniにしかない利点

Mac miniは保証外だがメモリの換装が可能である。また、USB-Cポートの数も多いし、HDMIやUSB-Aのポートも付く。クラムシェル運用で比較するならコンパクトで場所をとらないという利点もある。

クラムシェルにするならさらに差が開く

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MacBook Airを購入しても、今のWindowsノートの使用状況を考えるとほぼ100%クラムシェルでの運用となる。

となると、MacBook Airを購入してもディスプレイ・キーボード・マウス(トラックパッド)を購入する必要があるのは変わらない。

そうなったときに、Mac miniとの実質的価格は¥47,000がまるまる効いてくるので、その価格差をもってしてもなおMacBook Airにする理由が見つからないのであればMac miniを購入すべきだという帰結に論を俟たない

しいて挙げるならリセールバリューだが、そんな短いサイクルで売り払うものならそもそも買わなければいいという話もあるので、弱い。

Mac miniを購入するとしてCore i3とCore i5どちらにするか

Mac miniにするという結論はよいとして、どちらのグレードにするかが次の争点となる。

違いはCPU性能とストレージ容量256GBの差だ。

ストレージは外付けSSDの価格が国産でデータ復旧サービス付帯の1TBでも数千円ということを考えると、ベースモデルをCPUカスタマイズでCore i7にするという選択肢も出てくる。

買ったら長期間使うことになるので、途中でアップグレード不能な部分は後悔のない選択としておきたい。

ちなみに今使っているメインマシンであるFUJITSUのLIFEBOOKとMac miniベースモデル(Core i3)のCPU性能がほぼ同等である。

ここについてはまだ絶賛悩み中なので、考えがまとまったらまた記事にしたいと思う。

在庫がなくなりつつある

ちなみに例のあの病気の影響なのか2020/5/3現在、MacBook Airは一時的に在庫切れだが、Mac miniならまだ買える。


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